鬱
つい先ごろ努力と運について書きました。最初にこちらを読んでほしいのです、もしまだ見ておられなければ。カーソルを置くとリンク先に飛べます。
鬱、以前にも少し触れましたが私は数年前まで5年ほど鬱(病気)でした。最初は軽度だったのでしょうが段々重症化していったようです。その間もずっと働けたのは今思えば運が良かった。
まず最初に、 もしこのBLOGを読んでいるあなた、ご自身が鬱ではないかと思ったら専門医に掛かってください。ほっておかないでください。鬱は気づかないことが多いですがほっておいても良くなることはあまり期待できません。専門医に掛かりまずは薬をとってください。薬でずいぶんと気持ちは楽になります(少し眠くなりますが慣れれば大丈夫ですが合う薬に出会うまで3つくらい試すかもしれないです。私は4つ目でぴったり合いました)。専門医は良く選ぶことです。私はこれもとても運が良かった。何も知らずにGOOGLEでサーチしてその医師のクリニック、場所を知っているからという理由だけで予約電話を入れました。こういった医師とても忙しいのですがたまたま空いた時間があって予約を取れた。しかもその医師は非常に有名なスタンフォード大学の元教授(とても年配)。
薬の処方(と確認)はしますがそれ以外では予約はいつも一時間なのですがずっと話をしているだけです。ほとんど私が話します。なんでも話せるのです。医師は日米関わらず秘匿義務がありますから家族にすら私が話したことは話しません。頭で考えていること、鬱ですから不安や怒りなどが多くなりますが、なんでもとにかく話す。女性は友達と話すことでストレスを解消することがあると言いますがなんでも話すと少しずつ鬱も良くなっていくようですよ。そのうち何かしたかったことやしたいことがあるのかとか、好きなことはとか言ったことも話すようになりますし、秘密も話すようになります(信頼関係ができたら)。アドバイスをされることはなく、やりたいことや好きなことをしないでいると”なんでしないんだ?”と言ったような質問をこんな風に直接的にではなく聞いてきたりしました。本の話も沢山しました。本は以前書きました。 秘密にしている会ってみたい人を話した時、 何事も無理なことはない、探してみたら?と”探す?” それまで考えたこともなかったですが、アポイントの度にそれとなく聞かれたので探してみました。 こんな場合GOOGLEは本当に役立ちますね。 結論を書くと探せたのです。 会ってみたい人に。 そのことと鬱になる前は合気道の稽古に行っていたのを忙しいからとすっかり辞めていましたがもう合気道は無理(腰を悪くしていた)だと思い合気道ではないがGYMに行くようにしました。 片頭痛のことも良く話しましたが、なんで医師に掛からないんだ?と 早速知っている医師(スタンフォード)を紹介してくれました。鎮痛剤があまり効き目なくいつも頭痛(鬱の時の頭痛、何度も死んでやろうと思いましたよ。一度海の崖まで行ったこともあります)、片頭痛は吐くので食べることもできなくなるのですが、痛み止めを処方してもらったら2時間ですっきり! 回数制限がある薬ですが今はこの薬があるだけで“痛くなったら飲めばいいんだ”と思うと痛い時憂鬱になりますが以前のようにどん底な気持ちになることはありません。GYMは片頭痛にも良いんです。
そんなこんなで今はもう鬱で医師にかかることはありません。 年1度だけ会います。鬱は良くなっていますが一応緊急時のための薬は持っています。その薬を処方するために会うのです。
こんな自分の鬱時代の話がしたいからこのBLOGを書いたのではないです。
先日 運について書きました。
私は運のなかでも 人との出会いほど重要な運はないと思うのです。幸運も不運も。。。
もちろんここで上げるのは幸運についてです。
はるか以前に自信について書きました。あの時やってみろと言ってくれたプロジェクトを見ていた上の人(私の直接な上司ではない)、Mike Leis。彼が居なければ今こうしてシリコンバレーのFacebookで働いてはいない。
ここで取り上げた鬱にしてもあの精神科医と逢わなければ、会いたいと思っていた人に出会わさなければ、今も鬱のままかもしれない。片頭痛と鬱が同時にどうすることもできないくらいに襲ってきて再び崖に立ったかもしれない(一歩進めばもうこのBLOGを書いてもいない)。
出会いは運。BLOGで書いている出張は鬱の頃もしていましたが医師にかかるようになってから、会いたい人に会って以来ははるかに楽でしかも出張が人生と思えるほどに好きにもなりました。そのころからマイルも急激に増えた。
忙しいだけの出張を若いころしていましたが(鬱ではない)出張が楽しいと思いだしたのはあれからです。もう8~9年になります。
出会いは運。運が来るように努力すると良い、と書きましたが出会える努力はしているつもりです。以前数々の著名人とインタビューをして本を書いた人の話を聞きました。その人は有名人の出る講演などを聞きに行ったとき会場のトイレの位置を調べて目当てとしている人が使いそうなトイレの入り口でじっと待つようにしていたそうです。確率は100%ではないですがそうすることで出会えたとか。しかもトイレというプライベートなこと、普通一人ですね、つまりその出会えたときの1分ほどの時間は邪魔が無い。その1分でインタビューの約束を取り付ける努力をしたそうです。
出張で顧客に会っても私は出し惜しみなくなんでも話します。教えてもらいます。一回だけのミーティングかもしれませんが会えた運は大事にしたいからです。会った後も運が残るようにも努力します。
先にも書きましたが運もお金同様回すことで増える、運は差し詰め分けることですが私は出会った人に”会えて運が良かった”と思ってもらいたいといつもできる限り勤めています。難しいので良く失敗もしますが顧客などに”また来てくれ”と言ってもらえると嬉しいでしょう?
良く聞きますね、”出会いを大切にしなさい”。
というのは 出会いこそが
運
だからだと思います。
そして出会ったらその出会った運を分かち合うように努めてみるとその運は大きくなるように思います。
一緒に食べたり、一緒に笑うともっと楽しいように分けると楽しいです。
まだまだ下手で上手く運を分けることもできない。分けようとして押し売り行為や脅しに近くなることもあり後ですっかり後悔することも多々あります。押し売りではないですが”何かあるんじゃないか?”と勘繰られることもあります。私に修業が足りないんでしょうね。運は回すと書きましたが以前”運は返さなくてはならない”とも聞きました。返す相手は借りた人ではなく別な人にだそうです。それも一人にではなく沢山の”べつな”人に返すのだそうです。これからの人生そうあろうとはいつも思っています。
世界で一番の運をくれた人は?というと 両親ですね。 何しろ自分が今いるという幸運は両親、わけても母親あってのことですから。子供の頃はよく母とは喧嘩をしましたし言ってはいけないようなことも何度も言ったりしましたが さんまさんが常々おっしゃっているように、人生産まれただけで儲けもん、歳を取るとだんだんわかってきます、その意味も。
これまで運が良かった人、運が良かったことを知っておくことも大切だと思います。かのJohn F Kennedy大統領の弟である Bobby Kennedy,残念ながら暗殺されましたが、彼は彼の子供たちに ”You are so Lucky” と言っていました。その心はお前たちは幸運だった(Kennedy家に生まれていますからね)、でもそんな幸運でない人も沢山いる。そんな人たちのために働け(幸運を返すのですね)、と常々言っていたそうです。Boddyは極貧地域に何度も足を運んでいます。選挙うんどう? イエイエ、選挙にいこうにも行けないような人たちのところです。彼は暗殺されましたがビデオを見ると彼の遺体を運んだ列車の通る線路沿いにはそうした人たちが最敬礼をもって見送っていました。
再び、鬱だと思ったら、まずは医師にかかり薬を処方してもらってください。薬で本当 ずいぶん楽になります。鬱は自分が弱いからなるのではないです。どんなに健康な人も病気になります。体力に自信があってもインフルエンザにもかかるのです。薬を取って応急対応して、病み上がりに体力をつけるアドバイスを受けるように精神科医と相談しつつ鬱に対する体力をつけるようにしてください。
鬱だと思う身近な人がいたら医師にかかるように勧めてください。怒られるかもしれないですが医師にかかることで良くなるのです。私は変な素人励ましよりしっかりと医師にかかることを勧めることがもっとその人を助けることになると経験から言えます。薬をまずとることでいったん応急処置をとることは命を救うことになるかもしれないですからね。
薔薇を世話するようになったのも鬱の治療が始まってから。きれいな花が咲くととても嬉しくなります。