金 オイル そして データ

最近あまりアップデートが無かったのですが休んでいるわけでは無いと書きました。並行して書いている別ブログのアップデートは続いています。

さて、タイトルの 金(ゴールド)、オイル(石油)、データ。なんだこれは? ですが巨大な富と関連しています。

有史以来、人類は富を探してきた。いつごろかお金、人類一番の発明?を用いるようになりそのお金、色々な物品が使われましたがどうしたいきさつか、金に辿りついた。宝石、銀などもありますが金が一番主体ですね。

ゴールドラッシュといいますが一番のゴールドラッシュはスペインの南米侵略ではないでしょうか? カリフォルニアへのゴールドラッシュなどあれと比べると比較になりませんね。とにかく酷い。人間あそこまで富を目にするとなれるのだというのを垣間見ます。

20世紀は石油がその金に取って代わった。エネルギーという経済活動に欠かせないものを担うからですが石油はエネルギー以外にもプラスチックをはじめとする工業製品から果ては医薬関連にまでをカバーできる重要なマテリアル。産油国に富流れ、紛争あり、国際政治あり。。。石油という富を中心に世界がまわる。大消費国だったアメリカ、シェール革命で今は石油もガスも輸出できるまでに復活した。オペックに属さないアメリカとロシアの動向、そして中国、インドという大消費国(ですが現在のところ大産油国ではない)の地政学など、ここで紹介する本を読むと生々しい。

著者はこの分野で計り知れない経験があり政治にも深くかかわっている人物です。大作で400ページ以上あるのですがとても読みごたえがあります。かのビルゲーツさんも薦める著。

21世紀はデータの時代。データ、以前にも書きましたが加工できる、再利用もできる。加工、再利用することで富を作ることができると。。。ゴールドやオイルと似た性質を持つ。

データ生する,制する企業、国家が強く、大きくなっていくだろうと言われています。

個人データだけではありません。気象、海洋、宇宙、人類の経済活動、交通,軍事、医療、などなど、世の中データを中心に回っています。これらデータを解析し有効利用する。それに巨大企業、国家が資本(お金と人材)をつぎ込んでいるわけです。

いずれ近いうちにデータにまつわるここに上げたような書が出てくるでしょう。もう出ているんですがまだ私はこれほどまでの書には出会っていません。

日本は石油や天然ガスはほとんどありません。人口少なく個人データ量や人が活動することで得られるデータ量も少ない。でも気象、海洋などのデータは豊富なはず。データを国家の主力投資事項としてそれに関わるAI,半導体、ソフトウエアに投資をすることが今急務なのです。

 

 

投資の本

何度が書いている話題ですが今回はBOOK紹介の一環として。もっとも投資の専門家でもなければアクティブに投資を継続しているわけではないので株式投資などをここで触れるわけではないです。

これも何度も書いていますが学校で習わないことのトップ3はというと、

1.お金、資産(投資、借金すべて含めて)のこと

2.政治(国家政治というより生きていく上で必要となること、例えば交渉も政治の一環)世の中の仕組みとも言えます

3.人を見る目

でしょうか? いずれも社会に出て初めて出会うということが多いです。学校は守られた組織。もちろん学校も組織ですから校内政治なども多々あるのですがでも限られた範囲内でのこと。

先生、何も教えてくれないでしょう?それがたとえ大学(学生はもう大人)でも誰も教えてくれない。学校の教科で実社会で役立つものは実はとても少ないのです。強いてあげるなら言語(日本語を含む)と数学でしょうか? 体育や美術の方が社会や理科よりずっと役立つことを社会に出て知ったりします。

その中でも投資、いやお金の話、大人は子供にしないことが多い。大人もよくわかっていない人が多いのが一つの原因ではあるのですがお金は社会に出るととても重要なことがわかります。若いうちは何となく過せてもいずれ、20代後半にもなればお金はとても現実味を帯びてくるのです。その時期を通り過ぎてしまうと後々の人生をお金で苦労するようになります。お金は人生を豊かにできますが人を苦労させることだってできるのです。だったら人生を豊かにしてくれるようにお金と関わるほうが良いに決まっています。

お金は本を読んだだけではわかりません。自分で実践していくしかないのですが何も知らないまま実践したのでは効率は悪いし誤った方向に進むこともあります。ですから

1.早いうちから実践する。

2.実践するにあたりよく勉強する。

実践や勉強するにあたり、当たり前ですが 

 ”他人はあなたにもうけ話を持ってくることはありません”、

 ”あなたをもうけさせてあげよう”という人は居ないんだ、

ということをしっかりと念頭に置いて実践、勉強することが大事です。他人はあなたから儲けたいだけなのです。 その他人が銀行、投資会社でも、結局は銀行はあなたから儲けたいのだ、ということをしっかりと理解しておく必要があります。それと、これはよく聞くと思いますがお金の貸し借りは個人的にはしないこと。たとえ親兄弟、友人で会ってもまず、借りないこと。貸すのはやめてどうしても助けたかったらあげること(つまり返してもらうことを期待しない)。どうしてもお金が必要で借りる必要があるなら銀行で借りる。でも銀行は借りたい人には貸してくれないのです。借りたくない人には貸したい、そんな組織です。借りたい人は返せなくなる確率が高いからなのですよ。

お金を借りるのは基本的に物を買う、休暇に使うために借りてはだめです。もの、唯一の例外は家。車などの嗜好や休暇のために借りるのは、それがたとえ直近のボーナスまでの間であっても借りない。ボーナスだって実際にもらうまではまだ自分のものじゃあないのです。

とにかくお金、自分の資産については大学生になったら始めると良いのです。早すぎることはありません。

資産を作り始めたら増やす方法を考えていく、リスクを分散させる方法も考えていく。増やす、に関して、複利の話を以前しましたが利率がゼロなら30年置いておいても一切増えないのですから複利を有効につかうにはどうしたらいいかなどを考えるようになります。 リスクも、株式投資だけだど市場の急激な下落で一気に資産を失う可能性があることを以前紹介しました。株価が半減してしまったとして、その後年率10%で持ち直したとしても元の価値に戻るには何年もかかるのです。半減するのは一瞬なのですよ。そうするといかにしてそんなリスクから守るか、についても学ぶはずです。私は株式、債券、不動産、貴金属、現金などにわけて所有しています。その割合がをどれくらいにするといいのか、など考えるようになります。

友人の中にはもう投資のプロに近いエンジニアもたくさんいます。ただ、彼ら、どこにどう投資すると良いのかについては教えてくれません。ケチだから? そうではなく、投資には危険もある。責任を負うことはできないし仮に投資で失敗すると友人関係にも影響します。ですから基本、お金(資産)は自分で勉強して自分で実践するのですよ。どれだけの資産があるかなどは他人には言わないことなのです。

さてそんなことから始まってぜひとも早いうちにきちっとした資産づくりの勉強をして実践を始めてください。先ほども書きましたがお金は人を幸福にする手助けになりますが、同時に人に苦労をさせることもできるのです。幸福になる手助けになるように資産を増やしていくことは人生でとても大切です。

 

 

 

Random Walk。。。の著はとても知られた本です。私が投資を始めたかれこれ20年ほど前、ちょうど合気道で知り合った人から借りた本でその後自分でも購入しました。この本と株式投資で世界一の資産家になったBuffettさんの本が私の株式市場に関しての参考書になっています。日本語にもなっているので参考までに書店で見てみると良いかもしれません。

還暦近いということはそろそろ老後。老後のことを考えていた時、ライフコーチとしては世界的に著名なトニーロビンさんの本を書店で見かけました。非常に簡潔に書いてあります。その中で見つけたいくつかの金融商品に興味を持ち、それをよりよく理解するために著の中でも触れられていたのでファイナンシャルアドバイザーを見つけ一緒に資産の分配をしました。ファイナンシャルプランナー、アドバイザー、実はお金持ちになる前が重要なのです。しっかりした人を見つけると良いですよ。もっともその人物がある組織(例えば銀行など)に雇われている場合、その組織の金融商品を薦めるでしょうからそこはよく理解することが大事ですが。

80/20 Principle

ビルゲーツさんの言葉にもありますね。

人生は公平ではない、それをしっかりと知っておくことは生きていく上で重要です。

会社での昇進を上げるまでもなく人生は不公平に出来上がっています。

こちらの本、何度もこれまでのBLOGで取り上げていますが80・20の法則を知ること、それを有効に適応、適用することは人生の成功、幸せ、満足、などなどに大きく寄与するはずです。

身近な例で80・20を上げるなら”富”になるでしょうか。ご存じのように世界の富の90%はごく少数もう10%以下だと言います、が握っているのです。平均やメディアン(いわゆる真ん中)を取り上げても仕方ないのですね。以前も書きましたが日本の個人金融資産は1800兆円あるそうです。全人口1億2千万人。単純に割ると一人当たり1500万円ていど。家族3人として一家族4500万? 現実は?個人資産(家族あたり)600万円程度だそうですよ。単純計算が全く現実を映し出さない一例です。違う例をだすなら例えば今の日本のGNPを人口で割ると39950㌦になるそうです。中国はまだ11300㌦。でも現実には日本はどんどん落ちて行って中国はどんどん日本との差(中国が圧倒的に伸びている)が広がっている。インドはわずか2100㌦ですがこれから10年でGNPではインドは日本を抜き去るはずです。インドは既にUKを抜いてしまいました。10年後の予想は国家GNPでは中国、米国、インド、そしておそらくまだ日本が頑張れるか、という順位だそうですが、1,2と3はけた違いになり3と4も2,3倍の差はつくほどにもなる、つまり日本の4位というのはもう単なるドングリの背比べ程度になるという予想もあります。

でもこれが現実なのです。中国の台頭まで米国と日本が特別に大きかった。

そんな中、ではどうすると良いのか? その解を見つけるのはとても難しいのですが

ー叫ぶだけ、脅しをかけるだけ、締め出すだけ

では解になりません。

ましてや自分たちの人生にPLUSになることは無いのです。

学校では人生を教えてくれないと書きました。私の友人が言うのに、人生で重要なことは

ーお金、資産について

ー友人

ー政治

だそうです。このどれも学校の教科になってないですね。

それを学ぶことなく、学校を卒業したらいきなり社会という全くオープンな環境に入っていくのです。学校は閉じた環境です。

私は学生の間に学業はありますがこれらを体験、勉強することが重要だと思います。

その一環に、この本。 日本語訳も発行されています。

 

借りのある人、貸しのある人

この本は古いです。私はもう25年ほど前に日本に行った折、書店で買ったと思います。先日ガレージの箱を整理していて見つけ再度読んでみました。

人生のスキルであると良いなと思うのに 人をみる目セールスだと書いたことがあります。

実際仕事で成功する、人生を豊かに幸せにするのに、東大を卒業する必要も、医者、弁護士になる必要も無ければ、英語が堪能である必要もないのですね。

人をみる目を持ち、セールスの能力があれば仕事や仕事以外の人生、うまく渡っていけるはずです。人生はセールスだと何度も書いています。これは私は何人もの上司にその時々教わったことでもあります。

そして、人をみる目。

どちらも経験から学ぶのですが、単に経験だけに頼ると場を沢山踏まなくてはならないので時間がかかる、しかも以前も書きましたが七転び八起きと言っても同じように何度も転んで、同じように起きたのでは同じ経験を繰り返すだけです。転んだらしっかり学んで起きる。

その学びのためには読書も大事だと。ビデオなどは良く考えさせないでどんどん進み、終わったらなんとなく知った気持ちにさせてくれますが考えているわけではないのであまり残らない、他人の意見そのままになるので面倒なのですが自分で読む。

でも元来、邪魔くさがりな人間は考えたくない~と頭が、楽なほう、楽な方向へと連れて行くのです。

だから、この本に有るようにどんな人を信頼するか、など、人に会って経験から学ぶ前に自分でよく考えておく必要があるのです。 そして警戒する人物に会う機会が、残念ながら避けることはできないですから、もしそんな機会がやってきたら思い出して警戒を怠らない。

なんて硬いことを書いてますが、この書、一つの話題が高々数ページでとても読みやすいです。なるほどな~と思うことが書いてあります。

例えば、私のような爺だってまだまだ欲も妬みも抱え込んでいる、成功してやろうと思っている、だから若者と競争もするし、言っては悪いですが若者を蹴落とそうともするんだ、と言ったことを書いている章もあります。以前読んだときはまだ若かったが今、もう還暦になる世代になり再び目を通すと、その通りだ、と思ったりする。

こういった書は時期を置いて再度読んでみると考えが変わっていたり別な理解になっているのに驚くことが多い。

 

The Silk Roads

2021年に入り新しいカテゴリーを作りました。 ずばり 本。読書は学生時代から続く私の長い趣味ですが、ここ数年家族など個人的な理由、制限であまり活発に読書ができていなかったのですが、昨年2020年はCOVID19のお陰で?、毎年年始にする決意の一つ、”年30冊は本を読む”が久しぶりに達成できたとこんなくらい年でしたがそれにめげず、良いこともあったと思っています。

さてこの本は以前のBLOGで何度か取り上げたことがあります。

著者の新しい作品が今年になり発売されたので、今年最初の新しい本はカバーの書ではなくこちらのオレンジ色の書になります。

21世紀はアジアの時代だと書きました。19世紀にヨーロッパで産業革命がおこるまで、本の一時期南米で黄金が見つかるまで、富はアジアにあったのです。その富を求めてシルクロードができた。著者はそうした歴史に留まらず、ヨーロッパがいかに破壊的に富を強奪したか、帝国(ローマなど)がどのように崩壊していったかにはじまり戦後の冷戦時代の米ソの対立がもたらした結果やアラブの黒い黄金(石油)に至るまで政治、経済、宗教、戦争、それらを縦横無尽に織り込んで、しかも学者の著ですからそれを裏付ける膨大な資料(すべての資料は出どころの記述があるので調べることができます)を元に書かれておりこれまでのシルクロード物の書とはずいぶん異なります。読むとヨーロッパの歴史をアジアの目から垣間見ることもできます。著者はイギリスの大学教授なのですがヨーロッパにひいき建てしたようにはなっておらず、いかに宗教(キリスト教、イスラム問わず)が富を求めて虐殺、強奪を繰り返してきたかも隠さず書かれています。人間は富を目の前にすると目がくらむのですね。もちろん歴史書は書く人の目で書きますから資料を参考にするとは言え、その資料をどのように解釈するかにもよりますので、前にも書きましたが同じような歴史を複数の違った観点から考察する必要はあるのですがこの書はこれまでのシルクロードの書とずいぶんことなり新鮮でした。

ということもありベストセラーです。

だた今日現在AMAZONで調べるとまだ日本語訳はでていないようです。

著者の新しい書はこちら。 今年の発行です。

21世紀はアジアの時代。19世紀は産業革命を起こしたヨーロッパ、20世紀は2度の世界大戦で疲弊しなかったアメリカの時代。そして21世紀は、アジア。

アジアは世界の巨大市場なのです。ヨーロッパもアメリカ大陸も市場規模ではかないません。これらアジア世界は今テクノロジーに力を入れいわゆる低工業から高度な工業(情報産業など)で大きな影響力を持ってきています。

つまり産業が興り、その産業を消費する巨大な市場を同時に持っている。

そんなアジアなのですが、日本はそんなアジアの外にいるように思います。この書にマップがでてくるのですが、日本の姿はない。歴史的にはシルクロードの最終地は鎖国をするまでは日本だったんですね。マルコポーロの書にも日本が出てくるように。鎖国後も日本は細々と中国、オランダとは繋がっていたのですが、戦後大きくアメリカに舵を切った。それは正解だったのですが経済圏を考えるとこれからはアジアにもきちっとした軸足を置く必要があります。とくにアジアの経済大国の一環を占めようとするなら。政治的にも経済的にも人的交流的にも。

島国ですがインドネシア、フィリピンだって島国。でも人の交流はあるのです。

 

30年ほども前に書かれた書、The Wealth And Poverty Of Nationsというのがあります。 歴史、民族、政治的な背景などを元にどうしてある国、地域が富んである地域が貧困なのかを考察した書です。日本の世界大戦後のいわゆるジャパン ミラクルについても章があります。書かれた年代が中国の経済大発展が始まりを告げる頃なのでそれ以後のことについては書かれていませんが

アジアが本当に豊かになるには、民族間、国家間の争い、不審をいかに克服するかが一つの鍵。いわゆる以前のソ連邦の国々、分裂後民族単に国家が出来ましたが近隣国はやはり争い、不審というのがあります。それを上手く克服していけるかどうか。

これらの書、そういったことに対する解は与えていません。解は民間から始まるだどうとは想像できます。政治ではなく。政治家は自分の権力保身のためなら国家を顧みることがないのは歴史が証明しています。

こうした本を読みながらまだまだ現役で働こうとしている私は、では、自分は何ができるかと考えています。

日本が無い。。。