与信審査。日本でもクレジットカードを作るときや大きなローンを組む時に審査がありますね。
自分の“与信”度ご存じですか? 気にしたことがないですか? クレジットカード申し込んだのに審査に通らなかった。。。といった経験はないですか?
USA(Canadaも)で暮らすのであればこのCredit Scoreはついて回りますよ。しかも出だしで失敗するとかなり大変ですよ。ちなみに私はその出だしで大失敗をしましたから経験からも言えることです。
私はUSAにやってきた当初、出向扱いだったので給与は日本の銀行口座に入金されていました。USA生活は諸費用は会社持ちで食費などとして2週間に一度小切手(チェック)を受け取りそれを銀行で換金していたのです。そのころは日本で発行したクレジットカードを使っていました。つまりCredit Historyを扱う信用与信サービスの会社に私の履歴はない状態ですね。 ”ない”のは悪い知らせ。。。なのです。
USA本社社員に移籍したときよりUSAで給与をもらうようになり、もちろんそれまでの諸費用も自分持ち。 まず何が必要か? 車です。それまでは会社支給の車に乗っていましたが自分でなんとかしなくてはならない。”購入か”。。最初の車はHONDA シビックのベース。確か11000ドル位でした。日本のクレジットカードは上限があり全部クレジットカードでの支払いはできないしディーラーも全額クレジットカード支払いというのは認めておりませんでした。ディーラーには働いているから簡単に”ローンを組める”というのですね。まあその当時とても良い会社におりましたし。ところが、ローン審査に落ちた。。。 でも既に車には乗っていたのです。審査に通る前から乗れたのはアメリカ的でしょうか? もっともクレジットカードの上限までは既に支払ってありますよ。たまたま、その少し前に会社の計らいで一度日本に帰国することができかなりな金額のドルを生活のためにもってきておりました。そのドルで残高を全部支払いました。しかし 審査に落ちたという記録が、私のまっさらなRecordに残ってしまった。。。 わるい記録だけ残ったのですね。でもこのことに気づかかなかった。。。 それからある程度して、日本で発行のクレジットカードの期限が迫ってきた。更新することができないわけですからアメリカでクレジットカード作らないと。。。 会社に入っている自分も口座をもっている銀行がクレジットカードを発行していたので申し込んだ。銀行に口座がありすでにかなり残高をのこしていたのですが、審査に再び落ちた。なんでかな~と思っていましたがあの当時Credit Scoreというのを良く知っていなかったのです。 なんでだろう~と思うだけで。そうこうしているうちに手持ちのクレジットカードは期限切れ。チェック(個人小切手)を持っているのでそれでほとんどの支払いはできるしキャッシュは下せるし、別に生活に困っていたわけではないのでかなりな期間ほっておきました。仕事が忙しくなったので忘れていたのでしょうね。30年前、今よりはキャッシュもチェックも使っていた時代です。
でもやはりあるときクレジットカードがないと不便なことに気づき、再び申し込んだ。その会社はAMEXです。申し込んで数日後、会社に電話がかかってきた。私に掛かってきた初めての外線電話です。かけてきた相手はAMEXのカスタマーサービス。 ”ああ、本当にXXXで働いているんだね”と言ったのが最初の会話でした。わざわざ直通の電話番号を書いてあったのにオペレータにつないでもらったようでそれで私の身元確認をしたようです。 クレジットスコアがとても悪いけどどうしたでかなと電話で確認してくれたのです。その時初めてそのスコアを知りましたよ。事情を話すと”なるほど”と。給与明細をFAXで送れるかと聞かれたので手元にあったのをすぐさまFAXで送ると折り返し、カードを発行すると言ってきました。
というわけで私のUSA最初のクレジットカードはAMEXなのです。そしてAMEXだけそれ以降一度も解約することなく使っています。VISAなどは持ってますが解約もするし普段はあまり使いもしません。あのときAMEXも単に審査落ちとだけ言ってきたらますますスコアを悪くしたでしょう。親切に色々と教えてくれましたよ。時々クレジットスコアの記録をもらって不審な点がないか確認することは重要だとか、どのようにしてスコアを上げていくかといった内容です。いまではインターネットを通じて情報はいくらでも手に入りますね。
さてこのスコア、自身の与信、実生活で何度も出てきます。クレジットカードを作るとき、自動車をローン建てで購入する、リース契約をする、そして住宅ローンを作るときなど。そんなに頻繁ではないように思いますが住宅ローンの借り換えはよくあることだし、昨今車は購入ではなくリース契約することも多くなっています。そんなこんなで2年に一度はクレジットスコアが実生活に関わってきたように思います。また投資、例えば不動産投資をする場合、元金を除くとローンが主な資金源になりますが投資物件ではクレジットスコアはExcellent以上でないと難しいでしょう。
子供にクレジットカードを作ってあげそれで学生時代に子供のクレジット履歴を作ってあげるのだそうです。またはデパートの発行するカードは与信審査がとても簡単だからそこから始める。。。などその後色々と教わりました。いまでは当たり前のような話かもしれないですが出だしで失敗すると記録が中々消えない。
しかもいわゆるIdentity Theftの問題もあります。なりすましですね。被害を受けると修復にとても苦労します。記録を簡単には修正してくれないのです。被害者になった時のための保険やクレジットをモニターするようなサービスを提供する会社もあります。被害を受けた後の困難さを考えるとこういったサービスを購入しておくと良いかもしれません。私は家族皆このサービスに入れています。USA生活のポイントとして、自分のことは自分で守る、があります。USAにやってきてすぐに教えられたのが政府をあてにするな、自分のことは自分で守れ、でした。引退後のこと、医療のことがその大きな要素ですが自分のことは自分で守れ、だからアメリカ人は図々しいんだ、とこちらにいる日本人の中にはそのように結論着ける人もいます。
日本人は図々しさは足りないかもしれないですね。
USS Hornet. 引退した空母。ボーイスカウトのナイトキャンプ。自分のことは自分でまもれ。空母でもネット犯罪は守れない。。。