オースチン テキサス


最初にドカンと沢山書いて興味を持ってもらうことが読者を増やすコツだという記事を読んだからいくつも書いているのですがもっとも今現在だれも読者はまだおりません。 そろそろ友人、知人や家族(姪などに)宣伝ようとは思っているのですが。。。何人かに読んでもらいかなり一人がってなことを書いているので意見を聞いてみたいと思っています。

さて表題のオースチン。国内出張で一番沢山訪れた地はというと、サンディエゴ、レドモンド(シアトル郊外でマイクロソフトの本拠地)、そしてオースチンとなります。昨年はオースチンにも行きました。私はテキサス州オースチンは大好きです。 そうそう州都ですね。アメリカはほとんどの州で一番大きな大都会は州都となっていません。例外で知られたところを上げるとボストン、デンバーになりますがニューヨーク州の州都はNYCではないように政治の中心と経済の中心は別々なことが多いです。

テキサスと聞くとカウボーイとブーツの世界で放牧と銃の国の印象を持たれるかもしれませんが、私の経験でいうとテキサス州の人ほど親切な人はアメリカにはいないと思います。例えば空港で人に道を尋ねたとします。 方角や道順を教えてくれるのはごく当たり前なのかもしれませんがオースチンでは決まってそこまで道案内をしてくれます。普通の人がですよ。空港で働いている人というわけではなく。スーパーマーケットなどでもとても親切だし、なんだかいつも笑顔だし。 ちなみに州のモットーはフレンドリー。なんかそれを地で行っているような。。。なのです。 元上司に元々がテキサス出身の人がいます。短い時期カリフォルニアにいたのですがオースチンに戻ってしまいました。今でもコンタクトをもっておりオースチンに行った折には都合がつけば夕食等を共にしますが彼も底抜けに親切な人です。町中が親切とでもいうのでしょうか。 

オースチンは オースチン共和国と言われることもあるくらい州内ではリベラルです。UTが大きな比重を占め大学生が多いことと州都ですから州政府関係の仕事が多いことがその理由だと思うのですが今オースチン発でテキサスにリベラルの風も吹き始めているのかもしれないです。現在は共和党の牙城といえる州ですが今のホワイトハウスの住人のやり方には全面的に賛成というわけでもないのでしょうね。 もともとテキサスはアメリカの中でも独立精神が強い(テキサス、カリフォルニア、ニューヨークは独立しても大きな経済力をもっているので十分やっていける)。

そんな町ですが、実はシリコンバレーの名だたる企業が進出しており州におけるハイテクの一大地となっています。生活環境的には夏蒸し暑いことを除けば住みよいですし物価もカリフォルニアと比較すると圧倒的に安い。しかも大学町ですからまあ若者には楽しいでしょうね。 ここはミュージックの町でバーでのライブ音楽は有名です。夜遅くまでずっと演奏していますが私のようなおじさん年齢には少々十分すぎるきらいもあるんですが若い人には楽しいのでしょうね。

町にはサムソンが進出したことを契機に韓国からエンジニアが流入しています。元々テキサスは半導体(シリコン)の会社も多くテクノロジーは大きな産業なのですが近頃では日本のトヨタもテキサスにアメリカにおける本社機構を移転するといったように日系の企業の進出も多いです。町には日本語補習校もあります。土曜日の補習校で日本の文部省から補助と教科書等の配布があります。サンフランシスコにもありますが校長は文部省から派遣されてきますよ。 紀伊国屋書店など日系の生活に関連する店も出店しておりメイン通りにはいくつもラーメン屋もオープンしています。

表題はBBQ. テキサスと言えばBBQ. 有名な店は開店前から人が並びます。ここはそんな有名店ではないですがホテル街に近くビジネス客も多い。味は普通だそうですが私には美味しい。BBQ,テキサス人の舌は非常に肥えていますからね。

f:id:Interstate280CA:20200727035725j:plain
川からみたオースチン。夏は暑い

チューリッヒ (スイス)


出張で出かけた都市、国がタイトルになっているケースが多いです。この10年くらいの間に色々と出かけているので今後も当面そんなタイトルの記述が続くと思います。若い世代の海外旅行が少なくなったと聞きました。内向きになってきているのかな~と思うのですが是非外を見に行ってくださいね。そんな意味も込めて今後も私が仕事で行った地がタイトルになると思います。 私の初海外はボストンへの赴任でした。で、それっきりアメリカ(USA)にいるのですよ。な~んにも知らないままあの当時直行便すらない最果ての地ボストンまで良く行ったものだと今でも思います。しかも誰一人日本人のいない職場に配属されたのですが今思うと若かったからできたのだなと思いますよ。あれこそ若さの特権というものでしょうか?若いうちだからこそ出来ることは多いです。その期間はみなに与えられていますが一度きり。十分に活用してください。

さてスイスはチューリッヒ。スイスというと金融と私が趣味としている時計産業の国という印象を受けますが製薬産業やネスレに代表されるように食品関連の会社も多くあります。人口少なく基幹産業があるので国は豊かです。国が豊かにあるためには基幹産業は重要な要素だと思います。日本は昭和時代基幹産業を興しそれで豊かになった。今はその基幹産業の土台がデータ革命(シリコン、ソフトウエア、データ)に乗り遅れかけており揺らぎ始めている。まだ昭和を通じて作り上げた基幹産業が何とか生き延びていますが(自動車産業がその雄)昨今のEV,自動化運転技術では後塵をはいておりそろそろ本当に危うくなり始めています。基幹産業といえども絶え間ない進歩そして新たな基幹産業を興すのに残された時間は少なくなっています。また堅い話になってしまいました。

私のようなハイテク(シリコンとソフトウエア)人間とスイスに接点はあるのだろうか?となるかと思いますが実はチューリッヒはスイスではハイテクの地だといえますよ。もちろん銀行業がメインですが。IBMはIBMここに大きな研究所を持っています。その昔(かなり昔)その研究所に入りたかった時があります。単にスイスにあこがれていたんです。そのためにはまず少なくとも博士でなくてはならない。。。 町にはとても良い大学があるのです。そこの博士課程を経 IBMへ、なんて考えたことがあります。が実現しなかった、いや実行しなかった。ちょうどそのころボストンからカリフォルニアに転部できるチャンスがありスイスではなくカリフォルニアを取ったというわけです。 

f:id:Interstate280CA:20200727024010j:plain

そんなスイスですが私は昨年末までの2年ほどをRISC-Vというオープンコアのプロジェクトに深くかかわっておりました。スイスのその大学はヨーロッパでは1,2を争うRISC-Vの研究が盛んな大学でそういったいきさつからその大学とコラボの可能性を検討するためにそこの研究室を訪問したのです。私がかかわったチェコの会社はEUの組織から研究開発のファンドを受けていたのでその流れからそんな話となったわけです。大学は丘の中腹にあり丘の上からの眺めは非常に素晴らしいです。カリフォルニアを取ったのは失敗だったかな?と思ったくらいです。人生とは毎日毎日何かを選択して生きているもの。小さな選択、大きな選択、人生にとって大切です。 Choose To Chooseですね。丘から眺めてもわかりますがチューリッヒはきれいな街です。ショッピングエリアにはもちろん時計店も多く大学訪問といっても2時間ほどのミーティングだけだったのでたっぷりあった自由時間を使って市内観光ツアー、郊外観光ツアーに参加したりショッピングアーケードをぐるぐる見て回ったりして過ごしました。 私の少ない滞在時間内での経験でいうと人々はとても親切で丁寧でしたよ。ホテルでもレストランでも時計ショップでも。こと時計ショップでは非常に応対が丁寧で日本の銀座界隈の時計専門店とそぐわない対応で驚きました。というわけで出張で初めて”おかね”を使ってしまいました。以前から欲しかった時計ですが中々入手できなかったのです。ここにも一本あるのみでレザーベルトでしたが帰国後アフターマーケットでステンレスのベルトを買って使っています。この店はスイスで一番古い時計店だそうです(後で知った)。閉店間際に入りましたが応対はとてもよく1時間ほども時間が過ぎたのですが焦らせることもなくゆっくりと話をしながら購入をしました。お土産もくれましたよ。こんどまたチューリッヒに行くチャンスがあれば再び訪れるでしょう。

大きな出費

SWISS MADEという言葉ご存じですか? 時計好きならよくご存じかもしれませんね。 MADE IN SWISSという意味ではないです。 もちろんスイス製なのですがスイスで作っただけでは基準を満たせず製品にかかった費用におけるスイス製の割合やその他もろもろ法律になっている基準を満たしてSWISS MADEとなるようなのです。

さてこの SWISS MADE, いわゆる高級時計(ロレックス、パテックフィリップなど)を手に取ると文字盤にその記述を見ることができます。 これだけで時計に箔がでるのですね。 ですからイタリアやフランスのブランドも時計はスイスで製造しSWISS MADEの基準を満たしてそれを誇らしげに文字盤やケースに記載しています。 時計だけか?と思ったら探してみると色々な物品に SWISS MADEという記述を見つけることができます。 やはりMADE IN SWISSの記述も見つけることができるのでSWISS MADEとは違った意味合いなのでしょう。 そこに価値を見出しているのですね。

さて振り返ってみて現在 MADE IN JAPANに付加価値があるでしょうか? 私が若かったころ、SONYというと海外でも知られたブランドになっておりSONY製は高いが品質がいい、デザインが良い、 COOL (かっこいい)と言われていました。実際ボストンに行った折もいくつかSONYの製品を持っていましたがSONYはかっこよかったかな。 いまはどうでしょう? 大体SONYのロゴがついた製品で日本製を探すのも難しくなっているのではないでしょうか?マレーシア、’中国、ベトナム製だったりする確率のほうがはるかに高いと思います。 MADE IN JAPANの意義が薄れてきているのではないでしょうか? ドイツは日本同様輸出大国ですが、ノート、ペンに至るまでGERMAN MADE、MADE IN GERMANYの表記をよく見かけます。実際私が愛用するノート、ポールペンはどちらもMADE IN GERMANY と誇らしげに表記してあり、実際品質はとても良いです。ノートブックはカナダで見つけたのですが以後ずっとその会社のノートブックを愛用し続けています。

スイスもドイツもブランドづくりにはげみ、その国家ブランド (国)を大切にしている。日本もそれをまねるのはどうでしょう? スイスのように JAPAN MADE と表記するための基準を作り品質の管理をする。良いものはそれだけで付加価値がある。その付加価値を上手にマーケティングしていくことが大切なのだと思います。大会社ならともかく、中小の企業が自分たちのブランドを浸透させるのは容易ではありません。 でも JAPANというブランドはあるんです。 物だけじゃなくサービスにも使えると思います。 JAPAN HOSPITALITY なんてどうですか? ブランド化するのです。 

これから日本がどんな産業、どんな製品、技術を基幹産業としていくのか色々と調べていますがまだ私のなかではっきりとは見えないのですがJAPANをブランド化することは重要じゃないかなと思う次第です。

東京はロンドン、ニューヨーク、パリと並び称させるくらい知名度の高い都市です。 ロンドンに行くとわかると思うのですが、店でよく LONDONと記載された物を見つけることができます。 LONDONをブランド化しているのです。 TOKYOだって十分できますよ。 こういった場合できるだけ誇らしげに見えるところにTOKYOと記載するんです。 時計文字盤に誇らしげに SWISS MADEと書いてあるように。 ドイツのノートブックですが見出しページを開けたところにMADE IN GERMANY とありノートを開ける度にその表記が目に入ります。ブランドづくりってそんなことにまで気を遣うのですね。 TOKYO 響き良いですね。 誇らしげに書いてあるとブランドになります。ブランドって誇り以外の何物でもないですからね。

チューリッヒの市街を取った写真を幾つか。 とてもきれいな街でごみも落ちておりませんでした。

f:id:Interstate280CA:20200727024151j:plain



\\

心に残る言葉

好きな言葉、座州の銘がありますか? 座右の銘など昭和の響きですが好きな言葉も歳とともに変わっていくものだと経験で思います。 私の今の座右の銘は

Choose to Choose  

Happiness is a choice

の二つです。 Choose はアメリカのトークショウホストでかつ事業で大成功している Ophraさんの言葉だと聞いたことがあります。彼女は非常にどん底な人生を歩んできましたがトークショウーの司会で人気を得いまでは広く事業を営み経営者としても大成功を収めています。

選択することを選択する、という意味は人色々な解釈ができると思いますが私も私なりに解釈して時に思い出しています。 Happinessの方は以前うつ病で薬を服用していたころに出会った言葉です。鬱にもかかわらず仕事をしなくてはならずかなり荒れた状況でしたが運よくとても良い精神科医を紹介してもらいその医者から教えられた言葉です。 ハッピーかどうかは自分が選択するんだという意味にもとれますしハッピーを選択するんだとも取れますが口にするとなんだか実感できるかなと思います。このドクターに勧められた書物に Man’s Search For Meaning (Viktor E. Frankl)があります。 日本語訳あり (

夜と霧 新版 | ヴィクトール・E・フランクル, 池田 香代子 |本 | 通販 | Amazon

セラピーの大半を読んだ本を話題にしていたのでいくつも本を推薦してくれましたがこの本は中でも格別に重要な本でした。 著者は第2次世界大戦中ナチのユダヤ人強制終了所を生き延びたユダヤ系オーストリア人でやはり精神科の医師でした。 書のなかでFranklは収容所の様子を記述していますがその中での彼の発見(?)として、人間は自由も生命も財産も取り上げることができる、ちょうどナチの兵士が収容所で実際行なっているように。 しかし彼らをしても”選択”を取り上げることはできない。 囚人がいったん”もういい、強制されない”と決めてしまったらどんなことをしてもそれを取り上げることはもうできない。できることは命を取り上げることくらいでその”選択する”という行為それ自体を取り上げることはできない。つまりそれだけ選択するということは人間の本質に根差しているんだ、とかそんな内容でした。私の鬱からの脱出の鍵の一つとなったきっかけとなった言葉でした。自分は行き詰って選択すらできなくなっていると思っていたのですが、そうか、選択するという意思は誰からも例えそれが家族であっても取り上げられない自分のものであるとやっと分かったというわけです。 

そこで自分の人生を振り返るに、実にたくさんの言葉と出会ってきたなと思います。言葉との出会いは人との出会いくらい大切で自分が出会った言葉を記録し覚えておくと人生を豊かにできると思います。

沢山ありすぎてここに全部書ききれないですが昨今の政情、社会状況を見るに次の言葉、故レーガン大統領の言葉になるんですが

人はすべての人を助けることはできない、でもすべての人はだれかを助けることができる。

人は本当に自由に選択できるなら、みな平和を選択する。

というのがあります。私にも家族以外でひとりどうしても役に立ちたい人がいます。また”平和を選択する”というのはとても重みあると思う。自分で選択していますか?それとも誰かが言ったから、よく考えもせずに”そうだそうだ”で行動していませんか?暴動やヘイトのほとんどは”自由に選択していない”自分自身が作り出していると思います。よく考えてみたら”争い合って人生送りたいですか?それとも平和に暮らしたいですか?”レーガン大統領の言う通り”平和”をきっと選択するはずです。今はソーシャルメディアなどで”あおる”、”考えさせない(選択させない)”世の中になってきておりとても悲しくなります。本当の自由を取り戻したいです。

先の国務大臣で統合参謀本部長でもあったパウエル将軍の言葉に

実行することは大切だ

と至極当たり前な銘もあります。 実行が伴わなければならないという戒めですね。

日本人だと私が好きな言葉として明治時代の偉人のひとり井上準之助の言葉に

人をリードしていくためには読書しなくてはならない

というのがあります。 読書の重要性をこれほど端的に表している言葉はほかにないと思います。

若い人に贈るとすれば、パウエル将軍の短い言葉を少し長くしたような

しなければ、したほうがいい、しようと思っている という言葉を する に変えて実行しなさい

という言葉があります。 バンクーバーでリフトを待っているときに見つけた言葉です。 ~したほうがいいんだよね~となるのですが ~する~と実行の意思表示に変えてやってみなさいということですね。

それが人生には必要。 それと良い出会い(人、書物など)も必要。良き出会いのためには外にでましょう。

どんな写真がこの話題に合うかなと考えましたがバンクーバーで見つけた言葉から。人生こんな風に生きたいですね。

f:id:Interstate280CA:20200726133349j:plain
人生こんな風に生きたい

投資

教養としての投資 という書籍の推薦をしました。 でも教養とするだけではなくぜひと自分のこととして実行なさいと言いたいです。 それもできる限り若いうちから、たとえそれが最初はごく少額からであっても。 アインシュタインも言ったとか聞いたことがありますが、複利は人類の一番重要な発明(発見)だとか。。。これは人生の事実だと歳を経てよくわかります。その投資にとって一番重要なのは時間なのです。そこが複利の一番重要なポイントです。人生の時間はしかしながら限られています。何事も早めに始めることが成功、幸せに近づけてくれる一番の要因だと歳をとるとわかりますが資産形成はわけても時間をかけることが大切です。歳をとってからではもう遅し。 なぜなら人生には限りがあるからなのです。時間を大切にとはよく聞きますがこれは投資、いや財産形成にとってはもっとも重要ですよ。

80/20の法則というのを知っていますか? これをタイトルとした書籍も先のブログで紹介しましたが人類の歴史を通してほとんどのことはこの法則に則るそうです。その中には富ももちろんふくまれます。著者はいまや90/10に近い状況にまで近づいていると書いておりましたがこの法則の言わんとすることは富を例にするなら全富の80%は20%の人が持っている、ということになります。日本に当てはめてみると先の財務省のデータをみると日本の個人資産は大体1800兆円だそうです。これを国民数で平均すると一人当たり1800万円程度でしょうか? でもあまり意味を持つ数字にはなりません。日本の全戸数は大体4500万戸数だそうです。 このルールを当てはめると、20%の総資産大体360兆円。80%の戸数は3600万戸 この平均をとると1000万円 これは3人家族で平均的に1000万円の資産(現金、株式、債券、国債など)があるということになります。 単純に平均でわると一人当たり1800万円で一家3人(夫婦と子供一人)だと5000万円以上になりますから大きな違いですね。 実際のところとして1000万円というのが実はより現実を表しています。多いか少ないか? 我が家はもっと貯蓄があるという家庭もあるでしょう。 それは20%を80%の家族が単純平均した数値だからでこの20%を再び80・20のルールを当てはめるとより現実にちかいものになっていきます。以前この本を読んだ後USA、日本、UK等のデータをもとに色々とモデルとつくってどれだけ当てはまるか検証をしたのですが著者の言うように今はもう90/10のルールが当てはまるくらいにまでなっていますが非常にモデルと現実が近いものになっており我ながらびっくりしました。

このモデルは富だけに当てはまるのではなく、仕事、人生の充実度、幸せ度、などありとあらゆる場面に当てはまるというのが著者の言い分で、では振り返りどのように人生を送ればよいのかについての洞察を幾つか挙げています。教養のためにも一読する価値はあると思います。日本語訳も出ています。

投資に話をもどします。私がUSAに来てまもなくの頃、上司、同僚から聞いたのはアメリカの公的年金を信用するな、当てにするな。401K(税引き前投資のシステム)を最大限に使って収入をセービングしろ(投資しろ)。。。 と。 401Kが何か知らなかったので幾人かに聞いてみたところみなこぞってこのように説明してくれました。以来30年ほどたちますが最初は年に20万円程度がやっとで始めましたが30年も続けているとそのご積み立ての増やして行けたのと会社によってはマッチングと言って従業員が1ドル出すなら会社が30~50セント積み立てを補助する仕組みがあり、今では日本の標準でいうならずいぶんと裕福になります(カリフォルニアの水準では普通)。

f:id:Interstate280CA:20200726065124j:plain
ウイーン
f:id:Interstate280CA:20200726065246j:plain


日本でお金、資産のことを言うとなんだかよくないような風習がありますが私は投資、資産形成はしっかり学びそして実行していくことはとても重要だと思います。どんな学校教育よりも重要だと言いたい。しかも学校の先生は教えてくれません。 資産形成を学ばないままそうですね、突然お金が入った(例えば相続、定年退職)という場合往々にしてその資産を間違って使い(もしくは騙される)資産が資産とならないこともよく聞く話です。そのためにも若いうちからきちっと資産形成については学びそして実践をしておきたい。今は色々と優れた書物も出ています。銀行、投資会社と関係がないファイナンスプランナーのアドバイスを得るのも良いかもしれません。 もっとも銀行、投資会社のアドバイスをそのまま聞くのだけは辞めたほうが良いです。彼らは商品を売るのが目的だからです。しかも契約書を見るとわかりますが売った商品には一切責任を負いません。責任はすべて購入した側になりますのでいわば詐欺行為に近い場合が多いので極力避けることです。

ところで資産ということでよく間違って考えられているのが’自宅’を資産として計算することです。 どのまともなファイナンスプランナーも言うことですが自宅は資産に入れてはいけないです。たとえもうローン等がなくても。自宅は最後の最後に処分可能なもの程度にとらえておかないといけないです。そのうえで資産形成を検討する必要があります。 

写真はウイーンの街並みです。オーストリアは小さな国なのですが裕福です。不動産と金融だけかと思っていたらモーツアルトで知られるリンツにはハイテク企業が沢山あったりします。したがってリンツも行ったことがあります。ドナウ川がながれ旧市街と挟んだ新しい地域には多くのハイテク企業がありました。そこを訪れた際には昼食は顧客とメキシカン料理を食べ???(アメリカ的)だと思いました。旧市街はとても美しい。 やはり富の蓄積もあるのでしょう、高級ブティックもたくさんひしめいていました。ウイーンはもっと大きく市街地は高級ショッピングアーケードと教会などが融合しておりとても美しいたたずまいでした。 日本人にはしたの写真(ウイーンのオペラハウス)がよく知られているかな?トム クルーズのミッションインポッシブルで場面がでていました。

しっかり投資等も勉強しそして実践をしてください。 人生でとても大切なことです。

f:id:Interstate280CA:20200727072429j:plain
ウイーン オペラハウス内

 最後に、お金持ちになりたいですか? 以下は私の友人で長く一緒に仕事をしてきた人から教えてもらった話です。彼は私の業界内ではよく知られた人で世界中どこにいっても友人がました。セールスのVP(副社長)を色々な会社でしているからですが。

その彼と一緒に出張したある夕食の場でのことです。ひょんなことからお金の話になりその際 ”お金持ちになりたいか?”と質問してきたのですよ。私もまだまだ若いころ(?)でした。投資家、事業を起こすというのはかなりなリスクを伴うがリターンは大きい、ができる人は(やろうとする人は)限られている。 リスクを少なくしてお金持ちになるには会社勤めになるか、個人業で収入のある職業(医師とかですね)につくかだろう? 今お前は会社に勤めている。その場合お金持ちになりたいのなら方法は一つしかないと言うのですね。”お金に近いところにいないといけない”、が彼の持論であり彼曰く真実であると。 どういうことか?と言いますと会社でお金に近いのはエグゼクティブとセールスである。だから昇進していってお金に近い地位に上るか、キャリアを変えてセールスになるかの道がある、というのですね。

お金に近い程お金が入ってくるというのは、どこでこの話をしても皆さん、同意してくれるのでお金持ちにとって真実なのでしょうね。 

私はどちらにもつかずずっとエンジニアをやってますが。。。

在宅勤務と言語


COVID19が猛威をふるい世界中在宅勤務が普通にみられる昨今です。日本のニュースをブログやその他の媒体で見ても在宅勤務の話題をよく見かけます。 さてこの在宅勤務ですが仕事効率が上がったという記事やこれからは在宅勤務を通常勤務の形態にすることを検討するというような記事に出会うこともあります。 効率が上がった? 本当かな?と思います。上がったように錯覚しているだけなのでは?と思うこともあります。私や私の周り(現在の会社や以前の会社)での経験はほぼ効率が下がっています。 実際GOOGLE含めシリコンバレーの会社ではいかにして従業員をオフィスに早く戻せるかとあれこれ検討しているようです。 わたしもAAFGMの一角になる会社に現在勤めていますがある種のグループはすでにオフィスに戻る準備ができ早々にもオフィスに戻るようです。以前も書きましたが私自身の経験として、どんなにテクノロジーが発達しても人間は実際に交わらないとイノベーションは起こらないしセールス、マーケティングもうまく行きません。オンラインシショップの雄アマゾンが書店を次々とオープンしWhole Foodsというオーガニック食品等を多くそろえるスーパーマーケットを買収しかつ無人のスーパーを実験的にオープンしているのはどうしてでしょう?考えてみるとよいかと思います。 

仕事の効率が上がったとするなら、たぶんにそれはこれまであまりに無駄が多かったのでしょう、通勤時間も含めて。アメリカは通勤は楽だろうと良く言われるのですがシリコンバレーを取り上げても住宅事情からいまでは片道1時間以上の通勤はごく普通です。私はずいぶん以前に家を買ったので通勤はこれまでどの会社でも20分程度と非常に恵まれた地に居住しますがそういった地域は住宅の開発がもう終わっておりどんどん郊外へと住宅地域が広がっています。私の会社はそういった地域に住む従業員のために通勤バスを運行していますがバス内では仕事をする環境が整っています。悪い言い方をするなら通勤中も仕事をさせるのか?となるのですがそんなバスで通勤する同僚曰く、朝のメイルはバス内で全部処理が終わるからオフィスに着いたら朝ごはんを食べてすぐその日の仕事にかかれると。そうそう、バスの運行は午前早い時間からはじまるので会社に着くと朝食を食べるようです。私も時折食べましたがFreeにしてはとても充実しています。 あ、ちなみにCupertinoに本社のあるA社は食事はFreeではないですよ。 つまり私はその会社では働いていない。。。

経験上言えるのは効率が下がる一番の要因はVC (Video Conference)。 便利なようですが基本的に常に1対多のコミュニケーションになり皆が同時に参加できるということにはなりません。またどんなにパワーポイントやその他のツールが発達しても人間最後は紙と鉛筆(ホワイトボード)な生き物でアイデアなどをさささと書いてそれをもとにみなで検討するということがVCではまだまだ効率よくできない。少人数時として1対1でVCをしてそれから大人数に上げていくといったやり方を取ったこともありますが結局全然うまくいかずでした。

つまるところ人は会わなくてはいけないんだと再確認できた次第です。毎年何度も顧客先に出向いていたのも会うことで関係を深めるためでしたし、もう私には縁のないことですが若い人がデートするのもその理由 バーチャル(チャットなど)のカップルというのを聞いたことがありますが私にはまったくピンとこない。 

そんな中、だれが始めたか知りませんがこれまでのGlobal化に反動するように世界が内向きに内向きにと進んでいるように思います。現在のUSの政治リーダーは元々が不動産業とテレビのタレントだった人物で全く政治信条も何もなく、猜疑心強く、好き嫌いだけで国を動かそうとするのでどんどん内向きに進んでいる。もっともSアメリカ人は元々内向きなのです。いわゆる両海岸(カリフォルニアとニューヨークなど)は例外だといえるのです。移民が多いからなのと海があるからだと思いますがいわゆるアメリカ人は生涯を自分の生まれた地から半径100KM程度を全生活圏としてその範囲内で人生を終えると聞いたことがあります。 ラスベガスに行ったことがありますか? ラスベガスのホテルは世界中の観光地の模型になっているようなホテルが沢山あります。 ベニス、パリのエッフェル塔、エジプトのピラミッド、ローマなどなど。ラスベガスはそんなアメリカ人が多く休暇(一生で一度切りなことも多いです)で訪れるところでいわばそういったホテルに宿泊することでなんだか世界の観光地に行った気持ちになるんだそうです。ベネチアンというホテルではホテル内で本物のベニスにあるゴンドラに乗船することができます。実際のベニスとは全く違うのですが雰囲気は楽しめるのですね。 パスポートを持たずして海外に行った気持ちになるのでしょうか? しかも英語がどこでも通じますからね。

英語と書きましたがアメリカ人が行きたい海外となるとトップはすべて英語圏だったいう記事を読んだこともあります。カナダ、UKを筆頭にオーストラリア、ニュージーランド。。。 アメリカ人はあまり外国語が得意ではないのです, これはヨーロッパ諸国の人とアメリカ人を比較して非常に異なる点です。 とにかく英語が通じないとイライラするか不安になるようです。 COVID19で何かと話題になったクルーズ船,アメリカ人が好きな理由の一つがそんなイライラや不安と付き合わずに済むからだと聞いたことがあります。日本にはアメリカ人はたくさん来ていると思うでしょうがどの州から来ているのかまで統計をとると色々と新しいことがわかるかもしれません。

英語は確かに世界で一番広く通じる言語だとは思いますが人を知るには現地の言語を知ることも重要になってきます。 その中でもいまなら中国語がビジネスという点では一番重要になるでしょうか? 中国と台湾だけじゃないか、となるのですが中国はどんなにアメリカの政治家がもくろんでもいずれ経済力ではアメリカを凌駕します。人口と人々の働き度を見るからそれを止めることはできないでしょう。経済力は軍事力よりはるかに強大です。ミサイルは破壊はできても創造はできないですからね。経済力は創造を産み続けることができますから経済力はとても重要です。

何が言いたいかというと言語を学ぶのはとても大切だということです。 英語、中国語そしてできればスペイン語も。 ご存じかどうか日本語を知っているのだから実は中国語は取り組みやすいです。発音に癖がありますが単語がとても似ているし中国の漢字は日本とことなり一つの字に一つの音なのでいったん字の音を覚えると(これも日本語と似ている)ずいぶんと早く話すことができるようになります。読むことは漢字を知っているわけですからそれほど大変ではない。中国は簡素化をはかり少し厄介な字もありますが台湾は昔ながらの字を使っています。実際台湾発行の新聞、日本人なら60%くらい読めますよ。書くのも高校で習った漢文の文法(文法的には中国語は英語に近い)に倣って書くと大抵のことは通じます。最初はとっつきにくいように思えた中国語が日本人には意外と近い言葉なのに驚きましたから。 スペイン語はUS生活ではある程度必要になります。とくにカリフォルニアなどいわゆる中南米からの移民が多く住む地域では。実はスペイン語、発音的には日本人にはとても取りつきやすい言語ですよ。アルファベットをそのまま発音します。 英語はスペルと発音がずいぶんことなりやっかいなのですよ。 英語を知ると似たような単語が沢山スペイン語にもありますから覚えも早い。そんなこんなで言語を増やしていけるのですよ。言語って全く違う言葉もありますが似ている言葉もたくさんあるので一つ知ったらそれを足掛かりに少しずつ増やせるんです。しかもどんなに年齢がいっても新しい言葉を学ぶことはできますよ。私は中国語は55歳を過ぎて始めましたよ。 (もう還暦が足元にまで来ている)。

仕事となると当面の間英語がもっとも重要なままでしょう。わけても読む力と書く力をつけることが大事で非常に極端にいうと英会話は仕事ではそんなに重要ではないです、日本に居住するなら。 日本では読めると勘違いしている人が多いと思いますよ。ドキュメントを読むのに一か月もかかっていたり翻訳をしながら読んでいるのでは仕事にはなりません。書くこともできる、自分は話すことと聞くことができないとは未だに聞く話ですが、書くことが一番難しいんですよ。大人が幼児や小学生程度のことを書いても書けるとは言いません。使う単語一つとっても話すときに使う単語(インフォーマルなことが多い)と書くとき(フォーマルな場合が多い)ではずいぶん異なります。これはアメリカ人にとっても同じことで日本人に限った話ではないです。USの大学でエッセイ(英語)のクラスを取るとこのことがよくわかります。とにかくビジネスでは書くことが一番難しいです。仕事で実際に話す,聞くという機会は日本にいればそんなに多くないと思いますがグローバル化が進んでいる現在、英語を読む、書く機会は増えていると思います。 書籍にしても日本はできるかぎり早く翻訳が出版される国ですが原本(英語が多い)のほうが圧倒的に早く出版されているわけですから原本を読めばそれだけ先を行くことができます。 ざんねんながら自動翻訳はまだまだ幼児レベルで実際の使用に耐えうるものではありません。

人と接する仕事をする、海外に行くという目的、予定が無いのであれば私は英会話に時間とお金をかけるより読み書きにその時間とお金をかけるほうがきっと仕事で役立つと思います。もっとも人と接する、海外を視野に入れるのであれば時間やお金のかけ方は変わると思いますよ。

相変わらず堅い話でした。 

表題の写真はNYCにあるアマゾンの書店。 こちらサンノゼにもありますよ。アマゾンで買ったものを返すこともできます。

下の写真はテルアビブの海岸。警告がいろんな言語で記述されていますね。

f:id:Interstate280CA:20200726024312j:plain
テルアビブの海岸

やる気が一番大事

タイトルを見るといかにも昭和世代なおやじの言葉ですね。若い人になるともう昭和世代が周りにいないのではないと思いますので聞いたこともないような言葉でしょうか?

でも時代は変わってもやる気が一番大事なのは変わらない不変な真実だと思います。真実とまで書くと語弊がありそうなので私自身の経験から得たこれまでの事実に近いものだという程度にとらえてください。

私は片頭痛持ちで週に二日ほどダウンする生活をこの15年ほど続けています。そんな中出張が多い生活だったので飛行機の中やホテルの部屋でも片頭痛にバッタバッタしてきました(もっとも最後の7年ほどは特効薬を知りおかげで人生がずいぶんと明るくなりました。)頭痛中は全くやる気がでない。やる気が出ないとはこのことか~とまさしく痛感するわけです。以前もう10年以上も前に読んだ京セラを創業された稲森和夫さんの著書 生き方 に松下幸之助さんの言葉として ”ダムを造ろうと思わないといけませんな”というのがあります。詳しくはこの著書を読んでいただきたいですがダム(お客様としておきましょう)が欲しいとなったらそれを作ろうと思わないかぎり作れないというしごく真っ当なことをいっておられるだけなのです。 

”無理” という言葉を最近よく聞くようになりました。 XXXXがないから無理  XXXXにはお金、資格、学歴、など色々な言葉が入ると思いますがほとんどは言い訳に近いのではないか? 唯一言えるなら やる気 でしょうか?やる気がないから無理 となればこれは致し方ない。 やる気が大事

今はコンピュータが発達し普通にIPHONEなどを子供も使っています。でもね、人類が初めて月面に降り立った時、宇宙船にはまともなコンピュータはなかったのですよ。それでも月にいこう、その月に行こうというやる気がアメリカ人をして月面まで到達させた。いっぽうやる気が全くないのに国策でベトナムまで行って戦争をしましたが超大国にも関わらずベトナム戦勝ではアメリカは敗戦国(そうは言っていませんが事実は敗北です)になった。国民に全くやる気がなかったんですね。

なんでこんなことを書いているかというと、このブログは昭和世代のシリコンバレーに来て人生の半分以上をエンジニアリングの世界で過ごしている頑固親父の勝手な書き物ですが日本に再び大きなやる気という木を植えたいなと密かに思うからです。

ではやる気だけで本当に’人生変わるんだろうか? 人生はセールスだと先のブログに書きました。人生どこかの段階でセールスな機会がきっと訪れます。私はもう還暦がすぐそこですが今でも懸命に自分をセールスしています。若い人、私が男だから言いますが意中の女性がいたら一所懸命セールスされると良いと思いますよ。かく言う私はあまりしてこなかった。。。セールスの極意は?私は仕事としてセールスをやった経験はないですがマーケティングとしてずっとセールスを担当する同僚と仕事を共にしてきましたがスーパーセールスと辞めていくセールスの違いはというと変な話ですがスーパーセールスはおそらく薔薇を育てる技量も優れているんだろうなと思わせます。

薔薇を育てたことがありますか? 私は趣味とまでは行きませんが庭に何本も薔薇を育てています。薔薇は挿し木もできるので気にいった薔薇ができると挿し木をしてその花を増やしてもいけるのです。そんな薔薇ですが手入れがとても大変ですし、すぐに拗ねる。水を定期的に十分挙げて土壌管理もきちっとすると見事な美しい花を咲かせてこちらの行為に好意を見せてくれますが手入れを忘れてしまうとその後いくら水をあげて手入れをはじめてもおいそれとは花を咲かせてくれません。それをあきらめずに お前は大事なんだよ、と頑張るとようやく拗ねるのをやめて再び花を咲かせてくれますが頑固な薔薇になると一年くらいは平気でこちらを待たせるからたまったものではない。

セールスも同じかな。 顧客を滞りなくケアし、かりに顧客を他社に取られてもそれにもめげずしっかりフォローを継続する、その辛抱強さがある人がセールスとして成功しているように思います。やる気ですね。

また書籍を上げますが以前よんだ本 The 80/20 Principle (これは日本語訳もでています)の中に昔の軍人政治家(だったと思う)の言葉として 優秀なとても働き者は雇って十分働かせてそれに報いなさい、 能力のない怠け者はもう組織にいたらそのままにしておきなさい(害がないから)。優秀でかつ怠け者なのは昇進させてリーダーに抜擢しなさい。能力のない働き者は直ちに解雇しなさい。とこれが組織を有能にして大きくする秘訣だ、 というくだりがありました。やる気が十分にあってもその組織内では無能ということも多々あります。他の組織だったら十分有能なんだけどな~と思うんですがなぜかその組織内にずっといる。そしてやる気は十分あるのでとても働き者なのです。これはその人にも組織にも報いがないケースになってしまいますね。 自分が能力を発揮できそうな場を探すこともですから必要になります。 その場合得てして失敗するのが自己判断をすること。自分はXXXが好きだから、XXXが得意だ。確かに好き嫌いはあるかと思いますが得意、不得意は実は自分の思い込みであることもとても多いのです。日本ではあまり人生、仕事、学業等でコーチをつけることがないかと思いますがコーチを見つけて客観的に見てもらいアドバイスを受けるのも実は必要になると思います。会社の上司、友達、家族というのもありますが自分に近すぎない人のアドバイスというのも人生必要な時が出てくると思います。やる気を継続するためにも。私はこれまで8度転職しています。 こんな歳になってもまだ転職しているわけでそれはカルチャーが違うから。。。なのかもしれませんがすべてにおいて優秀な人というのは実はいないものです(はたから見るとそう見える人はいますが)。自分が優秀になれる場にうまく移っていっているんだと思うのです。そこで働き者としてやる気をだすのか、怠け者としてやる気を出すのかそれはそのひとの好きだと思いますが自分が優秀になれる場に移っていけるともっと成功(幸せ)になると思いますよ。 私はずっと開発エンジニアでしたがセールスが誘ってくれてアプリケーションに移り、ほぼ勝手な形でCEO (社長)が私をマーケティングに転部させたりしたのですが実は移る度にやる気が増えたのを実感しています。その時はそこが自分にとって一番優秀にできる場だったのでしょうね。開発エンジニアは好きだったし得意だと自分では思っていましたよ。

今はまた開発エンジニアに戻っていますがこれも誘われたからで、入ってみると自分が活躍できるちょうどその場で職歴の最後を飾るにはとてもふさわしいかなと誘ってくれた同僚には感謝しています。

写真は薔薇です。

80/20 日本語でもでも沢山出てますよ。マンガ本にもなっていました。 

www.amazon.co.jp

今の人には古臭いかもしれませんが稲盛さんの生き方という著書はご本人の人生からの経験をつづっておられ一度読む機会があってもよいと思います。アマゾン、電子本でしか無いようですね。地球環境を考えるとキンドルのような電子書が良いのですが私は良書は紙の書を揃えています。紙の書を読むほうが頭に入ってきやすいからですが自分なりのコメントなども簡単に書けますから。2度目読んだときに前回読んだときはそんなことを考えていたんだと驚くこともありますよ。

Amazon.co.jp: 生き方 eBook: 稲盛 和夫: Kindleストア

f:id:Interstate280CA:20200725071713j:plain
薔薇

テルアビブ

ハイテク(シリコンとソフトウエア)関連にずっと従事しているので出張は基本的にテクノロジー産業のある地域となります。これまでに訪れたところにはもちろんイスラエルもあります。中東諸国のひとつですから宗教が国家、日々の生活にとても深く入り込んでいます。イスラエルでは土曜日は電車、バスといった公共交通機関はストップします。土曜が安息日だからです。タクシーは動いているし空港も開いており飛行機の発着はもちろん通常通りですが電車、バスは動いていない。。。 土曜日が休みで日曜日は通常通り会社も学校もやっています。金曜日がやすみだったかな?ちょっと記憶があやふやですが私はいつも金曜日の夕刻に到着する便でイスラエルに行っておりました。土曜日を休みにして(観光する)日曜日から働くためですが、金曜日の夜に到着するということは、ご存じの方もあるかと思いますがユダヤ人は金曜の日没から土曜の日没まで火を使いません。つまりホテルにチェックインしても食べることができるのはサラダとかコールドサンド程度になってしまいます。もちろん土曜の朝食も全く期待することはできません。 が、困るか?というと全くなんですよ。

f:id:Interstate280CA:20200723133035j:plain
テルアビブの海岸で夕食

というのはユダヤ教は土曜日が安息日ですが、キリスト教徒は日曜日そしてイスラムは金曜日

つまりイスラム系かキリスト系のレストランに行けば金曜でも土曜でも食事ができるんです。よく考えたものですね。でも国全体としてはユダヤ教にのっとるようで電車、バスは止まるんですね。

さてそんなイスラエルですがご存じかとは思いますがハイテク産業も盛んです。USAの大会社、例えばIntelですがハイファ等に大きなビルをもっています。ハイファはハイテク産業の地でその一帯にはUSのよく知られた会社が軒並みビルを構えています。その一帯にある顧客を訪問するだけで2,3日はかかります。USAとイスラエルの結びつきを考えるとUS系の企業が多いのはわかりますがイスラエルにも中国系企業は進出していますよ。この場合買収に伴うケースが主だと思います。

買収と書きましたがイスラエルの企業は多くの場合資金源に限りがあります。イスラエルの企業とここで言っているのはイスラエルに本社、いやイスラエル人が始めた企業という意味です。ほとんどがいわゆるベンチャーになるのですがシリコンバレーとはことなり資金が潤沢にあることはまれです。またイスラエルの証券取引所はUSAにあるナスダック等と比較できるわけもないですからこれらの会社は設立当初からIPOを目指しているわけでもありません。彼らの目標は彼らのアイデアをプロトタイプまで完成させてお客に売り込む(最終製品化のための資金を得るため)もしくは大会社に会社そのものを売り込む(吸収合併)です。資金が底をつく前にプロトタイプを完成させる必要があるため一日13,14時間は働くというのは全く普通です。土曜が安息日なのは国のことであって彼ら自身が安息にしているわけではなくなんらかの形で働いているので週7日働いていることになります。私は日本人は働きすぎだということを聞くたびに”本当かな?”と疑っています。私自身を考えてももっと働いている。私は平均して週60時間程度(土、日も結局働いている)は働いています。一日平均11時間程度、シリコンバレーでは普通なことです。アメリカは有給になるいわゆる祝日は高々10日です。日本は祝日は基本休みですがUSAは国の休みと企業の休みは一致しません。バケーションで1か月も休んでいるだろうと思うかもしれませんがそれはEU諸国のことであり私の周りでの夏の平均休暇は一週間ていど(つまり5日)です。今年はCOVID19もあり私の同僚は上司も含め誰一人休暇を取っていないのでいわば働きづめ。中国やイスラエルはもっと働くといって過言ではありません。

そんなイスラエルですから顧客からよくお願いされたのが”出来高”支払い契約です。契約上は最初の支払いが極端に少ないが製品としてはフル装備の提供を求められる。成功したらプレミアムを付けて残りを支払う、という契約です。 製品の割引後の価格が3千万円として最初の支払いは300万円程度くらいです。プレミアムとして10%つけるとして成功すれば300万円多くなりますが最初の支払いが極端に少ないのがリスクになります。現地にいる同僚はそれでも契約を取ろうとします。そこで私が出かけて行ったわけです。私の出張目的はその顧客を技術的に評価することでした。技術そのものとエンジニアの技量を評価するのです。ほとんどただで製品を提供するわけなのでこちらも賭けになりますからね。結果ミーティングは時には数日になることもあります。実際ある会社ではミーティングの半分くらいはラボで一緒になってソフトウエア開発をした経験もあります。プロトタイプが置いてあるのですがソフトの開発途中でその技術がどの程度のものか判断するには実機を稼働させる以外に方法がなく(パワーポイントの資料なんて誰でも作れますからね)開発を手伝ったわけです。その会社とは契約をしました。その後軍事予算をもらえたということでプレミアムを付けての支払いにまで至ったのでこれは成功例でうまくいかない例のほうが圧倒的に多かった。こんなスタートアップを中国の企業がいくつも買収しています。そのいくつかの企業にも行きましたが買収後中国からたくさんのエンジニアとマネージメントを送り込みオフィスもすっかり中国色を深めていましたがコアとなる元ののエンジニアはそのまま在籍して製品の最終設計をやっていました。最終設計が終わったら退社してまた新しい会社を作ると言っておりました。 最終製品を関せさせるまで在籍することが条件で買収されたので辞めれない。その買収資金で次の会社を興す予定だということでした。

さて振り返って日本ですが実はスタートアップと言われる企業を訪れた経験は一度もありません。そんな会社がないのかな~と思っていたのですが日本にいる同僚に聞いてみると彼らはそういった会社にあまり行きたがらない。どちらかというと大会社かもしくは国家予算がついているような会社を優先したいということで、限られた時間をかけるのならそんな会社となるようなのです。 スタートアップ企業がないわけではなく。これはしかしもったいない、双方にとって。まず顧客サイドのたつと、言ってみれば相手にされていないということになりますがそうだな、例えて言えばビルを建設するのに大きなクレーン車を使うことができず小さなクレーン車で頑張っている(でも小さなクレーン車だけでは大きなビルを作るのは時間がかかる)。結果、せっかくのアイデアがタイムリーに実を結ばず、あとから出てきた同じようなアイデアを考え出したUSA、’中国の会社の後塵を踏む結果となる。ベンダー(私の立場)で見るといわゆる将来有望なお客を失う結果となりうる。実際USAではサンディエゴにあるとても小さな会社と取引したことがあります。最初の取引は200万円程度だったのですがその時担当だったセールスがこの会社は絶対成功するとかなり無理な取引を強引にねじ込んだのですが(割引率90%だった)、今その会社はナスダックに上場しており毎年数千万円の契約を継続しています。くだんのセールスにとってはもう計算できる顧客になっているんですね。 

ところでコーシャという言葉聞いたことがありますか? ユダヤ系の人がとても気にすることなのですが料理、食材に関するある種の規定とでも思えば良いのでしょうが、塩ひとつとってもそれがコーシャに準ずるかどうかが問題になることがあります。アメリカで食品を購入する際ラベルを見るとコーシャに準ずるとかコーシャに準じたことを示したマークを見つけることができます。ずっとはるか以前ユダヤ人の同僚(当時彼は私の部下でした)と日本出張をしたことがありますが彼はコーシャに準じた食事しかしないことが東京について知り、本当奔走しました。日本であの当時コーシャなんて言っても誰もわからなかった。説明してくれましたがそれでもあまりよくわかりませんでしたが確か明治屋だったと思いますがそこに連れて行っていわゆる輸入品のコーナーで色々と二人でみるとコーシャとかそのシンボル(丸にU)を見つけそれがついているポテトチップなどを幾つかかった。 普通のレストランでは切っていない丸っこのトマトを3,4個だしてもらったような経験もあります。ベジタリアンなんですか?と質問を受けたように記憶しますがトマトをコーシャに乗っ取らないまな板、包丁で切ってしまうともうコーシャでなるなるので単に水であらっておさらに盛ってもらう以外なかったのです。それに明治屋でかったコーシャの塩を振りかけて食べていました。今は東京あたりだとコーシャ料理をだすようなレストランがあるのかもしれないですが調べてはいません。先ほど安息日と書きましたが彼は金曜の日没から土曜の日没までたとえ働くにしても家にいるというのを守っていたのですがこちらの手違いで帰国のフライトが金曜日になりすったもんだした経験もあります。USAに向かうフライトは普通夕方に成田を出るんです。間違いの発端は彼はどうしてもサンフランシスコに金曜日の午前中に着きたいと言っていたのです。理由はそうすることで日没までに自宅に戻れるからです。 そこを強調していたのでそれに向けてフライトを手配してあったのですが時差があるでしょう?そうするには日本を金曜に出ることになるのですが午後遅くだったわけです。どう解決したか? 直行便をあきらめさせました。木曜真夜中(木曜日の予定をこなしてそれから空港に行く)に飛び経由先を経てサンフランシスコに金曜の午前遅くに到着するように組みなおしたのですがキャンセルの効かないチケットで片道というのは実はとても高くつくのですがチケットを買いなおしてとかなりすったもんだしました。がちがちのユダヤ教徒だな~と思われるかもしれませんが全然普通なエンジニアでしたが自分が守ることは守るというそれだけなんだと言っておりました。ちなみに今でも良き友人でテルアビブに帰ってしましましたが私がイスラエルに行った折には夕食を共にしています。コーシャの問題はないなというといつも苦笑いをしていますがあの件ではずいぶんとこちらも学びました。 どんなにグローバル化が進もうとも歴史を積みかさせねてきた社会習慣などはそんな簡単に均一になるものではないということを。

写真はテルアビブです。地中海の水はとても暖かでヨーロッパじゅうから観光客が集まってくると聞きました。市の中心はモダンです。顧客のオフィスからの展望はとても良かった。

f:id:Interstate280CA:20200724015903j:plain
テルアビブ 地中海
f:id:Interstate280CA:20200724020031j:plain
テルアビブ市街

Brno (Czech)


元上司がちぇこに本社をもつベンチャー企業にExecutive、そしてボードメンバーとして参加した経緯上一年間ほどその会社でアドバイザー兼マーケティングエンジニアとして働いたことがあります。チェコはいわゆる旧ソ連ブロック(東欧)の国の一つです。 ソ連とか言ってももう若い世代には死語になっているかもしれないですね。 関連する言葉として

ーココム

ー冷戦

ーワルシャワ条約機構

なんて言葉がありますが聞いたことがあるでしょうか? 

チェコはヨーロッパの小さな国です。その経緯上いわばずっと占領に近い歴史でした。例えば

ーオーストリア帝国

ードイツ第三帝国

ーソビエト プラハの春って聞いたことがありますかね?

しかしながら王国でもあったわけでプラハにはそれは壮大で美しい王宮が残っています。とても広い。確か記憶が正しければヨーロッパで一番大きな宮殿なはずです。

いわゆるソビエト崩壊に伴いソビエトから独立(別にソ連邦の一部じゃなかったのですが)。当時はチェコスロバキアと言っていましたがチェコとスロバキアに分離しました。

チェコは東欧諸国はエンジニアリング、数学の教育が冷戦時代を通じて盛んだったこともあり実は優秀なエンジニアがたくさんいます。 第2のとしBrnoは大学町です。実際私が手伝った会社もBrno地域にあります。歴史はとても古い街ですが住人の年齢層はとても若い。市街地を歩いても学生が大半です。Brnoにはチェコとスロバキアに分離した歴史的な調印をした建物もありますよ。

優秀なエンジニアを格安に雇えるというわけで今USAの会社がBrno近郊にたくさん進出しています。例えばIBM (Red Hat Linux)など。実は中国の会社もたくさん進出しているんですよ。中国はエンジニアの人件費は高いです。実際日本の倍はします。これはあまり知られていないかもしれませんね。中国は人件費が格安だと信じられているようですがエンジニアに関して言うなら日本のほうが圧倒的に格安ですよ。実際上海、北京で経験豊富なエンジニアを雇うには今では日本円で1000万円ていど必要です。同じポジション東京なら600万円程度です。日本では格安にエンジニアが雇えるんですよ。もっとエンジニアリングの会社が日本に進出してもおかしくないのですが、それでもあまり日本に進出していきません。色々な理由があるのでいずれまとめてみたいと思いますが私などの目から見るともったいないなと思います。

ちなみにチェコなら300万円くらいで雇うことができるんです。だから中国、アメリカの企業が進出しています。もちろんEUメンバーですから他のヨーロッパ諸国の会社も進出していますよ。

エンジニアは優秀で賃金的にも非常に競争力があるのでチェコはこれからも発展していくと思いますが、いかんせん、長い間占領されつつけてきた結果でしょうか、猜疑心がとても強く自国民以外基本的に信用しません。そして自国民の同僚をとにかく守ろうとします、失敗を隠してまで。歴史を知るとそれは理解できることなのですがいざ会社経営、会社関連となるとしばしば問題を起こします。 とにかく何もしゃべりません、最後の最後になるまで。頑張って製品の契約を取り付けたところ実は製品ドキュメントは単に将来のプラン(つまり今はない)だったり。もちろん契約は破棄になるし違約問題にまで発展してしまいます。契約がとれたら作るつもりだったと。。。 

こういった国民性をよく理解しておくことは必要になるとおもいます。 どんなにInternetが発達しても国民性、社会習慣、カルチャー、といった人間生活に深く根差したことは実際に経験するまで肌で理解できるとは思えません。 昔は座学、実学とか言って学校、セミナーで学ぶこととと現場で学ぶことを両立させて経験、知識をつけていったのですがInternet が発達しいわばバーチャルにいろいろとアクセスできますがぜひとも外にでて現場で色々と経験を積んでください。

表題の写真はBrnoの丘から見下ろしたBrnoの町。旧市街を外れるとどこにもあるようなビジネス地域があります。

f:id:Interstate280CA:20200723080531j:plain
冬のBrno
ダウンタウンにあるピルスナーの店。ホテルにもなっていますが私はいわゆる現代風のホテルに宿泊しました。 International Hotelと言いますが目の前には丘があり登っていくと写真のような見晴らしのよい展望できるところも沢山あります。その丘のふもとには冷戦時代を象徴するように原子爆弾にも耐えることができるシェルターもあったそうですが今はパブに変わっていました。チェコ第2の都市ですがプラハと比較すると断然田舎です。

ペット


我が家には多くのペットがいます。 ウサギ2匹と犬一匹。 子供たちのペットという名目ですがメインの飼育係は私。飼育係というのは言ってみればトイレ掃除、餌と水の世話をするということなのですが水族館や動物園の生き物が観客より飼育係にずっとなつくようにうちもペットたちは飼育係になついています。

堅い話しかかかないこのブログですからペットの自慢とかを書くつもりでこのページを始めたのではないです。

20年も前のこと、もうそのころにはいわゆる経験15年の日本でいうと中堅どころのエンジニアになっていました。アメリカ生活も10年を過ぎていたころです。そのころ働いていた会社である機会があり上司と出張することになりました。仕事での出張は確かそれが初経験だっと思いますが夕食を共にしましたがその折、私に将来はどうするつもりだと質問を受けました。どう答えたか覚えていませんが彼がくれたadviceは今でも覚えています。それは人はみないずれセールスマンになるということです。企業のトップ、それがたとえエンジニア出身(例えばマイクロソフト)でも上に行けばセールスになる。社長までなれば会社それ自体をセールスすることになるが部課長レベルだと個々の製品。いやエンジニアでも自分のアイデアを社内セールスするようになる。だから、どんなキャリアを目指すかは個々あるだろうがどんなキャリアに進んでもセールスの経験、勉強はいずれ必要になる。早いうちに経験しておくと良い。といったような内容でした。自分はエンジニアリングに興味があるといったように返したと記憶していますがエンジニアリングを捨てろとか言っているわけではない、そのエンジニアリングの経験、知識だけではいずれ頭打ちがやってくる。実際彼の場合もっと早い時期でしたが学校にもどりMBA過程を修了していたのですが別にMBAをとれと言っているわけでもない。セールスのマインドを持っておけということだということだと。

その夕食後ほどなくして私はいわゆる開発エンジニアの部署からアプリケーションエンジニアリングの部署に転籍しました。たまたま欠員(辞めていったため)ができたので移れたわけですがそれ以降出張人生が始まった。アプリケーションエンジニアというのは製品を売るためのエンジニアです。顧客のシステムを直接見る機会、開発を手伝う機会に恵まれたので本当に良き勉強の場となりました。そうこうしているうちにCEO(小さな会社でしたので)が私を彼の意向で勝手に(?)マーkてぃんぐ部門に異動させていたのですがマーケティングというのはもうセールスするための部門。エンジニアとは言えもう開発からは程遠いところまで離れてしまいましたが、はっきり言うと開発エンジニアをしていたよりずっと面白かった。また経験と知識という点でももちろん開発のためのツールを使う技能は鈍ってきますが問題点を探り出す、解決策を導き出すといった技能は逆にもっとついたように思います。

今は再び開発エンジニアにもどりましたがマーケティングエンジニアから開発エンジニアに戻るにあたりやはり不安はありました。マーケティング部門でVPをしていた元上司に相談すると ”お前はAgile Engineer(臨機応変にできるエンジニアといった意味)でこれまで十分成功してきた。開発エンジニアの感は半年もあれば全部よみがえってくるから何も心配する必要はない”とコメントをくれました。確かに3か月もするともうすっかり開発エンジニアに戻っていましたらが彼の言う通りだったわけです。

さて、若い世代はこれからキャリアを積んでいくと思うのですが私が経験から言えることはキャリアを積む過程でいずれどこかのタイミングでなんらかの形でセールスになっていきます。それがいつのタイミングなのか人それぞれと思いますがそのタイミング(機会)がやってきたらぜひとも取ってみてほしい。自分は技術者だから。。。 といった理由で避けることがあるかもしれませんが人はみな自分を売っているのだということをお忘れなく。

ガールフレンドが欲しい --> 自分を意中の女性にセールスするわけですよ。

政治家になりたい --> 自分を売らなくて政治家になれません。

会社を大きくしたい --> まず自分を売るんです。それから会社、順序は大切です。

会社を興したい --> 自分を売るんです。アイデアじゃないですよ。

とまあ、人生は自分をセールスすることだと言えます。

そしてセールスを成功させるには 動物園の飼育係が動物たちに一番愛されるように関心をもち続けることです。 政治家になろうと思ったら政治に関心を持ち続ける。意中の女性がいたらどうします?関心を持ち続けるでしょう?

マーケティングやセールスが顧客訪問をするのも関心を持ちつづけるためです。よい関心を持ち続ける習慣を身に着けると良いなと思います。キーワードは”よい関心”です。英語でいうなら Positiveな関心で決してNegativeな関心でなく。 先のブログで中国についていくつか書きましたが昨今の日本語ブログやVideo Clipを見ているとNegativeな関心(悪口)がひどくて心配になります。

写真は家のペットがやってきたてのころの写真です。今はみな大きくなり”おとな”になっています。ペットは成長が早くあっという間に”おとな”になります。

f:id:Interstate280CA:20200722013758j:plain
うさぎ

バンクーバー


堅い話ばかり書いていると誰も読んでくれないはよ、と忠告を受けているのでちょっとは柔らかい話を。。。 と言ってまだブログを始めたばかりで読者は一人もいません。宣伝もしていないのでいつ読者ができるかわかりませんが書き続けることにしよう。

柔らかい話。何がいいかなと思いましたが出張でこれまで訪れた町はいろいろありますが東京の次に好きな町はというと、カナダはバンクーバーになります。ここは休暇でも行っていますが私が住むサンフランシスコ周辺からは2時間でつくのと時差がないので旅も楽、そしてカナダ。カナダ人はアメリカ人とは全く別人と言っても過言でないくらい違っているように思う。同じ英語を使いますがどちらかというと単語は米語より英語でしょうか? 例えばトイレ、Wash Room。アメリカではあまり使いません。

いつ行っても良いですよ。とてもきれいな街で趣があります。引退したらバンクーバーに行ってもいいし、もし仮に2020年の大統領選挙で今の大統領が再選されたらすぐに移ってもよい。日本でどう思われているか知りませんが尊敬できる人ではない。リーダーはまず人として尊敬されるべきだと思います。

f:id:Interstate280CA:20200720062218j:plain
バクーバー

柔らかくするんだと言っておいてなのですが、カナダにもハイテク産業はあります。メープルシロップと観光だけの国ではないということですがあまり話題になるようなことはありません。バンクーバー、トロント、モントリオールが拠点かなと思いますが私のカナダ出張はバンクーバーが一番多く、続いてトロントとオタワでした。冬のオタワとトロントはそれは寒くて雪景色だけでしたがバンクーバーはいつ行ってもよかった。20年前ほどまではカナダ政府、ブリティッシュコロンビア州政府が色々なハイテク関連の集まりにブースを出して人材を求めていたように思います。いわくUSAの永住権があればカナダ政府もすぐに永住権を出すとかいったように。今は現在2020年初夏のアメリカ政府を見るにアメリカを脱出しようとするエンジニアがあふれているのでカナダ政府もエンジニアを選り取り見取りになっていると聞いたことがあります。もう優秀なエンジニアがアメリカを避けようとしているんですね。結果としてシリコンバレーの企業が海外に出て行っていきはじめている(インド、中国などを含めて)。ハイテク企業で一番必要なのは優秀な人材ですから人材のある所にオフィスが移動しはじめているわけです。これはUSAにとっては本当に痛い損失ですね。インドなどで雇えばそれで会社としては良いじゃないかとなるのですが経験を積んだエンジニアはインドにいるままになりますからUSAでこれまでイノベーションを起こしてきたようなエンジニアがインドなどでイノベーションを起こすようになるわけです。インドにとっては良いことなのですがUSAにとっては損失になるわけです。政治的なことをブログにするつもりはないのですが人材の動きを見ておくと10年先20年先のことを予測することができます。カナダはUSAにも近くこれからもっと発達していくと思います。イノベーション発信の地域になっていくでしょう。バンクーバー周辺にはたくさんのスタートアップがあります。顧客だった会社のエンジニアとは今でも交流をもっています。カナダは暮らしやすいですからこれからも順調に投資の資金が流れてかつエンジニアのる流動性と受け入れが続けばハイテクの一大地域の一つになっていくように思います。

ところでアメリカ人とカナダ人はずいぶん違うと言われます。私はカナダ人はより身近に感じます、おそらく日本人気質により合っているからでしょうか? 例えばこんな映画のクリップhttps://www.youtube.com/watch?v=g1awwAgU_t8&t=2s

もうバンクーバーのコンドは高くて買えません。
シーフードも豊富です。