遊ぶこと

まじめなことばかり書いてきました。

学生時代にはこんなこと、あんなことをするとよいとか、投資は早めにやるんだよとか、時間には限りがあるんだとか。。。

はたまた友人も変わり、代わっていくんだといった人生の教訓のようなことも書きました。

全部私自身の社会人35年の経験から書いていますがこれまでのBLOGを自分で読み返してもなんだか肩ぐるしいなあ、脅しかな、、と思ったりします。

さて若い時の特権ってなんだと思いますか? 若さの特権は失敗できること、やり直しが効くこと。。。なんて思うのでしょうか?

若さ、わけても学生時代の若さの一番の特権は、責任がほとんど無いこと、親の庇護下にいること!ですよ。うんん、特権というか、学生時代を終えると無くなってしまう、人生でとても短い間にENJOYできることとでも言いましょうか。。。 しかも夏休みがある。

働くと休めません。休暇があるじゃないかと思いますか?2か月も休暇とって”心配”ないですか?終身教授権を持った大学教授でもない限り2か月も休暇を取れるのは限られると思います。自分がいない間に何が起こっているかわからないそんな世の中なのです。人生の大イベント(例えば結婚)などでは長く休めるでしょうが今の世の中、3週間が限度だと経験で思います。しかもこまめにEMAILは確認してしまうし。。。

学生の間に十分遊んでおくのも大切。

でも

遊びと時間の浪費は全く別物であることを念頭に置いて遊ぶ

今の時間浪費のトップはScreen Time,つまり携帯電話、コンピュータの画面をなんとなく見ている時間。以前ですとTVの時間。

遊びも計画、目的をもって遊ぶ。意識しないと時間だけがドンドン過ぎていきますよ。浪費している間の時間の進み、実はとても速いです。なんとなく夏休み終わっていたとしたら浪費しただけだ。

遊びながらでも色々できます。料理語学、新しい友人作り、新しい経験づくり、数学、投資、読書。。。

その遊びが自分の履歴書に反映されるようになると一番良いですね。

私たちエンジニアは働きながら遊んでもいます。良く知られるのはHONDAが鈴鹿で実施している(いた?)自動車コンテストがあります。はるか以前TVで見たことがありますがユニークなデザインが多く楽しめると同時にああ、こんな車がいつか出るのかな~などと思いました。翻り現在、Teslaをはじめとする新興勢力が自動車業界を席捲しつつあるのはどうしてだろうと?と思うことも多くなりました。ソフト関連ではFacebook等で定期的に催されるHackathonが知られていますね。私もチームに入って参加したことがありますが48時間程度の短い時間で何かを作り出す、アイデア程度になるのですが面白いイベントです。

私にとって、仕事を通じての一番の遊びはコンファレンスやトレードショウ出席です。別に発表するんじゃないです。出席すると新しいアイデアを学べますがかつての同僚、上司、部下と再会できる場でもあるんです。部下の中にはどんどん出世しているのも沢山います、例えばIBMの副社長にまでなっているのもいます。今はそんな彼からこちらが学ぶ番でもあります。彼の同僚などが一緒にいるような場合、”He was my boss.”などと紹介されるとこちらも照れてしまいますね。事実ですが私はエンジニアのキャリアを選択し彼はマネージメントを選択しただけなのですがね。もちろん今でも友人ですよ。

コンファレンスの楽しさは通常皆が行きたいところで開催されるのでそこそこにして観光することも多い。朝から夕方までずっと出席するようなまじめな人はあまりおりません。特に今は顧客訪問の出張がないR&Dに属するのでコンファレンスは私の大事な遊び、息抜きの場なのです。2021年はCOVID19が収斂してくれたらスペインとギリシャで開催されるコンファレンスに行く予定です。発表でなく出席。

小さなGroupの会合も息抜きの場になります。夕方に開催されることが多いですが面白い機会です。今はZOOMですがいずれまたどこかに集まるでしょう。大きな会社(Googleなど)が会場をよく使わせてくれています。

最近ZOOMで参加した場で今後の数学について話題になりました。 ご存じのように今AIがホットですね。このAIの時代、数学の要素も変わってくるだろうというのですね。線形代数はエンジニアリングの世界でとても重要だと以前書きました。線形代数だけで食っていけるくらいに。。。でも今AIがこれまで線形代数やカルマンフィルタの牙城だったような領域にどんどん進出しています。事実私が設計に携わっている分野、アルゴリズムのAIへの置き換えが進んでいるのです。それに伴い必要とするDSPも変わってきてます。そういったことを踏まえたうえでDSPを設計する必要があるのです。今は単に”お話”に過ぎないのかもしれないですが、あのZoomの後色々と調べ始めました。おとぎ話のような話でもこれから先を能々考えてみるとあながち現実になるんじゃないか?とね。

の時計収集もそんな遊びから始まった。今はとても少なくなりましたが以前はもっと沢山古いSEIKOなどをもっていました。きっかけはある機会に古い時計を買ったことです。確かヨーロッパで開催のトレードショウに出た時町をぶらぶらして見つけたものでした。名前すら知らないような時計でしたがとにかくきれいだったのです。その当時は良く知りませんでしたがきれいに修復して売られた時計はあまり価値がないそうで、オリジナルのままが良いんだとか。一つの時計を買ったことで色々とWEBサイトなどでも調べ果てはエンジニアですから分解までして機構をあれこれ調べるようにもなり今でも壊れた時計を暇なときに分解したりするようになったのです。しかも後ほど知りましたが腕時計を集めている人は意外なほどに多く話題作りにも役立つのです。私は話題作りでは出張で出かけた町、料理、歴史、合気道(意外と受けます)を主に使っていましたが腕時計も十分な話題作りになるので重宝するようにもなりました。できるだけ聞き役に徹しますが話題を持っていると役立つのです。教えてもらうほうが自分のためになるので聞き役になるほうが実はずっと良いのです。

料理も始めはともかく最近5,6年は元上司やお客さんの影響が大きいのです。料理は共通の話題となるし、男性、意外と料理をするものなのです。バーベキューは男性の特権?なのかもしれませんがバーベキューから始まりあれこれ料理するようになるようです。私は仕事で疲れたら手の込んだ料理を週末作りたくなります。時間をかけて作ることで息抜きになるのです。特に何か新しい料理を教えてもらったら週末にはまず試してみます。朝から買い物に行って昼頃から作り始めますが楽しい息抜きです。

私にとって一番の遊びは出張と書きました。これまでいくつか行った都市、国をBLOGにしていますが(これからも増やしていきます)飛行機に乗るというその行為自体が好きなのです。好きな航空会社、空港、飛行機(機体)、座席など際限なく話すことができます。乗ってみたい機体、航空会社、行ってみたい空港も数知れず。行きたい都市、国もありますが誰かにXXX空港でのことを聞いたら次回の出張は無理してでもその空港経由にしようと考えたりします。友人の中には上海に行くのにわざわざ香港経由にしたものもいます。料金はさほど変わりません。会社は料金が+200ドル程度であれば好みの路線を使うことを認める傾向にあります。トラベル時間が乗り換えを含め10時間以上も多いのです。香港の空港にある航空会社のラウンジを経験したい!というそれだけの理由で香港経由。彼も出張を遊びのようにしていますから。。。2時間ラウンジで過ごすための無理。遊びでなければできないですね。

なお以前ベンチャー企業で働いていたころ、予算に限りがあるのですが、不便なルートは直行便よりずっと料金が安いことが多いのでそちらを使っていました。乗り換えだらけになり、8時間や9時間余分に時間がかかるような便を使うことも多かった。そういった経験も多く、“経由”した空港の数がとても多く行ったことがある空港は100程度にはなります。経由空港、乗り換えに時間があれば空港内をせっせと散策するのも好きな時間でした。

遊びも

完全な休養:ゴルフ、ハイキング、スキューバダイビング、観光、食べ歩きなど仕事、勉強を離れて過ごす

遊びな仕事:ここで書いたような出来事

いずれにしても”なんとなく”時間が過ぎているのではないところが共通点。

 

写真は以前に書いたスイスはチューリッヒ。 ずっと行きたかった地だと書きましたがメインの出張時にほとんど意味が無いようなスケジュールを作って寄りました。2時間のミーティングだけ。残りは町の散策。帰国の便も次の日の夜にして(無理がある便)都合ほとんど2日分の時間を捻出しました。

失敗 仕事編 2

人生、仕事どちらも失敗続きだったと先のBLOGで書きました。これはその続き。

これまでスタートアップと呼ばれることもあるベンチャー企業3社で働いた経験があります。36年近い仕事経歴中実は22年はベンチャー、つまりベンチャーの経験の方がずっと多いのです。大会社も今の会社を入れて5社。その一社は日本の大会社のUS法人、別の一社はUSの大会社の日本法人なので日系企業の日本での就労以外のパターンは全部経験済みとなります。

以前のBLOGで仲間について何度か取り上げています。

また友人と仲間は違う何度も何度も書いています。それと人をみる目は大事だと。。。

なぜにここまでまあ、爺のしつこさからか、繰り返しているのかと言いますと、私の失敗の根源はそこにつながるからです。

日系の会社に3年おりましたがいわゆるバーンアウト症候となりました。現地採用の日本人で且つ中間責任者。現地のボスは本社の管理職と常にぶつかっており(彼自身にとても野望があった)その狭間にいたことも理由の一つですが出来ないようなプロジェクトをどんどん取り上げる(双方)にあきれ返ったというのも大きな理由です。ちょうどドットコムの時期でエンジニアが”鞍替え”よろしくソフトウエアエンジニアになっていった時期でもあります。

そんな時代の潮流に乗れなかった(乗らなかった)私は旧態(?)したシリコンに引き続き従事していましたが、結果としてドットコムの終焉に巻き込まれることはなかったのですが、日本でのバブル時の”イケイケ”ムードもドットコムの”イケイケ”ムードも地肌で経験できなかった(楽しい瞬間はあったはずですからね)。ドットコムのころ働いていた会社では隣のビルがドットコム企業でしたが毎週月曜になると駐車場の車の数が増えていました。あまりに増えてとうとう止めるスペースがなくなり遅くいくと道に駐車するしかない始末。それがある月曜の朝、ほとんど車が停まっていない。。。IPOしたとかで引っ越していったのです。確か自社ビルを買ったと聞きました。時代に乗るんですね。。。

時代に乗れなかったのが私の失敗ではありません。

失敗は ひとを見る目がなかった ことです。 

最初の失敗はその日系の会社を辞めるにあたり、色々な会社を探すことなく、元同僚たちが始めたベンチャー企業に参加しました。エンジニアとしてはもちろん一緒に働いていたので実力を知っていましたが、皆エンジニアだった。。。エンジニアリングマネージャをやってきたメンバーもいましたが基本、エンジニア。そんな彼らがドットコム時代にあふれかえっていた資金のおこぼれ(ハードウエア関連のベンチャーだったので)程度の資金、とはいっても日本円で50億程度にもなります、を得て設立した会社です。ビジネスモデル、マネージメント(ファウンダーである友人たち以外のマネージメント)、働いているエンジニア(素性とでもいうのでしょうか?)をまともに面接しなかった。面接について書いていますがスタートアップ企業はお互いが面接しあう、会社を能々面接する必要があるのです。友人が始めたから、というのが一番いけない判断基準です。友人は友人。友人とお金の貸し借りを決してしてはいけないように友人を信じ切って事業に参加するなど、自分に関わることを決めないことは非常に重要です。友人と仲間は別物。友人とは週末などを一緒にすごすなり夕方一緒に食事をする、そんな関係で一緒に働くかどうかは自分自身でじっくり検討する必要があります。

それを怠った。 まさに怠慢です。入ってみるとどうもマネージメントの言っていることが良くわからない、ビジネスモデルです。すでに大きな会社でビジネスに直接関わった経験があるので彼らの話すことを経験と照らし合わせると納得ができなかった。なんどか友人たちと話しましたがまるでドットコムを錯覚させるような甘い試算が出てくる。しかもエンジニアたちはどうみても普通。以前いたBOSTONの会社のように”すごいなあ”というエンジニアが居ない。

そんなことを元上司(皆同じ会社にいた)と昼食をしたときに詳しくは話しませんがしたところ、これまた元同僚たちの居る会社を教えてくれました。そうそうたるメンバー(でも直接は一緒に仕事をしていない)が働いていることを知り早速コンタクトを取ってみました。

わずか6か月で会社を変わったのはここが最初で最後ですが運よく働けるチャンスを得たので移りました。この際、マネージメントとは3度も会ってビジネスプランなどかなり聞いた。

それでも、実際に会社が成功するには18年もかかりました。倒産はしなかったですが3度そんな危機があり人員カット、給与カットがあり18年たっても給与が結局据え置きだったと同じようでした。給与って、昇給は高々数%なのです。でもカットは20%、30%と言うのはごく普通です。仮に年率5%で10年だと1.63倍になりますが、30%そこでカットすると1.14倍。10年たって14%上がるだけになります。これは年率わずか1%程度です。

もっともこの会社最後は買収されたので古くから働いていた従業員はストックオプションで賄われましたよ(私もそんな一人)。ただし、18年近くも一つの会社で働いたのが正解だったかというと沢山のチャンスを失ったのでそうでもないのです。シリコンバレーでは一つの会社に長くいることがその後の経歴、経験、人脈そして収入にプラスかというとマイナス要因の方が多いのです。

 

その後長く働いた元上司の誘い(というかほとんどお願い)で会社を辞めて彼がボードメンバー(取り締まり役)兼副社長をしている小さな会社(チェコにR&Dを持つドイツの小さな会社)にコンサルタントとして仕事につきました。安定した職を持ってはいたのですがさすがにそろそろ変化をつけたいと思っていたころだったのです。ちょうど同じころ友人が皆さんに人気あるかじったリンゴのマークで知られた会社にぴったりなエンジニアのポジションがあると言うので彼のはからいで面接も受けていました。とても過酷な面接でしたがなんとか突破してオファーをもらった。普通ならこちらを取ります。家人もこちらを取ってほしがっていましたが”義理立て”で元上司の誘いを受けました。彼が副社長をしているのだから。。。と。

でもこれは大失敗。BLOGにも書いてますがスタートアップ企業に入るときは会社を十分に面接する必要があるのですが再び何もしなかった。”元上司”というだけで信用した。。。 ”技術は優秀、製品ももうすぐ出る”なんて、ビジネスをやってきた人にエンジニアの力量などを本当に評価できるのか?というとやはり弱い。。。そこを私は誤った。エンジニアたちは遠くにいたのですが一度会ってエンジニアをこちらが面接しておくのでした。そうすれば彼らがほとんど全員いまだ学生もしくは学校を出たばかりだったことやマネージャが全く畑違いの分野から来ていたことがすぐ分かったはずなのです。スタートアップはこちらが会社を面接するくらいの態度で挑め、といったBLOGを書いたのはこの痛い経験が念頭にあります。特に安定したポジションに就いていたので早急に次を決める必要も無かったのですから。

働き始めてわかったのが技術はごく普通、製品は大学生の作ったプロトタイプの品質でとてもじゃないが売り物にはならない、働いているエンジニアもごく普通。入って2か月後にはもう仕事探しを水面下で始めてしまいました。給与をもらっているので仕事、しかも出張だらけな仕事で中々うまく探すことができない状況でした。

自分で確かめることを怠るとこんなことになるんだ、とこんな年齢になってつくづく思いました。

そう、自分で確かめることが絶対必要です。投資、不動産は絶対他人任せにするなと言いますが仕事も同じです。自分で確かめること。

今回は終わりよければすべてよし、とシェークスピアではありませんが今はとても良いポジションで働けていますがこんなことは本当にまれだろうと思います。

とこんな失敗を繰り返していますから

ー仲間

ーひとを見る目

ー他人任せにしない

などいわば教訓めいたBLOGをいくつも書いています。

仕事を外れた人生の失敗というともっと数えられないくらいあります。それは次回に。

 

写真はレイクタホにスキーに行って。こんな雪が軒先から落ちてきたら危ないです。落ちる前に雪下ろしですね。

日系のレストランで描いてもらいました。何度も失敗して上手くなったのでしょうね。聞くところによると日本ではもう3Dにもしてくれるとか。

学生の間

私の書いているBLOGはどちらかというと若い社会人を念頭にしている。若い日本人と話をする機会もありますが仕事がらみが主ですから私が接する若い人は大学生ということはほとんどないのです。それでも時折学会やトレードショーなどに出席している学生に私の発表後やブースで学生にも質問を受けますが数は少ないです。

BLOGを読んでいただくとそれでも時折学生に充てたような内容もあります。学位だとか、勉強といった項目です。

そこでこのBLOGでは私が経験から思う、学生の間にやっておくと良いんじゃないかということを箇条書きにしてみたい。独りがってな意見ですが少なくとも35年間社会人として生きてきたという自負はあります。参考になると幸いです。

1.学位をえる。大学は卒業するだけではないです。学位を学位にふさわしい勉強、研究をして得る。幾度か書いていますがエンジニアリングであれば博士を目指してほしい。博士は学位として世界で通用します。名刺に自慢げに書ける学位はPh.D, Drだけです。卒業と学位は違うのです。単位を取得して卒業するだけなのは私たち昭和の時代で終わり。 

2.専攻分野問わず、ぜひとも数学をじっくり勉強してください。数学はきっと役立ちます。線形代数、確率、統計理論、三角関数など。学問に価値をつけるつもりはありませんが数学は第一級の価値があるとこれは経験でよくわかりました。これは理系に限らず経済、経営いや法律を専攻するにしても数学力はきっと生涯役立ます。

エンジニアリングでもそれ以外でも語学(英語と中国語)、それと歴史(年号などではないです)も価値あるとおもいます。

3.日本人以外の友人を10人作る。ゴールは10人、すべて異なる国籍。その中には必ず中国人、韓国人、台湾人などアジア近隣の国の人を入れる。欧米だけに偏らない。インド、アフリカ、南米、中東、などにも友人がいるともっと良いです。バーチャル、オンラインの友人ではなく実際に会うことが重要です。

4.お金を貯め始める。アルバイトなどでお金を得たら、例えどんなに少額でもいいです、全部使わないで貯める、投資する癖を作る。お金について学生時代にしっかり学び実践練習しておくことはとても重要です。

5.良書を沢山よみ教養を付ける。教養はきっと役立ちます。特に歴史。歴史は立場、見方が変わると全然違ったものになります。ということは色んな角度から考察する必要があるのです。その考察する過程で”歴史から学んだ”の言葉の通り事象をどのように考察するのかという実力をつけることができます。だから歴史を学ぶのはとても有意義なのです。また偉人の伝記も最近はあまり読まなくなっていますが知識人と言われる人と話をすると皆さん沢山よみ研究されていますよ。

6. 料理。 そう料理です。私が大学に入学した年、最初のオリエンテーションで当時の工学部長が”これからの世の中、世界に出ていくには社交ダンスくらいマスターしなさい”とおっしゃった。私は社交ダンスはできませんが今私が工学部長の立場で学生に語るなら”料理しなさい”とアドバイスします。料理ほど人をひきつけるものはないです。

作る側もですが食べる側でも料理についての経験と知識はきっと役立つと思います。

7 海外。日本のパスポートは世界で一番使えるパスポートだと知っていますか? 観光で出るだけではなく、学生ですから例えば大学院課程に在籍していれば他大学の研究室など。聴講もできますよ。昨今オンラインが盛んですが確か今でもMIT, Stanford大学などが単位はとれない聴講の学生も受け入れているはず。3か月のコースならビザなしでも滞在できます。

博士課程ならもっと色々と機会があるのです。こんな歳ですが私は引退したら博士課程に編入してこれまでやってこなかったことがしたい。例えば水とゴミの問題など。

最後に変えよう、変わろうと思ったら自分が行動するしかないです。決して他人任せにしない

写真は私のパスポート。10年期限のパスポートでこれが4冊目になりますがどのパスポートも追加ページを後でつけてもらっています。出入国にあたり基本的にスタンプを押してくれます。またビザが必要な国に行くにはビザもパスポートに張り付けるのですぐページが足りなくなります。仕事柄出張が多かったですが今は設計エンジニアに戻ったので学会以外飛行機に乗ることはなくなりました。特に今年2020年は飛行機搭乗がわずか一度と記録に残る年になります。来年は学会でスペインとギリシャそして会社の関連するチームがスイスのチューリッヒにいるのでそこを訪れる予定です。日本も学会の活動で一度行く予定ではいます。COVIDな世の中、その予定通り進むかどうか。。。進んでほしいですね。

アルゴリズムも数学と密接に関係していますね。プログラミングを勉強するならアルゴリズムとデータ構造をしっかりと勉強したいです。これらの書、コンピュータサイエンスを大学で勉強しているなら一度は見たことがあるのではないでしょうか?

最後に、以前のBLOGでも書いてますが就職か入(就)社か?、ぜひとも入社でなく就職を目指すように考えてみてください。

同じようで全く違うと思います。

会社選び、職業選び、いずれにしても就職というまさしくその言葉通りな考えを持つことは大切だと思います。

English

以前言語について書いています。

私が一番よく受ける質問、相談は英語です。英語できないんですが大丈夫でしょうか?といった内容ですね。

まず、あなたは英語を知っています。大学卒だとして少なくとも8年は英語を学校で学んでいるわけです。知識としては十分だと思います。それに誰もあなたと英語を聞きたいわけじゃない、話したいわけじゃあないのです。

言語はコミュニケーションするための道具の一つですが道具を使って何を話すか、伝えあうかが重要なのです。

だれも”カッコいい”英語(例えば英語を母国語とするような人が聞いてもほれぼれするような発音)を期待してなどおりません。発音の呪縛から離れることです。私は通じなかったらまず自分の話している内容がおかしいのか?次にそれとも相手の理解力、経験が不足しているのか等を考えます。自分の英語力のなさを理由にすることはほとんどありません。

英語はツール。

ツールをどんなに磨いてもそれで何も作れなかったら価値はあまりありません。ツールを磨くより自分を磨くこと。つたない英語でもあなたに価値があれば皆集まってくるし、皆一生懸命理解しようとします。相手が努力します。相手に努力させるのです。その方が効率も良いですよ。

素晴らしい発音でも全然実のない雑談ができる程度だったら20分もすれば飽きてしまいます。”英語上手ね、どこで習ったの?”程度な会話にしかならないわけです。はっきり言って私なら10分で十分。失礼にならないように退散します。

フランス人、ドイツ人、中国人、など母国語の発音がとても強い人は沢山います。以前も取り上げましたがアーノルドシュワルツェネッガーさん、素晴らしい発音でしょうか?癖ありますね。でも、彼の話はとても面白くしかも経験からくる話、お持ちになっているビジョンはぜひとも聞きたい、会って話がしたいと思います。仮に彼のすぐよこに素晴らしい発音のオーストリア人がいてもその人と話をしたいと思うでしょうか?

従ってまずつけるべきは教養と経験です。それと私がエンジニアだからエンジニアの観点で言うなら数学力。数学はプログラミング言語よりはるかに価値があります。これは以前にもたびたび書きました。教養はBLOGを読んだりFacebook,Youbuteなどではなくぜひとも良書を沢山読み、実際の経験を通して自分で考えることで身に就くと思います。

特にエンジニアであれば入門書だけで勉強を終わらぬようにしたい。以前のBLOGで書きましたが日本は入門書が溢れています。どれも似たような内容です。しかし入門書はあくまでも入門。そこで止まらずいわゆる専門書を読破(勉強)することは必要だと思います。入門レベルにはあまり価値はありません。価値があることを勉強するための準備ができた程度です。

コンピュータサイエンスなら例えばいわゆる日本ではヘネパタ、パタヘネともよばれるこの2冊など。合わせて2000ページにもなるくらいな分量で大学の講義で全部カバーすることは不可能に近いですね。

とはいっても英語 仕事なら、

ー読解力と早く読むちから。論文一つに2,3日もかかっていては仕事になりません。早く読むには日本語訳してそれから理解するのでなく読んだままで内容を理解、解析、楽しむように癖をつけることだと思います。

ー書く力。書くのが一番難しいのです。大学卒の英語を書けますか? 資金に余裕があれば一度ハーバード大学の夏の講習で開催されるエッセイのコースを取ってみると良いです。とても難しくついていくのがやっとかもしれませんがやり抜けばかなり自信ができます。夏のハーバードはとても楽しいです。あの界隈はMIT,BU,BCと大学だらけなので楽しいですよ。私はかつて住んでいたので様子はわかります。

仕事で”会話”をすることはもちろんあります。私のようにマーケティング部門で働いたことがあれば顧客を回りますからより話す機会があります。でも先ほども書きましたが人が聞きたい、知りたいのは価値ある話、情報です。きれいな英語でなくともあなたのもってくる話し、情報に価値があれば、面白そうなら相手が一生懸命努力してあなたを聞いてくれるのです。

仕事なら、運が良いことに専門分野が同じだと会話もその範囲が中心になるので話しやすい。実際の場に当たればわかります。私の経験はこちら

ならば留学は有利なのか。その後の人生に海外で過ごしたことはきっと役立つとは思いますが仕事、学業であればやはり教養、数学力などの方が重要だと思います。私がエンジニアなので数学と書いてますが別な専門分野であれば例えば法律(国際法、特許法など)などの専門的知識と経験ですね。

博士課程に在籍しているなら海外の関係する研究室、研究所などで数か月過ごすのは良い経験になります。調べると色々と募集が出ています。人気ある研究室、研究所、会社はそれなりの面接やコネクションも必要ですね。面接などでお手伝いはしますよ。学会などに出たら気になった発表者にはその場、後日でも連絡を取ってみると意外と受け入れてくれたりするようです。

ところでこれからの世の中、英語にとどまらず中国語も勉強すると良いですよ。私はマーケティングに属していたころは年3,4回行っていたので”中国語会話”は勉強しました。ミーティングなどはすべて英語でできますが安ホテルに宿泊したので中国語は必須だったのです。お陰でずいぶんと話すことができます。アメリカにいるならそれに加えスペイン語も。私は片言なら話せます。庭を掃除してくれる人がホンジュラス出身で英語がほとんど話せません。時々子供を連れてきますがその子が通訳をしてくれます。とても正直な人なのでもう15年近く庭の手入れをしてもらっていますが彼を通じて少しずつ南米スペイン語(本家とはちょっと違うらしい)を習っています。言語は沢山知っていると役立つのは確かなのです。

これは出張で出かけたチューリッヒで見つけた。スイスのドイツ語圏になります。英語とドイツ語で書いてありますね。スイスはフランス語、イタリア語、ドイツ語、ロマネスク語(?)が公式な言語だったはずですがチューリッピではドイツ語と英語の表示ばかりだったと思います。ドイツ語は大学で少し勉強しましたがほとんど全く覚えていない。

どこの国に行っても現地語と英語で書いてあることが多い。もちろんお店はその時々で一番必要な言語の併記もあります。今は中国語が断然トップ。バブルのころはもちろん日本語でした。

イスラエルに行くと、そんな中国語や日本語よりアジア圏の言語なら韓国語なのです。キリスト教の聖地が多くキリスト教徒が多い韓国からはツアーで多く訪れるんだそうです。もちろんへブル、アラビア、英語の3つの言語はどこに行っても併記されていますよ。

失敗、 仕事編 1

これまでのBLOGを読んでこられたなら私の仕事人生、楽しいことばかりなように思われるかもしれない。楽しいこともありましたが沢山失敗を積み重ねてきています。失敗談を人生経験であるかのように書いてきていますがこれから数回にわけて実際の失敗談を書いていこうと思います。

動機はというと、以前Telsa創業者のElon Muskさんのインタビューを読みました。彼は今でも採用面接に関わるそうです。彼が一番最後になるそうですが決まってする質問は”これまでの仕事で一番大変だった失敗談”。彼はその候補者が実際の当事者なのか、周辺にいただけなのかを見分けることができるそうです。周辺で見ていただけの傍観者はTeslaには不要だとか。つまり実経験者が欲しいということですね。実経験については何度もこのBLOGでも書いているので考えを共有します。

私?立派に面接で経験を話せますが彼の下では働きたくはない。。。優れたビジョナリーですが人間としての性格はかなり難癖がある方です。Steve Jobsと並び称させるほどに。

最初の話題は私が日系のUS法人でその会社が社内で使うシリコンの開発責任者をしていたころの話です。チップとファームウエアを開発するチームの責任者兼プロジェクトリーダー(日本だと通常課長職)についていました

非常に複雑なSoCで開発は難航したのです。25年も前のことで開発ツールなどもまだまだ途上段階でした。実機を使わないと最終的な検証ができないような複雑な設計でシリコンバレーの優秀なエンジニアを雇って。。。というプランで始めたようです(私は後からマネージャとして現地で採用された)。

クリスマス商戦に間に合わせる必要がありどうしても見切発車でシリコンの量産を始めました。量産にGOをかけた後も引き続き実機でチップとファームウエアの検証は続けていたのです。テストチップはもう作っていたのでチップの納品はすぐ始まり組み立て工場で最終製品(家電品)のアセンブリが始まりました。ファームウエアは最後にFlashメモリを焼くだけなのでアセンブリの終わった機器をいったん箱にいれて最終ソフトのリリースを待つだけにしておくのです。時間は刻刻と過ぎるのです。海外に発送するためにはある日時出向の貨物船にコンテナをロードする必要があります。

そんな状況下、アセンブリ工場から10に1程度の割合で不具合がでると報告がありました。当初、暫定ファームウエアに不具合があるのではないかとソフトエアエンジニアにデバッグをさせましたが何をやってもその不具合がよくなりません。そこでハードウエア(チップ設計)のエンジニアも入れて検討を始めました。最終的にチップ自体に小さなバグを発見。しかもそれは同期回路の設計ミス。同期は確率の問題になりますから常に不具合になるわけではないのです。とても厄介なバグですね。デザインレビューなどで何度も確認をする箇所なのですがそれでも不具合がでた。

チップのバグは、量産に入っていると皆をパニックにします。ソフトウエアなら簡単に?パッチを当てることも可能ですがチップはハードと言うように硬直なのです。

部長辺りがもうパニックで社内の顧客側の部長、部門長、執行役員に連絡をとりただただ誤っておりました。私は子会社にいたので直接の上下関係はありませんが開発資金はすべてその部から出ていたのです。私はその上司でもない部長に連れられて顧客側の部長、部門長、執行役員出席の対策会議に出席しました。謝っている部長を後目に執行役員は私にどうするんだ?と。まだ若いころで経験を積み始めたころですからプレッシャーは大きかった。クリスマス商戦は100億円規模だから絶対に逃せない。しかし会社のブランドもあるから確率的とはいえ不具合をそのままには出来ない、というのがあちらの言い分。どうします?

提案と対策は

1.チップの量産の設計データは必要最小限の変更で済む対策を検討してホットパッチと言いますが量産を止める期間を数日程度にする。

2.既にアセンブリを終わっている機器については外付けにしたロジックでその不具合を解消するパルス信号を発生させ入力する。そのためには今あるすべての機器を再度開けて手作業でそのロジックを付ける(オートメーションではできない)。PCBの配線をカットしてチップの端子(足)もカットして空中配線になるのですがCMOSデバイスをハンダ付けするのです。家電の平均寿命が数年だからできる手立てです。安全に問題があるシステムならこんな手法はもちろん不可です。

3.作業に日数を要するので船便での出荷は不可。急遽航空便(貨物便)を手配する。

4.設計の再検証を行う

という内容ですがコストはすべてこちら持ちでこの段階で利益(社内なので外部からは見えません)はゼロになってしまいます。

これだけのことを実行しようとすると関連する部署、会社だけでも10以上になります。

設計には不具合はつきものなのですがいざ自分が当事者になるとストレス、プレッシャーは半端ではないです。数百億のビジネスだと最初に釘をさすのは部下の立場から見ると逆効果ではないかと後年思いました。まるで”俺のビジネスをどうしてくれるんだ?”と脅しを受けたように感じるものです。

とりあえず設計の全責任は私にあったので(設計部隊のマネージャ兼プロジェクトマネージャ)飛行機の手配とPCBをカットする人員の手配は手伝ってもらいましたがその他は私の部下をなだめすかしてやり終えた。最小限の変更で済ませる方法が中々見つからず苦労しました。

しかも利益が出ないのでボーナスを出すこともできないため(バグを作っといてボーナスというのは日本的感覚では理解されない)、その後このチームはちょうどドットコムがシリコンバレーを席巻していた時期だったのであっという間に散会してしまいました。私も友人の誘いで小さなベンチャー企業に参加しました。そのベンチャー企業実は7か月で退社しています。それが次の私の失敗談になります。

何度も失敗していますが、そんな中で 信頼できる上司とは

不都合が発生したときに相談に乗ってくれ、対外的に失敗した部下を守ってくれる

そんな上司です。失敗を隠したりする必要はないです。部下は失敗もします。責められるのですが対外的にそんな部下を守れるか、は重要な要素だと思います。もちろん部下が不正、怠けたなど最大限の努力をしていなかったといった場合もありますがそれは内部事情。内部は内部で十分検証し必要な手続き等をとるのはもちろんです。しかしながら対外的に”部下の不祥事、責任”と言うのは出てこないはずなのです。対外的には”上司の責任”なのですから。

ストレスは非常に大きくなります。特に”おかね”が全面に見えてくるような状況下に置かれると。開発エンジニアはビジネスから少し外れているので良くわからないこともあります。エンジニアはスケジュールは日常接するので経験を積みますが”おかね”(予算だけではなく)にはあまり関わってきません。そこがエンジニアからマネージャに移行して最初に接する違いということもできます。お金はプレッシャーを与えます。社会にでるとお金とは常にかかわりを持つようになります。人はお金にはあまり寛容ではありません。

料理。失敗の連続。ポテトサラダを作りましたがハムを入れ忘れた。色がなく美味しそうに’見えない。

料理、失敗すると食べるのが嫌になりますが捨てるわけにもいかず頑張って全部食べています。家族の協力は得ることができません。

人脈?

現在はソーシャルメディアの時代、Facebook(とその関連したプラットフォーム)、LinkedIn、 Line, Wechatなどで”繋がる”ことがプライベート、仕事を通じて重要になってきています。事実以前書きましたが中国に出張すると帰り際に決まってすることは?というとWechatのChat Groupを作ることでした。WechatをUSでは使えなくなって実は中国とビジネスがしたいUSの会社、個人戸惑っているのです。それくらい仕事にも密接に関わってきています

また誰かに会うとその日のうちにLinkedInのInvitationを受け取るようになりました。誰だったかな~とあまり記憶に残っていないようないわゆる一見しただけくらいな人からもInvitationを受けます。私はかなり保守的なのでそのような場合ほとんどそのInvitationを受けないようにしていますが知り合いの中にはLinkedInで5000人以上も繋がっているのもいます。

一昔前ですと名刺が重要でした(本当かな?)名刺はしかしながら古くなる。もっともLinkedInなどもプロファイルを定期的にアップデートしていかないと古くはなるのですがそれでも名刺よりは確度が高い。便利になりました???

人脈を作ることが大切だと人脈づくりに励む人がいます。以前見たテレビの番組(日本の番組)で1000人以上の人脈を誇りその人たちに年賀状だとかを定期的に送付しているといった人を紹介していました。見た後の感想ですが、それってなに?と。

ある資料によると人は100から150人が生活、仕事をする上でかかわる上限だそうです。私も長い人生、1000人、2000人の単位で人と知り合っていますが”会った記憶がある”、”昔一緒に勉強した、働いた経験がある”だけの淡い記憶程度な関係がほとんどです。35年の仕事人生、8社に勤め訪問した顧客数だけでも100社以上それでも今でもかかわる、よく覚えているとなると確かに100から150人程度です。これでも多いほうだと思っています。

そんな中から”人脈”と私が言えそうな人たちは50人もいないように思います。人脈ってなんでしょう?

沢山の人を知っていることか、少ないけれどお互いが時と場合によって助け合える関係をもつネットワークなのか?

ソーシャルネットワークは前者なことが多い。浅い関係が多いですね。

その浅い関係を人脈と言えるのか? 歳を経るごとにより考えるようになりました。

以前書いた仲間と人脈も微妙に違うように思います。仲間というのは、そうですね、何かを達成するために集まった一時的な集まり、例えそれが20年続こうとも、と言えるかもしれません。次の目的地、目標には別な仲間で一緒に行くかもしれない。ちょうど飛行機で行くならパイロットが必要ですが車なら優秀なドライバーですね、一緒に行くのは。地図(GPS)を使いこなせる人はどちらの場合も必要なのでその人はいずれにしても仲間に入ることになる。

でも人脈はそういった人たちではなさそうだ。もちろんその人脈の中から次の仲間も出てくるでしょう。また例えるなら整備された飛行機や車を間違いなく調達するにはそんなことを確実にしてくれる人(サプライヤー)が必要になる。このサプライヤーはどうやら人脈になりそうだ。そんなサプライヤーある程度懇意にしておく必要はありますね。20年も音笹なしで突然難しいことを依頼してもその時の状況(仕事が立て込んでいるだとかなど)次第で中々思い通りに行かないことがあります。でも1000人もの会社、人と懇意にすると言うのは実は物理的に考えてもできないし広い浅い関係は結局は人脈として育ちそうにもない。

しかも人脈は一方通行ではなく双方向だと思います。自分にとって重要での相手にとって重要でなければ一方通行になりかねない。こんな関係を人脈というのだろうか?と思います。

さてそんな人脈、計画的に築きあげてきていますか?無計画というのはいただけない。

ソーシャルメディアが発達していますがソーシャルメディアでそんな人脈が築き上げれるとは経験上あまり考えられません。

何も人脈づくりのためにパーティーなどに積極的に参加しなさいといっているわけではないですよ。私は典型的な内向性な性格で仕事ではどこにでも出かけていき誰とでも会いますが一旦仕事を離れるといわゆる夜の飲み会にも全く参加しなかったいわゆるアンチソーシャル。飲み会でグダグダ愚痴っている暇があれば勉強したい。そんな性格ですが人を選んで計画的に人脈は作ってきています。

仲間づくりと人脈の確保、いずれも仕事での成功は自分ひとりでは限界がありますから意識して築き上げていくことが大事です。

友人は仲間にも人脈にもなりえますが何度も書いているように友人==仲間でないように人脈になりうるわけでもありません。

友達と仕事はわけて考える、友達と自分の将来もわけて考える。割り切って考えろとは言いませんが友人==仲の良い仲間は学生時代までだというのは意識しておくと良いと思います。

人脈づくりのためだとかいった理由で良く食事をする人もいるようですが私自身の経験ではその程度では人脈にはならないように思います。

それより食事は一緒に食べたい人と食べたいものを食べたい。

 

どちらもチェコ料理。ビールは超一流。料理は? あまりスパイスの効いた料理はありません。インド料理の店に入ってもこれがインド料理?と思う程にスパイスが効いていないのです。ビールに合う豚肉料理ばかり食べていました。

私は今ではチェコにも人脈がありますよ。とても優秀なコンパイラエンジニアを数名とチェコ人を雇えるエージェントを一人。東欧諸国はエンジニアが沢山いるのですよ。ポーランド、チェコなどこれからも伸びていくはずです。

学歴

私は日本の大学で修士課程を修了(80年代中旬)。もうかれこれ40年近く前。あの当時博士課程に行く学生は少なかった。私は色々な事情があり最初から博士課程は検討もしていなかったですが同窓(同級生たち)は博士まで行くと職がなくなるからと言ってました。会社が博士を欲していないと信じられていた。

さて今私が働いている部署、私以外で5人いるのですが私を除くとみなPh.D (博士)です。以前いたベンチャー企業も博士率は高くエンジニアだけで考えると20%以上は博士だったでしょう。今数えてみても20人以上すぐ名前が出てきます(エンジニアは100人程度だったかな)。

日本では博士イコール研究者といったように思われがちですが今一緒に働いている同僚、ソフトウエアの開発エンジニアです。確かにある種の数学(線形代数)などに詳しかったりしますがそれを除けば私と同じレベルのエンジニアでやってることは私がハードを担当して彼がソフトの担当をする。なんだ、博士課程まで行ったのに研究をしないでエンジニアをしているのか。。。と思う方もいるかもしれないですね。私も30年ほど前USAに来た当時はそんなことを思ったものです。エンジニアをするんだったらPh.Dにまで進まなくったってできるじゃない?とね。今はそんな考えは全くないですよ。勉強(学業)と仕事は分けて考えるようになったからです。

とはいってもある種の学歴は役立ちます。その双璧がPh.DとMBA。 私の元上司と今の上司はどちらも修了していたりする。二人ともとても頭が切れる。元上司は今大きな会社でSenior VP(会社のトップ5ないに入る)で大きなR&Dグループを抱えています。日本と比較すると世界はもっと学歴社会です。

30代前半、スイスにあるIBMの研究所で働きたい時期がありました。以前書いたのですがスイスに漠然とあこがれていたからですが、ここに入るにはPh.Dは絶対条件。その当時働いていたチームにはBostonにある大学の教授がアドバイザーとして参加していましたが彼にもPh.Dを薦められました。彼の研究室に入っていたら今頃は全然違った人生になっていましたね。

その後、当時のATT ベル研究所で働ける機会を得たことがあります。トランジスタの発明で知られたペンシルバニア、アレンタウンという町にあるのですがとにかく田舎なのです。田舎すぎて。。。といったらニュージャージー、ホルムデールという町にもチームの半分がいるからと見に行きましたが黒い大きなビルでしたがやっぱりすごい田舎。バスと電車でNYCまで出れるよ、と言ってくれましたが働いていた会社がカリフォルニアのオフィスへの転属をオファーしてくれたのでそっちを取ってしまった。ベルに入っていたら今頃はPh.Dでどこかで教鞭をとっていることでしょう。ベル研と言ったら少なくともあの当時は権威がありましたからね。いまもでしょうか?囲碁将棋倶楽部があるからとそこもにも行きました。”将棋を知っているか?”と聞かれ知っていると言ったら将棋をしながら色々とは研究所のことを教えてくれました。のんびりしたことろだった。。。帰り(夕刻)外にでたら、建物そばに池(湖)がありましたが水鳥とカラスが沢山いたのをよく覚えています。正しく研究機関だったのですね。

ビジネスの世界でしたらMBAでしょうけれど、こちらは”どの大学?”というのも重要になるようです。特に今は本当に沢山の聞いたこともないような大学もMBAプログラムを出しています。授業料がとても高いので”利益率”が良いんだろうなと勘繰ったりするのですが、この歳になってもまだ大学からのダイレクトメイルを受け取ることもあります。

ただ、学位は必須じゃないですよ。友人でIntelの Sr. Fellow をしているのは大学院もでていません。私の元上司(既に亡くなった)の学部卒でしたがStandford大学の大学院生(博士課程)を教えていました。 学業と仕事は分けて考えると当たり前ですね。仕事からくる経験、学位にはなりませんが知識、実力はあるわけです。ただ学位と違いわかりにくい。友人のようにIntelの Sr. Fellowにでもなっていれば良く知られた会社の良く知られたタイトルですから良いのですがすごい実力があっても小さな会社でStaff Engineerというタイトルだった場合どれほどなのかすぐにはわからない。そんな時名刺にPh.Dとあると、ああ、学業を修めたのね、とわかりやすい。銀座辺りのクラブでもすぐわかりますよ。名刺に XXXX博士と書いてあったらホステスさん皆さん”賢い人”だと思ってくれますよ。

今学校に戻りたいか? 家人には言っているのですが引退したら大学に戻ってPh.Dを取ると。”好きにして”となるのですが、理由は大学で教えたい。今や教えるには、たとえ講師でも、たとえ40年近い経験があっても学位が先ということなようなのです。それに40年来の思い、IBMのスイスにある研究所にも行ってみたいですから。

昨年Zurichに行った折もその建物外観をみて、ここに来たかったんだと当時を思い出していました。

チューリッヒ (スイス)写真はETH Zurich. 町の中心にある丘にありました。 山の上から撮った写真では右下方向に白い建物が見えますがこれが確かIBMのZurich研究所です。

転職を考える時

転職、考えたことがありますか? 今、日本は安定志向、定年まで勤められる会社に人気があると聞きますがあなたが今30歳だとしましょう。あと何年働きますか?35年? 私がUSAにやってきたのは29歳の時ですがその当時Googleも今のほとんど全てのハイテク企業はなかったのです。マイクロソフトがまだWindowsをもたずMS DOSだけを持っていたような時代。SONY,松下、NEC 富士通などが世界を席巻していましたが今やその面影もない。SONY、いまや金融業でしょう。SONYブランドの製品売れてませんよ。私ももうあまりほしいとも思うものがSONYにはありません。30年前には考えられなかったことです。おそらく30年後Facebookは存在していないかもしれない。Googleも。今のFacebook, Googleとしてはですが。SONYにように業態が変化していくと思います。そうでない会社は生き残れないでしょう。Appleはほとんど倒産のところから今のAppleになりましたが私の目には以前とは全然違う会社です。マイクロソフトはうまくOSとOfficeだけの会社から脱皮をしていますね。

業態、業種変われば、必要な従業員も変わるのです。30年間、ずっとその会社で働くのは難しいと思います。

では、自分の持っている技術、経験が価値を無くすのか?それはまた違う話です。その技術を必要とする会社はあります。その経験を必要とする会社もあります。それが自分の今働いている会社ではないかもしれないですが。

また技術も回っているのです。その時ホットな技術、いったん廃れたりしますが不思議とまた盛り返してくる。ですからホットな技術を追いかけるエンジニアもいれば地道にある分野で経験を積み重ねていくエンジニアもいます。’そんなのもう古い’と思っていると”あれあれ”と言う間に表舞台に戻ってくるのを何度もみています。ホットな技術はビジネスを呼ぶので、たとえそれが大学等の教育関連でも、追いかけたくなりますが人によってはそういったことに目もくれないこともあります。半導体の話ではゲルマニウムダイオード、めちゃくちゃに詳しい人はもうほんの一握りでしょう?でもやはり需要はあるんです。

で、転職。USAでは転職を考える動機の一つにキャリア、そして収入があります。転職をすることでキャリアと積んでいく、給与を大幅に上げていく。とても大きな動機です。 私ははるか以前元上司に”お前は日本から来ているから転職をあまり考えないかもしれないがUSAではキャリアを積む、給与を上げるためには転職を避けて通ることはできない”と言っていました。マネージャや上位のエンジニアとして転職していくのです。またエンジニアから別キャリアを目指す場合も転職を通すほうがより一般的です。

退職金がないのが普通です(いわゆるペンションをもつ会社はもう極々少数)。ですから一つの会社に長くいることで得られる”後で入る”収入は期待できない。もっとも社歴が長い人もいて順調に出世するひとももちろんいます。出世する人はそれなりに社内政治等に勝ち残って来たひとですね。上に行けば行くほどやはり競争と政治的駆け引きはあります。もっともポジションが空いたら社内からの昇進というのはあまりないこともあります。マネージャを雇うというのは普通だからです。元上司曰く、100%内部昇進させる唯一の組織は”軍隊”だと言ってました。事実将軍を外部から連れてきたという話は聞いたことがありません。たとえ国防大臣を外部から連れてきても将軍は内部昇進。正しく軍だけですね。

有望な元上司(彼、彼女)がどこに行っても呼ばれる人もいます。”これは”と思える上司がいたらついていくのはところ問わず同じですね。

とくにキャリアを積み始めた最初の10年、3度の転職は普通だと思います。3度転職することで給与を2,3倍にまで増やすことも可能になります。10年同じ会社にいてはほぼ不可能です。その後は少し落ち着いて更なる経験を積んでDirectorやそれ以上を狙う。。。学歴もありますがPh.Dであれば12,3年でDirector以上にまで進む可能性はあります。私はMSどまりですがDirectorにまでは進みました。もっとも今はまた設計エンジニアに戻りましたが。でもこの新しい経験を積んで再びいずれDirectorのポジションを狙うかもしれない。転職を使ってキャリアと収入を上げていく、これを知っておかないとシリコンバレーではあまり成功しないと思います。 そしてそれよりもっと重要なのが人脈でこれはどの国でも一番重要です。

学歴は有効ですが、例えばMBA、比較的若いころなら良いですが50歳も過ぎてMBAのために学業につくのはペイしません。会社が負担するなら良いですが学費は膨大です。若い時でも学費とMBAで得られるであろう将来のペイ(給与等)を能々考えることです。特にエンジニアのままでいるのであればほとんど価値がありません、MBA。 Ph.Dの方が良いです。でもある程度歳をとると学費、しっかり考えないといけないです。その間は機会があっても両立できないからあきらめることにもなりますよ。

会社は自分の行先を作ってくれません。自分で探し、自分で決める。その一つの選択肢に転職がある。転職することで可能性が広がる。この写真は以前のブログでも使いました。スイスのチューリッヒで上った山の上で。この山のふもとには世界的に著名なIBMの研究所があります。若いころはそこで働きたかった。

この図を見ると一目瞭然。長く働いたからと言って給与が上がっていくわけではないのです。エンジニアはというと転職をしながら新しいプロジェクトに関わりつつ実力と実績をつけ同時に収入も上げていくのです。

先輩、後輩 は 無い!

あなたの上司は、おそらくあなたより年上であなたより社歴が長いでしょう。あなたが日本で働いていれば、それが例えいわゆる外資系でも90%以上の確率でそうだと予想できます。 そして、先輩、後輩、先に入社したら先輩。普通歳上だけど場合によっては数年年下のこともあるかな?でもお互いに年齢がなんとなくわかるので年下の先輩は言葉使いは丁寧だったりするのでしょうか?日本では外資と言っても転職でどんどん人の移動があるのはセールスくらいなのではないでしょうか?

私はそんな環境に4年もいなかったのでもうすっかり忘れていますが、この25年、私の上司は皆私より年下です。年齢差は今の上司がたぶん15歳程度、その前の上司は大体10歳程度だったと思います。私は現在の会社では一番新参もの(一番後輩)なわけですがプロジェクトではリーダーです。マネージャでなく一番シニアなエンジニア群の一員です。シニアだからといって上下関係は全くないですよ。同じボスですしね。

年下なマネージャ、場合によっては後から入ってきましたよ。マネージャが転職や昇進したからと言って空きを誰かが昇進して埋めるということは必ずしもありません。上層部がどうしたいかで決まります。特にエグゼクティブが変わった際には新しくやってきた人が最初に行うのはマネージャの刷新です。首になるマネージャも多いのです(大体6か月程度のパッケージをもらう)。自分が雇った新しいマネージャを連れてくることで人事面で優位に立とうとしますし、刷新することで内外に新風を吹かせることをアピールする狙いもあります。 エンジニアはそのあと刷新することがある。新しいマネージメントがきて、その人がチームをどう運営していくか次第です。しかしながら継続を必要とすることが多いので急激な変更はしないのでエンジニア(スタッフ)はエグゼクティブ交代による影響は受けにくいです(が100%安全でもない)。

そんなことがありますから自分の上司が年下になることは極々普通です。年下でも上司。”歳下の下では働けない”と言う人は向いていないです。またいわゆる体育会系の考えが強い人もあまり向いていません。女性のボスも多いですよ。私は8度の転職、社内での移動等で過去都合20人以上のボスを持ちましたがそのうち5人は女性がボスでした。

日本では年齢、性別等にわだかまりがまだあると聞きますがボスは、ボス。私はこの割り切りは出来ています。しかし仕事を離れたら皆同僚か友人です。一緒に出張にも沢山行きましたが仕事が終わって夕食時などは同僚いや友人としてお互い接していました。仕事は仕事。彼には人事面、仕事の優先順位の決定などで権限を持っているだけ。。。もちろん私は上司に恵まれたほうなので年下の上司からも沢山学びましたよ。例えばマーケティングとは?など。

では昇進しないのか? もちろんしますよ(可能性)。社内で順々に昇進している友人、元同僚もいます。でも必ずしも”タイトル”として昇進するとは限りません。役職手当だ、どうのこうのとタイトルと給与が密接に絡んでいる日本とはずいぶん異なりますし日本でも時々聞く”ダブルラダー”、つまりエンジニアとしてのレベルとマネージメントのレベルを持つ会社も多いのです。 例えば(上から順に)

ーSr. Fellow, Fellow, Distinguished Engineer, Principal Engineer, Senior Engineer, Lead Engineer, Engineer

– CTO, VP of Engineering, Sr. Director, Director, Manager

など。CTOは普通一人ですね。 会社によってはSr. Fellowの数はVP (Vice President)の数より圧倒的に少ない(つまり会社内での地位はSr. Fellowの方が上)ということもあります。 この二つ、違いはStaffかManagerかです。 Managerは人事権を持つがStaffは持たないとでも考えておけばいいです。

ちなみにEngineeringの会社では通常Engineeringのラダーの方が昇進度は速いです。各々のレベルに沿って給与、賞与の目安があります。部下を持ちたくない、プロジェクトを管理したくないという人も多いですね。日本では未だある程度まで上がるとどうしてもマネージメントに移っていかざる負えない会社もあると聞きます(給与面もありますが社会的に地位を示す必要があるからとか。。。)

スタートアップ企業はもっとフラットでEngineeringは全員 Member Of Technical Staffというタイトルにしているところも多いです。こういった会社では名刺にはかなり好き勝手なタイトルをつけることを許していることが多いです。 例えば AI Expert Engineerとか。Member Of Technical Staff、日本語にすると”平社員”になりますよ。 はるか以前日本で友人が銀座に連れて行ってくれましたが私はこのタイトル、友人は確か部長になりたてのころ。部長さんと平社員。やはり部長さんが人気でした。タイトルはこんな場合に重宝するのかな? ちなみに今現在の私の名刺にはDSP Engineer とあります。タイトルでなく何をやっているかがなんとなくわかるだけ。。。

タイトルが必要になるのは顧客にあう、ベンダーに会うなど外部と交渉する立場にある場合です。したがってファイナンス関連の会社ではVPはごろごろいますよ。VPって普通の会社のManager(以下)程度であることもあります。例えば

– First vice president, Sr. Director, Director, Vice president

などという一風変わったタイトル構成になっていることもあります。 Firstがつくと偉い(地位が高い)です。VPの名刺をもらってもすぐに”偉い”と思わないことです。以前私が働いていたエンジニアリングの大企業ではセールスのVPは1000人以上、エンジニアリングでも200人以上いました。 Sr.がつくとぐっと数が減って5人程度になりました。つまり形容詞(Sr.など)まで見ないとその人物がその組織内でどんな地位かはっきりしないわけです。もっともタイトルで人物を測る必要はないです。タイトル、その人のいる組織ないだけの決め事、それを外にまで持ち出して”偉そうに”しておられる親爺を見ると私はげんなりします。XXX会社の部門長といっても私はXXXと全く関わり合いなく、たんに他人です。

もちろん、USAだって日本でいうところのセクハラ、パワハラはありますよ。人事に訴えてもらちが明かないこともあります。しかしながら流石に訴訟の国、弁護士を雇って会社と対峙するひともいますよ。そこまでいかなくとも州政府のある部門にクレームを入れる。 人事はマネージメントに雇われているのですからマネージメントを守る方向に向かいますがひとたび会社自体がトラブルになりそうになるとCEOの目に触れますから今度はバッサリそのマネージメントを切ります。こんなことは長い経験で何度も見ているのでUSAといえどもセクハラ、パワハラは日常茶飯事であると最後に触れておきます。 どこの国にもあります。マネージャに媚を売るスタッフも必ずいますよ。YES Manはどの国、どの組織でもマネージャに好まれるのです。これは時代、場所を問わず人間的な真実ですから。理想を持ちすぎるとがっかりするかもしれないです。会社、マネージャにとっての公平は必ずしもあなたにとって公平でないかもしれない。そんなものです。人間に平等に与えられたのは一日は24時間ということだけだ、と言いますし、これが唯一の真実でしょう。

その24時間をどう使うかはあなたのチョイスなわけです。

クラシックカー。 現代の車たちの”先輩”。 ここまでくると”価値”がありますね。ここまで輝いてこそ”先輩”を名乗ってほしい。。。

ビールを飲むのに上司、部下、先輩、後輩も必要なし。 皆、友人。ビールの席では平等。

掛け算、足し算、引き算?

新たなページを最近作りました。”就職指南”などと書いてますがもし当地などUSAでテクノロジー関連(エンジニア、マーケティング、カスタマーサポート)に興味あればそちらもアクセスしてください。

人生は掛け算だ、足し算じゃないとか言ったこと一度や二度は聞いたことがあるのではないですか? 私のような年寄りやちょっと知ったかぶりの方々、言っては語弊があるかもしれないですがあなたの身近な人々からも聞いたことがあるかもしれないですね。”ふ~ん”と思うかもしれない。何度か書いてますがそんなことをおっしゃる方々のどれだけがそんなことを口にできる経歴や人生経験があるのか?”口だけ”な御仁も多いですからよく吟味することですね。私?こんなこと言ったことがありません。

掛け算の根拠はというと何かの機会に聞いたことがあると思いますが

人生(成功:幸せ)= 能力(実力)* 運 * 仲間 * 。。。  一体全体どれだけの要素(パラメータ)があるんだい!!と思うのですがそれらが掛け算なのですって。しかもマイナスもあるとかで、例えば犯罪を犯してもいいという態度はマイナスだとか(でもそれでも幸せっていう人にはプラスなのですが勧善懲悪を好む日本ではマイナスだ)。これ、良く聞きますね。一つくらい良いのは有っても他がだめなら掛け算の結果はあまり大きくならないよ~っていうのですね。私はこの掛け算大っ嫌いでした。よく言うでしょう、”彼女はとても切れるんだが、人情味がない。。。”とかね。余計なお世話と言いたい。 

このアンチが”一芸”ですか? 全然知らなかったのですが今日本の大学には何か一つできることがあればそれで入学できる制度もあるとかですね?

引き算は、遥か昔に聞いたことがありますが公務員の人事評価は引き算だとか。。。確認したことはないのですがね。時々ニュースなどで、高級官僚が訓告、訓戒、などの処罰をうけたとか言ったような記事を見ます。あるレベルの処罰を受けるともう昇進の目も立ち消えるとかどうとか。しかしながら良いことをしたと言って”おほめ”に当たる処分(処置)を受けたという記事は見ませんね。ということはやはり引き算なのかな?

引き算のアンチが足し算ですね。ポイントを貯めていくように成功、幸せを貯めていくわけですね。人事評価に足し算を使っている会社もあります。私はずっと以前そんな会社にいましたが足し算の会社は鬱陶しい。 とにかくちょっとでも助けてもらったらポイントを付けてあげなくてはいけない、ポイントになりそうなことには皆が首を突っ込んでくる(パイを欲しいのですよ)。ポイントになりそうになければ働かない。”うまいことやる”連中が増えます。これはもう確か。

割り算がない!ではないですか。人生は割り算だって聞いたことがありますか? あまりないでしょう?割り算は算数の中でも高等なのです、難しい。ややこしい。小学生は最初にぶつかる壁ですね。それまでの整数から離れて分数が現れるのですから。

割り算は掛け算にできるから必要ないのかもしれないですが実際掛け算より割り算の方が考えやすい場合もありますよ。人生って複雑ですからそんなに単純に答えはでない。

さてこのどれも私は嫌い、一芸も含め。ライフコーチと言った方とも話をしたことがありますが、こんな話をされたら私はそのコーチとは上手くやっていけないと断言できます。もっとももうこんな歳で偏屈もの。ライフコーチの方から”願い下げだ”と言ってくるでしょうね。

経験のみからですが恐らく真実だと思えるのは

ー良い仲間

ーイベントに参加すること (その時その場にいること)。運とも言えるかな 運度とでもしておきますか。

ー当事者度 (傍観者でなく)

運と当事者。良い仲間って運と当事者の結果かもしれない。運と当事者。この二つのべき乗。

そう私は べき乗 を取りたい。

べき乗のカーブ好きです。 嫌いなのは SIN, COS (周期がある)。TANはリスクを取るなら良いかもね。+になるか、-になるか。三角関数、今技術的にとても難しい問題に直面しているのです。嫌いなのですが周期をもつこの関数奥深いところがあります。この歳になって本格的に大学、大学院数学を再勉強しているこの頃なのです。三角関数と線形代数(LAという)。もっと大学でやっておくのでした。べき乗ですから、どちらをべき数にするかにもよりますが1のべき乗は1。つまり変化がなければ変わらない。人生、掛け算でも、足し算でも引き算でもないのですがね、実際には。もちろんべき乗でもないです。エンジニアを生涯の仕事にされるのであれば、数学はやっておいた方が良いですよ。きっと役立ちます。とりわけ線形代数。きっと役立ちます。

sin(): 人生は紆余曲折。でもいつまでたってもピークは1だ。 tan() 大成功と大失敗の連続か。これぞ波乱万丈な人生?
マイナスにならない? いえいえ実はバイアスがあってX=0ではY=-10かもしれない。2だと良いのですが1だといつまでたっても増えない。1より小さいとXが増えれば減っていく。

ところで一芸。もし一芸が人生を変えるというなら、どんな一芸が欲しいですか?私は

セールス

この一芸は長い私の人生経歴のなかで一番価値ある”一芸”だと断言できます。セールスって突き詰めれば自分自身を”売り込む”ことなのです。 以前のブログでも触れたことがありますがソフトの開発能力でも、数学でも、語学力でも、容姿でもなく、セールス。自分を売り込むセールススキル。これほど重要な一芸はないです。線形代数以上に役立つ一芸です。若いうちから意識しておくと人生を豊かにしてくれるはずです。

一芸と言えばシャチやドルフィン? 表題の写真はサンディエゴのシーワールドにて。

パンダは寝ているだけでも人がやってくる。。。