オースチン テキサス


最初にドカンと沢山書いて興味を持ってもらうことが読者を増やすコツだという記事を読んだからいくつも書いているのですがもっとも今現在だれも読者はまだおりません。 そろそろ友人、知人や家族(姪などに)宣伝ようとは思っているのですが。。。何人かに読んでもらいかなり一人がってなことを書いているので意見を聞いてみたいと思っています。

さて表題のオースチン。国内出張で一番沢山訪れた地はというと、サンディエゴ、レドモンド(シアトル郊外でマイクロソフトの本拠地)、そしてオースチンとなります。昨年はオースチンにも行きました。私はテキサス州オースチンは大好きです。 そうそう州都ですね。アメリカはほとんどの州で一番大きな大都会は州都となっていません。例外で知られたところを上げるとボストン、デンバーになりますがニューヨーク州の州都はNYCではないように政治の中心と経済の中心は別々なことが多いです。

テキサスと聞くとカウボーイとブーツの世界で放牧と銃の国の印象を持たれるかもしれませんが、私の経験でいうとテキサス州の人ほど親切な人はアメリカにはいないと思います。例えば空港で人に道を尋ねたとします。 方角や道順を教えてくれるのはごく当たり前なのかもしれませんがオースチンでは決まってそこまで道案内をしてくれます。普通の人がですよ。空港で働いている人というわけではなく。スーパーマーケットなどでもとても親切だし、なんだかいつも笑顔だし。 ちなみに州のモットーはフレンドリー。なんかそれを地で行っているような。。。なのです。 元上司に元々がテキサス出身の人がいます。短い時期カリフォルニアにいたのですがオースチンに戻ってしまいました。今でもコンタクトをもっておりオースチンに行った折には都合がつけば夕食等を共にしますが彼も底抜けに親切な人です。町中が親切とでもいうのでしょうか。 

オースチンは オースチン共和国と言われることもあるくらい州内ではリベラルです。UTが大きな比重を占め大学生が多いことと州都ですから州政府関係の仕事が多いことがその理由だと思うのですが今オースチン発でテキサスにリベラルの風も吹き始めているのかもしれないです。現在は共和党の牙城といえる州ですが今のホワイトハウスの住人のやり方には全面的に賛成というわけでもないのでしょうね。 もともとテキサスはアメリカの中でも独立精神が強い(テキサス、カリフォルニア、ニューヨークは独立しても大きな経済力をもっているので十分やっていける)。

そんな町ですが、実はシリコンバレーの名だたる企業が進出しており州におけるハイテクの一大地となっています。生活環境的には夏蒸し暑いことを除けば住みよいですし物価もカリフォルニアと比較すると圧倒的に安い。しかも大学町ですからまあ若者には楽しいでしょうね。 ここはミュージックの町でバーでのライブ音楽は有名です。夜遅くまでずっと演奏していますが私のようなおじさん年齢には少々十分すぎるきらいもあるんですが若い人には楽しいのでしょうね。

町にはサムソンが進出したことを契機に韓国からエンジニアが流入しています。元々テキサスは半導体(シリコン)の会社も多くテクノロジーは大きな産業なのですが近頃では日本のトヨタもテキサスにアメリカにおける本社機構を移転するといったように日系の企業の進出も多いです。町には日本語補習校もあります。土曜日の補習校で日本の文部省から補助と教科書等の配布があります。サンフランシスコにもありますが校長は文部省から派遣されてきますよ。 紀伊国屋書店など日系の生活に関連する店も出店しておりメイン通りにはいくつもラーメン屋もオープンしています。

表題はBBQ. テキサスと言えばBBQ. 有名な店は開店前から人が並びます。ここはそんな有名店ではないですがホテル街に近くビジネス客も多い。味は普通だそうですが私には美味しい。BBQ,テキサス人の舌は非常に肥えていますからね。

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川からみたオースチン。夏は暑い

チューリッヒ (スイス)


出張で出かけた都市、国がタイトルになっているケースが多いです。この10年くらいの間に色々と出かけているので今後も当面そんなタイトルの記述が続くと思います。若い世代の海外旅行が少なくなったと聞きました。内向きになってきているのかな~と思うのですが是非外を見に行ってくださいね。そんな意味も込めて今後も私が仕事で行った地がタイトルになると思います。 私の初海外はボストンへの赴任でした。で、それっきりアメリカ(USA)にいるのですよ。な~んにも知らないままあの当時直行便すらない最果ての地ボストンまで良く行ったものだと今でも思います。しかも誰一人日本人のいない職場に配属されたのですが今思うと若かったからできたのだなと思いますよ。あれこそ若さの特権というものでしょうか?若いうちだからこそ出来ることは多いです。その期間はみなに与えられていますが一度きり。十分に活用してください。

さてスイスはチューリッヒ。スイスというと金融と私が趣味としている時計産業の国という印象を受けますが製薬産業やネスレに代表されるように食品関連の会社も多くあります。人口少なく基幹産業があるので国は豊かです。国が豊かにあるためには基幹産業は重要な要素だと思います。日本は昭和時代基幹産業を興しそれで豊かになった。今はその基幹産業の土台がデータ革命(シリコン、ソフトウエア、データ)に乗り遅れかけており揺らぎ始めている。まだ昭和を通じて作り上げた基幹産業が何とか生き延びていますが(自動車産業がその雄)昨今のEV,自動化運転技術では後塵をはいておりそろそろ本当に危うくなり始めています。基幹産業といえども絶え間ない進歩そして新たな基幹産業を興すのに残された時間は少なくなっています。また堅い話になってしまいました。

私のようなハイテク(シリコンとソフトウエア)人間とスイスに接点はあるのだろうか?となるかと思いますが実はチューリッヒはスイスではハイテクの地だといえますよ。もちろん銀行業がメインですが。IBMはIBMここに大きな研究所を持っています。その昔(かなり昔)その研究所に入りたかった時があります。単にスイスにあこがれていたんです。そのためにはまず少なくとも博士でなくてはならない。。。 町にはとても良い大学があるのです。そこの博士課程を経 IBMへ、なんて考えたことがあります。が実現しなかった、いや実行しなかった。ちょうどそのころボストンからカリフォルニアに転部できるチャンスがありスイスではなくカリフォルニアを取ったというわけです。 

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そんなスイスですが私は昨年末までの2年ほどをRISC-Vというオープンコアのプロジェクトに深くかかわっておりました。スイスのその大学はヨーロッパでは1,2を争うRISC-Vの研究が盛んな大学でそういったいきさつからその大学とコラボの可能性を検討するためにそこの研究室を訪問したのです。私がかかわったチェコの会社はEUの組織から研究開発のファンドを受けていたのでその流れからそんな話となったわけです。大学は丘の中腹にあり丘の上からの眺めは非常に素晴らしいです。カリフォルニアを取ったのは失敗だったかな?と思ったくらいです。人生とは毎日毎日何かを選択して生きているもの。小さな選択、大きな選択、人生にとって大切です。 Choose To Chooseですね。丘から眺めてもわかりますがチューリッヒはきれいな街です。ショッピングエリアにはもちろん時計店も多く大学訪問といっても2時間ほどのミーティングだけだったのでたっぷりあった自由時間を使って市内観光ツアー、郊外観光ツアーに参加したりショッピングアーケードをぐるぐる見て回ったりして過ごしました。 私の少ない滞在時間内での経験でいうと人々はとても親切で丁寧でしたよ。ホテルでもレストランでも時計ショップでも。こと時計ショップでは非常に応対が丁寧で日本の銀座界隈の時計専門店とそぐわない対応で驚きました。というわけで出張で初めて”おかね”を使ってしまいました。以前から欲しかった時計ですが中々入手できなかったのです。ここにも一本あるのみでレザーベルトでしたが帰国後アフターマーケットでステンレスのベルトを買って使っています。この店はスイスで一番古い時計店だそうです(後で知った)。閉店間際に入りましたが応対はとてもよく1時間ほども時間が過ぎたのですが焦らせることもなくゆっくりと話をしながら購入をしました。お土産もくれましたよ。こんどまたチューリッヒに行くチャンスがあれば再び訪れるでしょう。

大きな出費

SWISS MADEという言葉ご存じですか? 時計好きならよくご存じかもしれませんね。 MADE IN SWISSという意味ではないです。 もちろんスイス製なのですがスイスで作っただけでは基準を満たせず製品にかかった費用におけるスイス製の割合やその他もろもろ法律になっている基準を満たしてSWISS MADEとなるようなのです。

さてこの SWISS MADE, いわゆる高級時計(ロレックス、パテックフィリップなど)を手に取ると文字盤にその記述を見ることができます。 これだけで時計に箔がでるのですね。 ですからイタリアやフランスのブランドも時計はスイスで製造しSWISS MADEの基準を満たしてそれを誇らしげに文字盤やケースに記載しています。 時計だけか?と思ったら探してみると色々な物品に SWISS MADEという記述を見つけることができます。 やはりMADE IN SWISSの記述も見つけることができるのでSWISS MADEとは違った意味合いなのでしょう。 そこに価値を見出しているのですね。

さて振り返ってみて現在 MADE IN JAPANに付加価値があるでしょうか? 私が若かったころ、SONYというと海外でも知られたブランドになっておりSONY製は高いが品質がいい、デザインが良い、 COOL (かっこいい)と言われていました。実際ボストンに行った折もいくつかSONYの製品を持っていましたがSONYはかっこよかったかな。 いまはどうでしょう? 大体SONYのロゴがついた製品で日本製を探すのも難しくなっているのではないでしょうか?マレーシア、’中国、ベトナム製だったりする確率のほうがはるかに高いと思います。 MADE IN JAPANの意義が薄れてきているのではないでしょうか? ドイツは日本同様輸出大国ですが、ノート、ペンに至るまでGERMAN MADE、MADE IN GERMANYの表記をよく見かけます。実際私が愛用するノート、ポールペンはどちらもMADE IN GERMANY と誇らしげに表記してあり、実際品質はとても良いです。ノートブックはカナダで見つけたのですが以後ずっとその会社のノートブックを愛用し続けています。

スイスもドイツもブランドづくりにはげみ、その国家ブランド (国)を大切にしている。日本もそれをまねるのはどうでしょう? スイスのように JAPAN MADE と表記するための基準を作り品質の管理をする。良いものはそれだけで付加価値がある。その付加価値を上手にマーケティングしていくことが大切なのだと思います。大会社ならともかく、中小の企業が自分たちのブランドを浸透させるのは容易ではありません。 でも JAPANというブランドはあるんです。 物だけじゃなくサービスにも使えると思います。 JAPAN HOSPITALITY なんてどうですか? ブランド化するのです。 

これから日本がどんな産業、どんな製品、技術を基幹産業としていくのか色々と調べていますがまだ私のなかではっきりとは見えないのですがJAPANをブランド化することは重要じゃないかなと思う次第です。

東京はロンドン、ニューヨーク、パリと並び称させるくらい知名度の高い都市です。 ロンドンに行くとわかると思うのですが、店でよく LONDONと記載された物を見つけることができます。 LONDONをブランド化しているのです。 TOKYOだって十分できますよ。 こういった場合できるだけ誇らしげに見えるところにTOKYOと記載するんです。 時計文字盤に誇らしげに SWISS MADEと書いてあるように。 ドイツのノートブックですが見出しページを開けたところにMADE IN GERMANY とありノートを開ける度にその表記が目に入ります。ブランドづくりってそんなことにまで気を遣うのですね。 TOKYO 響き良いですね。 誇らしげに書いてあるとブランドになります。ブランドって誇り以外の何物でもないですからね。

チューリッヒの市街を取った写真を幾つか。 とてもきれいな街でごみも落ちておりませんでした。

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テルアビブ

ハイテク(シリコンとソフトウエア)関連にずっと従事しているので出張は基本的にテクノロジー産業のある地域となります。これまでに訪れたところにはもちろんイスラエルもあります。中東諸国のひとつですから宗教が国家、日々の生活にとても深く入り込んでいます。イスラエルでは土曜日は電車、バスといった公共交通機関はストップします。土曜が安息日だからです。タクシーは動いているし空港も開いており飛行機の発着はもちろん通常通りですが電車、バスは動いていない。。。 土曜日が休みで日曜日は通常通り会社も学校もやっています。金曜日がやすみだったかな?ちょっと記憶があやふやですが私はいつも金曜日の夕刻に到着する便でイスラエルに行っておりました。土曜日を休みにして(観光する)日曜日から働くためですが、金曜日の夜に到着するということは、ご存じの方もあるかと思いますがユダヤ人は金曜の日没から土曜の日没まで火を使いません。つまりホテルにチェックインしても食べることができるのはサラダとかコールドサンド程度になってしまいます。もちろん土曜の朝食も全く期待することはできません。 が、困るか?というと全くなんですよ。

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テルアビブの海岸で夕食

というのはユダヤ教は土曜日が安息日ですが、キリスト教徒は日曜日そしてイスラムは金曜日

つまりイスラム系かキリスト系のレストランに行けば金曜でも土曜でも食事ができるんです。よく考えたものですね。でも国全体としてはユダヤ教にのっとるようで電車、バスは止まるんですね。

さてそんなイスラエルですがご存じかとは思いますがハイテク産業も盛んです。USAの大会社、例えばIntelですがハイファ等に大きなビルをもっています。ハイファはハイテク産業の地でその一帯にはUSのよく知られた会社が軒並みビルを構えています。その一帯にある顧客を訪問するだけで2,3日はかかります。USAとイスラエルの結びつきを考えるとUS系の企業が多いのはわかりますがイスラエルにも中国系企業は進出していますよ。この場合買収に伴うケースが主だと思います。

買収と書きましたがイスラエルの企業は多くの場合資金源に限りがあります。イスラエルの企業とここで言っているのはイスラエルに本社、いやイスラエル人が始めた企業という意味です。ほとんどがいわゆるベンチャーになるのですがシリコンバレーとはことなり資金が潤沢にあることはまれです。またイスラエルの証券取引所はUSAにあるナスダック等と比較できるわけもないですからこれらの会社は設立当初からIPOを目指しているわけでもありません。彼らの目標は彼らのアイデアをプロトタイプまで完成させてお客に売り込む(最終製品化のための資金を得るため)もしくは大会社に会社そのものを売り込む(吸収合併)です。資金が底をつく前にプロトタイプを完成させる必要があるため一日13,14時間は働くというのは全く普通です。土曜が安息日なのは国のことであって彼ら自身が安息にしているわけではなくなんらかの形で働いているので週7日働いていることになります。私は日本人は働きすぎだということを聞くたびに”本当かな?”と疑っています。私自身を考えてももっと働いている。私は平均して週60時間程度(土、日も結局働いている)は働いています。一日平均11時間程度、シリコンバレーでは普通なことです。アメリカは有給になるいわゆる祝日は高々10日です。日本は祝日は基本休みですがUSAは国の休みと企業の休みは一致しません。バケーションで1か月も休んでいるだろうと思うかもしれませんがそれはEU諸国のことであり私の周りでの夏の平均休暇は一週間ていど(つまり5日)です。今年はCOVID19もあり私の同僚は上司も含め誰一人休暇を取っていないのでいわば働きづめ。中国やイスラエルはもっと働くといって過言ではありません。

そんなイスラエルですから顧客からよくお願いされたのが”出来高”支払い契約です。契約上は最初の支払いが極端に少ないが製品としてはフル装備の提供を求められる。成功したらプレミアムを付けて残りを支払う、という契約です。 製品の割引後の価格が3千万円として最初の支払いは300万円程度くらいです。プレミアムとして10%つけるとして成功すれば300万円多くなりますが最初の支払いが極端に少ないのがリスクになります。現地にいる同僚はそれでも契約を取ろうとします。そこで私が出かけて行ったわけです。私の出張目的はその顧客を技術的に評価することでした。技術そのものとエンジニアの技量を評価するのです。ほとんどただで製品を提供するわけなのでこちらも賭けになりますからね。結果ミーティングは時には数日になることもあります。実際ある会社ではミーティングの半分くらいはラボで一緒になってソフトウエア開発をした経験もあります。プロトタイプが置いてあるのですがソフトの開発途中でその技術がどの程度のものか判断するには実機を稼働させる以外に方法がなく(パワーポイントの資料なんて誰でも作れますからね)開発を手伝ったわけです。その会社とは契約をしました。その後軍事予算をもらえたということでプレミアムを付けての支払いにまで至ったのでこれは成功例でうまくいかない例のほうが圧倒的に多かった。こんなスタートアップを中国の企業がいくつも買収しています。そのいくつかの企業にも行きましたが買収後中国からたくさんのエンジニアとマネージメントを送り込みオフィスもすっかり中国色を深めていましたがコアとなる元ののエンジニアはそのまま在籍して製品の最終設計をやっていました。最終設計が終わったら退社してまた新しい会社を作ると言っておりました。 最終製品を関せさせるまで在籍することが条件で買収されたので辞めれない。その買収資金で次の会社を興す予定だということでした。

さて振り返って日本ですが実はスタートアップと言われる企業を訪れた経験は一度もありません。そんな会社がないのかな~と思っていたのですが日本にいる同僚に聞いてみると彼らはそういった会社にあまり行きたがらない。どちらかというと大会社かもしくは国家予算がついているような会社を優先したいということで、限られた時間をかけるのならそんな会社となるようなのです。 スタートアップ企業がないわけではなく。これはしかしもったいない、双方にとって。まず顧客サイドのたつと、言ってみれば相手にされていないということになりますがそうだな、例えて言えばビルを建設するのに大きなクレーン車を使うことができず小さなクレーン車で頑張っている(でも小さなクレーン車だけでは大きなビルを作るのは時間がかかる)。結果、せっかくのアイデアがタイムリーに実を結ばず、あとから出てきた同じようなアイデアを考え出したUSA、’中国の会社の後塵を踏む結果となる。ベンダー(私の立場)で見るといわゆる将来有望なお客を失う結果となりうる。実際USAではサンディエゴにあるとても小さな会社と取引したことがあります。最初の取引は200万円程度だったのですがその時担当だったセールスがこの会社は絶対成功するとかなり無理な取引を強引にねじ込んだのですが(割引率90%だった)、今その会社はナスダックに上場しており毎年数千万円の契約を継続しています。くだんのセールスにとってはもう計算できる顧客になっているんですね。 

ところでコーシャという言葉聞いたことがありますか? ユダヤ系の人がとても気にすることなのですが料理、食材に関するある種の規定とでも思えば良いのでしょうが、塩ひとつとってもそれがコーシャに準ずるかどうかが問題になることがあります。アメリカで食品を購入する際ラベルを見るとコーシャに準ずるとかコーシャに準じたことを示したマークを見つけることができます。ずっとはるか以前ユダヤ人の同僚(当時彼は私の部下でした)と日本出張をしたことがありますが彼はコーシャに準じた食事しかしないことが東京について知り、本当奔走しました。日本であの当時コーシャなんて言っても誰もわからなかった。説明してくれましたがそれでもあまりよくわかりませんでしたが確か明治屋だったと思いますがそこに連れて行っていわゆる輸入品のコーナーで色々と二人でみるとコーシャとかそのシンボル(丸にU)を見つけそれがついているポテトチップなどを幾つかかった。 普通のレストランでは切っていない丸っこのトマトを3,4個だしてもらったような経験もあります。ベジタリアンなんですか?と質問を受けたように記憶しますがトマトをコーシャに乗っ取らないまな板、包丁で切ってしまうともうコーシャでなるなるので単に水であらっておさらに盛ってもらう以外なかったのです。それに明治屋でかったコーシャの塩を振りかけて食べていました。今は東京あたりだとコーシャ料理をだすようなレストランがあるのかもしれないですが調べてはいません。先ほど安息日と書きましたが彼は金曜の日没から土曜の日没までたとえ働くにしても家にいるというのを守っていたのですがこちらの手違いで帰国のフライトが金曜日になりすったもんだした経験もあります。USAに向かうフライトは普通夕方に成田を出るんです。間違いの発端は彼はどうしてもサンフランシスコに金曜日の午前中に着きたいと言っていたのです。理由はそうすることで日没までに自宅に戻れるからです。 そこを強調していたのでそれに向けてフライトを手配してあったのですが時差があるでしょう?そうするには日本を金曜に出ることになるのですが午後遅くだったわけです。どう解決したか? 直行便をあきらめさせました。木曜真夜中(木曜日の予定をこなしてそれから空港に行く)に飛び経由先を経てサンフランシスコに金曜の午前遅くに到着するように組みなおしたのですがキャンセルの効かないチケットで片道というのは実はとても高くつくのですがチケットを買いなおしてとかなりすったもんだしました。がちがちのユダヤ教徒だな~と思われるかもしれませんが全然普通なエンジニアでしたが自分が守ることは守るというそれだけなんだと言っておりました。ちなみに今でも良き友人でテルアビブに帰ってしましましたが私がイスラエルに行った折には夕食を共にしています。コーシャの問題はないなというといつも苦笑いをしていますがあの件ではずいぶんとこちらも学びました。 どんなにグローバル化が進もうとも歴史を積みかさせねてきた社会習慣などはそんな簡単に均一になるものではないということを。

写真はテルアビブです。地中海の水はとても暖かでヨーロッパじゅうから観光客が集まってくると聞きました。市の中心はモダンです。顧客のオフィスからの展望はとても良かった。

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テルアビブ 地中海
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テルアビブ市街

Brno (Czech)


元上司がちぇこに本社をもつベンチャー企業にExecutive、そしてボードメンバーとして参加した経緯上一年間ほどその会社でアドバイザー兼マーケティングエンジニアとして働いたことがあります。チェコはいわゆる旧ソ連ブロック(東欧)の国の一つです。 ソ連とか言ってももう若い世代には死語になっているかもしれないですね。 関連する言葉として

ーココム

ー冷戦

ーワルシャワ条約機構

なんて言葉がありますが聞いたことがあるでしょうか? 

チェコはヨーロッパの小さな国です。その経緯上いわばずっと占領に近い歴史でした。例えば

ーオーストリア帝国

ードイツ第三帝国

ーソビエト プラハの春って聞いたことがありますかね?

しかしながら王国でもあったわけでプラハにはそれは壮大で美しい王宮が残っています。とても広い。確か記憶が正しければヨーロッパで一番大きな宮殿なはずです。

いわゆるソビエト崩壊に伴いソビエトから独立(別にソ連邦の一部じゃなかったのですが)。当時はチェコスロバキアと言っていましたがチェコとスロバキアに分離しました。

チェコは東欧諸国はエンジニアリング、数学の教育が冷戦時代を通じて盛んだったこともあり実は優秀なエンジニアがたくさんいます。 第2のとしBrnoは大学町です。実際私が手伝った会社もBrno地域にあります。歴史はとても古い街ですが住人の年齢層はとても若い。市街地を歩いても学生が大半です。Brnoにはチェコとスロバキアに分離した歴史的な調印をした建物もありますよ。

優秀なエンジニアを格安に雇えるというわけで今USAの会社がBrno近郊にたくさん進出しています。例えばIBM (Red Hat Linux)など。実は中国の会社もたくさん進出しているんですよ。中国はエンジニアの人件費は高いです。実際日本の倍はします。これはあまり知られていないかもしれませんね。中国は人件費が格安だと信じられているようですがエンジニアに関して言うなら日本のほうが圧倒的に格安ですよ。実際上海、北京で経験豊富なエンジニアを雇うには今では日本円で1000万円ていど必要です。同じポジション東京なら600万円程度です。日本では格安にエンジニアが雇えるんですよ。もっとエンジニアリングの会社が日本に進出してもおかしくないのですが、それでもあまり日本に進出していきません。色々な理由があるのでいずれまとめてみたいと思いますが私などの目から見るともったいないなと思います。

ちなみにチェコなら300万円くらいで雇うことができるんです。だから中国、アメリカの企業が進出しています。もちろんEUメンバーですから他のヨーロッパ諸国の会社も進出していますよ。

エンジニアは優秀で賃金的にも非常に競争力があるのでチェコはこれからも発展していくと思いますが、いかんせん、長い間占領されつつけてきた結果でしょうか、猜疑心がとても強く自国民以外基本的に信用しません。そして自国民の同僚をとにかく守ろうとします、失敗を隠してまで。歴史を知るとそれは理解できることなのですがいざ会社経営、会社関連となるとしばしば問題を起こします。 とにかく何もしゃべりません、最後の最後になるまで。頑張って製品の契約を取り付けたところ実は製品ドキュメントは単に将来のプラン(つまり今はない)だったり。もちろん契約は破棄になるし違約問題にまで発展してしまいます。契約がとれたら作るつもりだったと。。。 

こういった国民性をよく理解しておくことは必要になるとおもいます。 どんなにInternetが発達しても国民性、社会習慣、カルチャー、といった人間生活に深く根差したことは実際に経験するまで肌で理解できるとは思えません。 昔は座学、実学とか言って学校、セミナーで学ぶこととと現場で学ぶことを両立させて経験、知識をつけていったのですがInternet が発達しいわばバーチャルにいろいろとアクセスできますがぜひとも外にでて現場で色々と経験を積んでください。

表題の写真はBrnoの丘から見下ろしたBrnoの町。旧市街を外れるとどこにもあるようなビジネス地域があります。

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冬のBrno
ダウンタウンにあるピルスナーの店。ホテルにもなっていますが私はいわゆる現代風のホテルに宿泊しました。 International Hotelと言いますが目の前には丘があり登っていくと写真のような見晴らしのよい展望できるところも沢山あります。その丘のふもとには冷戦時代を象徴するように原子爆弾にも耐えることができるシェルターもあったそうですが今はパブに変わっていました。チェコ第2の都市ですがプラハと比較すると断然田舎です。

バンクーバー


堅い話ばかり書いていると誰も読んでくれないはよ、と忠告を受けているのでちょっとは柔らかい話を。。。 と言ってまだブログを始めたばかりで読者は一人もいません。宣伝もしていないのでいつ読者ができるかわかりませんが書き続けることにしよう。

柔らかい話。何がいいかなと思いましたが出張でこれまで訪れた町はいろいろありますが東京の次に好きな町はというと、カナダはバンクーバーになります。ここは休暇でも行っていますが私が住むサンフランシスコ周辺からは2時間でつくのと時差がないので旅も楽、そしてカナダ。カナダ人はアメリカ人とは全く別人と言っても過言でないくらい違っているように思う。同じ英語を使いますがどちらかというと単語は米語より英語でしょうか? 例えばトイレ、Wash Room。アメリカではあまり使いません。

いつ行っても良いですよ。とてもきれいな街で趣があります。引退したらバンクーバーに行ってもいいし、もし仮に2020年の大統領選挙で今の大統領が再選されたらすぐに移ってもよい。日本でどう思われているか知りませんが尊敬できる人ではない。リーダーはまず人として尊敬されるべきだと思います。

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バクーバー

柔らかくするんだと言っておいてなのですが、カナダにもハイテク産業はあります。メープルシロップと観光だけの国ではないということですがあまり話題になるようなことはありません。バンクーバー、トロント、モントリオールが拠点かなと思いますが私のカナダ出張はバンクーバーが一番多く、続いてトロントとオタワでした。冬のオタワとトロントはそれは寒くて雪景色だけでしたがバンクーバーはいつ行ってもよかった。20年前ほどまではカナダ政府、ブリティッシュコロンビア州政府が色々なハイテク関連の集まりにブースを出して人材を求めていたように思います。いわくUSAの永住権があればカナダ政府もすぐに永住権を出すとかいったように。今は現在2020年初夏のアメリカ政府を見るにアメリカを脱出しようとするエンジニアがあふれているのでカナダ政府もエンジニアを選り取り見取りになっていると聞いたことがあります。もう優秀なエンジニアがアメリカを避けようとしているんですね。結果としてシリコンバレーの企業が海外に出て行っていきはじめている(インド、中国などを含めて)。ハイテク企業で一番必要なのは優秀な人材ですから人材のある所にオフィスが移動しはじめているわけです。これはUSAにとっては本当に痛い損失ですね。インドなどで雇えばそれで会社としては良いじゃないかとなるのですが経験を積んだエンジニアはインドにいるままになりますからUSAでこれまでイノベーションを起こしてきたようなエンジニアがインドなどでイノベーションを起こすようになるわけです。インドにとっては良いことなのですがUSAにとっては損失になるわけです。政治的なことをブログにするつもりはないのですが人材の動きを見ておくと10年先20年先のことを予測することができます。カナダはUSAにも近くこれからもっと発達していくと思います。イノベーション発信の地域になっていくでしょう。バンクーバー周辺にはたくさんのスタートアップがあります。顧客だった会社のエンジニアとは今でも交流をもっています。カナダは暮らしやすいですからこれからも順調に投資の資金が流れてかつエンジニアのる流動性と受け入れが続けばハイテクの一大地域の一つになっていくように思います。

ところでアメリカ人とカナダ人はずいぶん違うと言われます。私はカナダ人はより身近に感じます、おそらく日本人気質により合っているからでしょうか? 例えばこんな映画のクリップhttps://www.youtube.com/watch?v=g1awwAgU_t8&t=2s

もうバンクーバーのコンドは高くて買えません。
シーフードも豊富です。