遊ぶこと
まじめなことばかり書いてきました。
学生時代にはこんなこと、あんなことをするとよいとか、投資は早めにやるんだよとか、時間には限りがあるんだとか。。。
はたまた友人も変わり、代わっていくんだといった人生の教訓のようなことも書きました。
全部私自身の社会人35年の経験から書いていますがこれまでのBLOGを自分で読み返してもなんだか肩ぐるしいなあ、脅しかな、、と思ったりします。
さて若い時の特権ってなんだと思いますか? 若さの特権は失敗できること、やり直しが効くこと。。。なんて思うのでしょうか?
若さ、わけても学生時代の若さの一番の特権は、責任がほとんど無いこと、親の庇護下にいること!ですよ。うんん、特権というか、学生時代を終えると無くなってしまう、人生でとても短い間にENJOYできることとでも言いましょうか。。。 しかも夏休みがある。
働くと休めません。休暇があるじゃないかと思いますか?2か月も休暇とって”心配”ないですか?終身教授権を持った大学教授でもない限り2か月も休暇を取れるのは限られると思います。自分がいない間に何が起こっているかわからないそんな世の中なのです。人生の大イベント(例えば結婚)などでは長く休めるでしょうが今の世の中、3週間が限度だと経験で思います。しかもこまめにEMAILは確認してしまうし。。。
私たちエンジニアは働きながら遊んでもいます。良く知られるのはHONDAが鈴鹿で実施している(いた?)自動車コンテストがあります。はるか以前TVで見たことがありますがユニークなデザインが多く楽しめると同時にああ、こんな車がいつか出るのかな~などと思いました。翻り現在、Teslaをはじめとする新興勢力が自動車業界を席捲しつつあるのはどうしてだろうと?と思うことも多くなりました。ソフト関連ではFacebook等で定期的に催されるHackathonが知られていますね。私もチームに入って参加したことがありますが48時間程度の短い時間で何かを作り出す、アイデア程度になるのですが面白いイベントです。
私にとって、仕事を通じての一番の遊びはコンファレンスやトレードショウ出席です。別に発表するんじゃないです。出席すると新しいアイデアを学べますがかつての同僚、上司、部下と再会できる場でもあるんです。部下の中にはどんどん出世しているのも沢山います、例えばIBMの副社長にまでなっているのもいます。今はそんな彼からこちらが学ぶ番でもあります。彼の同僚などが一緒にいるような場合、”He was my boss.”などと紹介されるとこちらも照れてしまいますね。事実ですが私はエンジニアのキャリアを選択し彼はマネージメントを選択しただけなのですがね。もちろん今でも友人ですよ。
コンファレンスの楽しさは通常皆が行きたいところで開催されるのでそこそこにして観光することも多い。朝から夕方までずっと出席するようなまじめな人はあまりおりません。特に今は顧客訪問の出張がないR&Dに属するのでコンファレンスは私の大事な遊び、息抜きの場なのです。2021年はCOVID19が収斂してくれたらスペインとギリシャで開催されるコンファレンスに行く予定です。発表でなく出席。
小さなGroupの会合も息抜きの場になります。夕方に開催されることが多いですが面白い機会です。今はZOOMですがいずれまたどこかに集まるでしょう。大きな会社(Googleなど)が会場をよく使わせてくれています。
最近ZOOMで参加した場で今後の数学について話題になりました。 ご存じのように今AIがホットですね。このAIの時代、数学の要素も変わってくるだろうというのですね。線形代数はエンジニアリングの世界でとても重要だと以前書きました。線形代数だけで食っていけるくらいに。。。でも今AIがこれまで線形代数やカルマンフィルタの牙城だったような領域にどんどん進出しています。事実私が設計に携わっている分野、アルゴリズムのAIへの置き換えが進んでいるのです。それに伴い必要とするDSPも変わってきてます。そういったことを踏まえたうえでDSPを設計する必要があるのです。今は単に”お話”に過ぎないのかもしれないですが、あのZoomの後色々と調べ始めました。おとぎ話のような話でもこれから先を能々考えてみるとあながち現実になるんじゃないか?とね。
私の時計収集もそんな遊びから始まった。今はとても少なくなりましたが以前はもっと沢山古いSEIKOなどをもっていました。きっかけはある機会に古い時計を買ったことです。確かヨーロッパで開催のトレードショウに出た時町をぶらぶらして見つけたものでした。名前すら知らないような時計でしたがとにかくきれいだったのです。その当時は良く知りませんでしたがきれいに修復して売られた時計はあまり価値がないそうで、オリジナルのままが良いんだとか。一つの時計を買ったことで色々とWEBサイトなどでも調べ果てはエンジニアですから分解までして機構をあれこれ調べるようにもなり今でも壊れた時計を暇なときに分解したりするようになったのです。しかも後ほど知りましたが腕時計を集めている人は意外なほどに多く話題作りにも役立つのです。私は話題作りでは出張で出かけた町、料理、歴史、合気道(意外と受けます)を主に使っていましたが腕時計も十分な話題作りになるので重宝するようにもなりました。できるだけ聞き役に徹しますが話題を持っていると役立つのです。教えてもらうほうが自分のためになるので聞き役になるほうが実はずっと良いのです。
料理も始めはともかく最近5,6年は元上司やお客さんの影響が大きいのです。料理は共通の話題となるし、男性、意外と料理をするものなのです。バーベキューは男性の特権?なのかもしれませんがバーベキューから始まりあれこれ料理するようになるようです。私は仕事で疲れたら手の込んだ料理を週末作りたくなります。時間をかけて作ることで息抜きになるのです。特に何か新しい料理を教えてもらったら週末にはまず試してみます。朝から買い物に行って昼頃から作り始めますが楽しい息抜きです。
私にとって一番の遊びは出張と書きました。これまでいくつか行った都市、国をBLOGにしていますが(これからも増やしていきます)飛行機に乗るというその行為自体が好きなのです。好きな航空会社、空港、飛行機(機体)、座席など際限なく話すことができます。乗ってみたい機体、航空会社、行ってみたい空港も数知れず。行きたい都市、国もありますが誰かにXXX空港でのことを聞いたら次回の出張は無理してでもその空港経由にしようと考えたりします。友人の中には上海に行くのにわざわざ香港経由にしたものもいます。料金はさほど変わりません。会社は料金が+200ドル程度であれば好みの路線を使うことを認める傾向にあります。トラベル時間が乗り換えを含め10時間以上も多いのです。香港の空港にある航空会社のラウンジを経験したい!というそれだけの理由で香港経由。彼も出張を遊びのようにしていますから。。。2時間ラウンジで過ごすための無理。遊びでなければできないですね。
なお以前ベンチャー企業で働いていたころ、予算に限りがあるのですが、不便なルートは直行便よりずっと料金が安いことが多いのでそちらを使っていました。乗り換えだらけになり、8時間や9時間余分に時間がかかるような便を使うことも多かった。そういった経験も多く、“経由”した空港の数がとても多く行ったことがある空港は100程度にはなります。経由空港、乗り換えに時間があれば空港内をせっせと散策するのも好きな時間でした。
遊びも
完全な休養:ゴルフ、ハイキング、スキューバダイビング、観光、食べ歩きなど仕事、勉強を離れて過ごす
遊びな仕事:ここで書いたような出来事
いずれにしても”なんとなく”時間が過ぎているのではないところが共通点。
写真は以前に書いたスイスはチューリッヒ。 ずっと行きたかった地だと書きましたがメインの出張時にほとんど意味が無いようなスケジュールを作って寄りました。2時間のミーティングだけ。残りは町の散策。帰国の便も次の日の夜にして(無理がある便)都合ほとんど2日分の時間を捻出しました。