北京 Part 1

日本語で ペキンという。中国語(普通語)ではBeijingという発音になります。中国語は一つの字に通常一つの音です。京はJingと言う音になるのでペキンというよりBeijingが”おと”としては中国語になりますね。北京に住む私の友人は以前ペキンというのは台湾人が北京のことをそう発音すると言っていました。でも私には台湾にも沢山友人がいますが皆Beijingと発音していたので”おかしいなあ”と思っています。ちなみに北京にある首都国際空港はPEKだったと思います。ペキンからきているのでしょうか? 

中国で一番行ったところは上海ですがこの数年は北京に行く機会の方が増えていました。さすがに中国の首都、研究、企業助成金などは上海よりも北京の方が豊富なんだそうです。中国は発表されるデータだけを見ていると全容は計り知れません。実態(経験)では北京とその近郊の方が新しい企業はより多くあるように思います。中国ではほとんど珍しくありませんが兄弟で始めたという企業も多いのです。兄がハードウエアを担当するなら弟はソフトウエアだとか、兄は経営、弟はエンジニアリングと言ったようにです。北京ではそんな会社を沢山訪問しました。皆若い、30代が多かった。こんな場合どこに行っても私が一番年配になるのです。そうすると私に対する接し方が違います。こちらはベンダー側(サービスや製品を売りに行っている側)なのですが“老師”、”先生”扱いされるのです。彼らは私の経歴に興味をもち色々と質問します。アジアに来れば年齢はバレバレです。見ればたちまち年齢を見抜かれてしまいます。過去の質問をしつつこちらの信用度を調べているのではないかと疑うくらいですが、その後は”老師”扱い。まるで”教えを乞う”ような感じでしょうか?色々と教えますがほとんど私の会社とは関係がないようなことが多かった。売るためならなんでもする、と日頃言ってあるので現地のセールスも相手の調子に合わせていますし”何をしに行ったんだろう?”となる場合もありました。そんな場合得てして次の日に再訪問となりました(やっと仕事の話に)。ですから時間のやりくりが大変なのです。相手は夜中遅くでも朝早くでも全然問題ないのですが私の身体がもたない。以前にも書きましたが”なんでも学んでやろう”という精神はいまだに非常に旺盛です。”必ず次北京に来るときも寄ってください”と相手からお願いされる。しかもわが社の製品を採用しなかったにも関わらずどこから聞いたのか、”来ている”ことがばれると平気でWechatで連絡をしてきます。この辺りの事情、日本では決して考えられないですね。競合相手の製品を選んだ(金額面の場合もありますが得てして人間関係がその理由)。それと“会って話をする”は別事象なのですね。日本的に考えると不思議かもしれないですが不思議ではない。しかしながら”老師”を大切にしてはくれるので悪くはないですよ。これまで尊敬されたのは中国と台湾だけですから。台湾でもいつも大切にされました。歳をとりましたね。

北京は冬寒い。北京郊外にHuaweiの大きなオフィスがあるんです。市内からとても遠いところです。巨大なキャンパスです。そのすぐ横に大きな池(小さな湖か?)があるのですが真冬は凍り付いています。Huaweiは昼食後”お昼寝”の時間になります。大体30分くらいだったと思いますがオフィスを暗くして従業員はみな静かにしています。実際に眠っている人も多いのですが私は一度顧客のグループとその時間に外を散歩しました。冬の凍てつく寒さの中で。彼らは準備よろしく帽子や手袋をしていましたがこちらはジャケットだけ。散歩が終わるころには吐息で顔に霜まで着いていました。”今度来るときは帽子と手袋を忘れずに”とアドバイスを受けましたが”もう冬には来るもんか”と思いました。でも夏に行って今度はあまりに暑くて”冬の方がまだまし”と思いましたけれど。なんでこんなところに首都があるのか?といぶかるわけですが私の友人曰く、”今更首都移転は大 中国をもってしても不可能だ”とのこと。友人は北京出身。

北京はリング道路(環状線)が走っています。内側ほど不動産は高くなります。ちょうど東京でいうところの山手線内側、環状7号線。。。。といった塩梅ですね。私の友人たちは代々の北京住人が多くその山手線内側に住んでいるのです。東京で言えばもうそれだけでミリオネアなのですが彼ら曰一軒しか所有してないから貧乏だと。それに所有と言っても日本人の考える所有とはわけが違うようです(社会主義国家ですから)。確かにその家を売っても郊外に出る以外ないですからね。上海人同様3軒持っていればそれだけで悠遊と暮らせるそうです。2軒貸して1軒に自分たち家族が住むのですね。

北京は観光できる場所が沢山あります。 故宮、天安門広場、万里の長城。。。などなど。古の皇帝たちの庭園も沢山あります。出張で行っているだけですから時間は限られるのですがこれらの場所、”手ぶら(でもパスポートは持参)”で見て回りました。手ぶらだとセキュリティーポイントを早く通り抜けることができるのです。 以下に写真をいくつか添付します。

天安門広場から故宮を望む。私の友人の中国人で今カリフォルニアに在住する者の多くはあの事件以来北京を離れた。
故宮の横にある公園。
丘から故宮を望む
北京の友人との夕食。羊のしっぽの料理だそうです。
北京? 宿泊したホテルのロビー。クリスマスもサンタもイルミネーションもある。

成都

日本語と中国語で発音がずいぶんことなる町です。中国語だと大体のところ”チェン デュ”と言った音でしょうか? 中国語は一つの漢字に一つの音が基本ですから一度日本人が知っている漢字の音を知れば書いてある中国語はだんだんと発音できるようになります。中国語の難しさは5つの基本的なイントネーション(上がる、下がる、下がって上がるなど)があることですね。それによって意味がずいぶんと変わってくるのです。でもね、中国人の友人に聞いたら話しているときは少しくらい外れてもコンテキストで理解できることも多いそうです、もっとも似たようなコンテキストだと誤って理解されるのでやはり音をしっかり覚えるに越したことはないです。

ここは四川省の都で上海から随分と西になります。パンダでとても有名でこんなYOUTUBEが人気です。https://www.youtube.com/watch?v=izxkKkG3kzI。残念ながら私は行くことができなかった。私の上司は行ったのですよ!彼は現地のセールスにパンダを見に行けるスケジュールを作ってもらったとかで。。。こちらは地獄のような中国スケジュールをこなしているなか、悠遊なスケジュールを組んでいたんですね(彼とは現地で会いましたが私は北京で顧客訪問がありましたが彼はそれがなかった。。。技術ミーティングは私一人のことが多かったのです)。そのセールス、今度はそんなスケジュールを作るから”と言っておりましたが退職(彼女が先に辞めた)でお流れ、そのうち私も辞めたのでもうチャンスはないかな?

成都まで旅行で行くことはあまりないのでは?と思います。パンダが好きでパンダを見る旅をしているのでしたら行くのかなと思いますがそうでもなければ中国の歴史を勉強しているとかを除くと少数ではないかと思います。歴史で言えばここは三国志の諸葛孔明などでも知られた地域で中国国内では観光地の一つになっているそうです。

はるばるこんなところまで行ったのはここにもハイテク企業団地が出来てきているからです。最近何かと話題はHuaweiも大きな施設を持っています。何事も巨大な中国でのこと、施設はやはり巨大です。道路整備もされていますがその道路からして幅広(ずいぶんと立ち退きさせたに決まっていますがね)。

以前も書きましたが上海、北京は”高い”んです。物価が高いのとそれに比例するように賃金が高い。それもありこういった省の大きな都市にテクノロジー地域を作りそこに移転するということをどんどんやってます。成都はそんなひとつです。実際若手エンジニアと会いましたが彼らの多くは元々成都エリアで育ち学校を卒業して上海、北京エリアで働いていたが戻ってきたと言ってました。物価が安く家(アパート)を持つことができるからだそうです。あと共働きが基本の中国では両親に子供を見てもらう(孫の世話)も大きな要因です。カップルの一人が上海出身ならともかく、でもなければ地元に戻るのは色々と良い面もあるそうですよ。家は確かに上海界隈だと東京とさほど変わらない値段しますから若いエンジニアには高値の花になりつつあります。

日本は更なる一極集中(東京)が進んでいますね。大阪と東京を比較しても大阪では電車で座ることができますが東京は始発でもない限り難しい。。。人口比と言うか、圏内での人の移動も東京圏と’大阪、名古屋圏ではずいぶんと違う。東京圏は奥多摩あたりまで行けば違うのでしょうがそうでなければ人が移動しています。つまり経済活動があるということですね。知られているかどうか、カリフォルニアの経済力(GDP)はUKに匹敵します(つまり世界5位くらい)。東京は大体15位です(関東圏だと10位以内に入ります)。東京だけで大阪と愛知よりまだ多い(大体大阪、愛知の3倍あります)。中国も一極集中はあるものの、巨大人口を抱える国なこと人口一千万クラスの都市がそれこそ沢山あります(成都はそこまで大きくない)。そんな都市にどんどんテクノロジーセンターをつくっているのです。北京近郊の天津にはスーパーコンピュータの施設があります。実はそこも顧客だったので行ったことがありますがその周りにそれこそ沢山の企業、官の企業に交じってベンチャーが軒を並べていました。似たような会社がごろごろと言うのが中国の特徴です。誰が競争に勝つか、ですね。 

日本は人口を考えてもさらに一極集中が進むと思いますが中国、そしてアメリカもですがこれからはより広がっていくと思います。 アメリカでは以前に書いたAustin,を筆頭に数々の地にテクノロジーセンターが広がってる。中国はそれこそ竹の子のように。 

まだ拡大(人口も含め)している国同士の争い(米中)が激しくなっていますが拡大が続く限りその争い(競争だったらいいんですが最近は政治もからみ争いになっている)続くでしょうね。

さてそんな成都ですが、四川なので“辛い”料理がメインですが美味しいですよ。以前も少し写真を添えましたが以下に夕食時にぶらぶらしたエリアの写真を添付します。成都までくるとお昼も時間をかけて食する人も多いようで私たちも昼食に2時間はかけました。上海ではほとんど食べないか、食べても15分(大抵ヌードル)だったことを思うと時間が”中国悠久の流れ”だ、と思ったことを思いだします。四川省にはYOUTUBERとしてととても知られた人もいます。私も好きで彼女のビデオだけはSubscribeしています。映像は田舎部ですが自然が豊富なことがわかります。中国悠久の流れ、上海にいると感じることはなかったですが成都あたりまで出向くとまだまだ時間がゆっくりとしているように思います(でもいつまでだろう?)。

昼食。2時間はいた(もっとだったかも)。とにかくゆっくりでした。
食べるところばっかりでした。
辛い

上海

中国について2度ほど書いてきました。今日現在(2020年8月)中国に関して話題になるのはコロナウイルスと中米(トランプVS習のいがみ合い)が巻き起こしている経済的、政治的不安定でしょうか? 政治的なことをブログの対象にはしないと決めているので中立的な立場で純粋にビジネス的な立場でブログに2度ほど書きましたがまだ”都市”をタイトルにしたブログは書いていませんでした。 というわけでこれが最初の中国 都市バージョンのエントリーになります。

中国はビジネスでのみ行った国なので行先は北京、上海、深圳といったメガシティーでかつハイテク産業に力を入れている都市になります。その衛星といっては失礼ですが周りの都市として杭州、天津などへも行っていましたが頻度的には少ない。成都まで出かけたこともありますが例外かな? 香港は空港だけ。深圳に行くのに陸路を使うと香港経由になるのです。

わけても私は上海に一番多くの回数行きました。上海に一番大きな顧客がいたのが理由ですが年少なくとも2度は上海に行っていた。上海の新しい地域である浦東エリアが仕事での主戦場になるのですが開発速度の速さには本当にいつも驚きました。中規模のいわゆるオフィスエリア(オフィスとレストランなどの複合施設)は6か月もすると新しいのが“産まれる”といったスピードで前回行った顧客のオフィスが新しいビジネスエリアに引っ越しているというのはもう普通な出来事でした。オフィスエリアに入ると中国語のスローガンと基本”赤”で装飾する(中国人は赤色を好みますから)のを除くといわゆる西洋的で私の会社の中国オフィスがあったKerry Parkエリアなど、USにいるんじゃないかと錯覚すらします。Kerry Partエリアは特に特別だったかな。地下に下ると中国的もなりますが2階、3階あたりはショッピングエリアも私の住む近所のショッピングモールとあまり雰囲気が変わりません。”中国人が大半だろう?”ですが、私の住む界隈はアジア系住人が人口の40%を占めますから”よく似た”光景なのですよ。 

なので仕事を終えたら浦東にはあまりいないで西側(川の西側)のいわゆる上海に行っていました。仕事は過酷になりがちでしたがさすがに着いた当日は夕方なこともあり仕事がないのでホテルをチェックインしたらすぐにそのエリアに向かっていました。地下鉄網が完備しており便利です。しかも電車料金は格安。というか、どの国の電車料金と比較しても日本の電車料金は異常なくらいに高額だと思います。中国では電車の駅に入るにはカバン検査があります(飛行場と同じく)。あれだけの住人がいますが一人漏らさずチェックするのですから大したものです。上海はまだそれでもましなたぐいで今度北京についても書こうと思いますが北京は首都ということもありチェック体制は何重にもなっていますよ。そんなわけで仕事を離れたら私はカバン等は一切持たないようにしていました。ちなみに中国はいたって安全な国だと思います、都市部しかしりませんが。

河沿いにバンドと呼ばれる一帯があります。 上海が西洋の租借地だった時代に作られた西洋風の荘厳なビルが林立しています。夜になるとライトアップされてとてもきれいです。河沿いは遊歩道になっており、上海住人、観光客で溢れかえっています。遊歩道から浦東側を望めますが対岸は新しいファイナンスエリアになっており銀行関連のビルが林立しているのと新しい上海を示すタワーも見ることができます。何度か歩きましたが歩いているとほぼ決まって中国人観光客に”写真”と取ってほしいと言われました。中国語少しだけならわかるので撮ってあげましたが、難しいリクエストをされるとさっぱりわからず、まだまだ一般会話をするには至っていないなと痛感。 バンドの写真と対岸の写真を添付します。

西側には大きな’ショッピングエリアもあり、まさしく中国です。ひとの数とその喧噪はすごいものがあります。とにかく人、人。 ですが、一歩その大通りから外れると高級ホテルやブティックが並ぶとてもしゃれたエリアになります。そのあたりにあるホテルに今度予約しておくよ、と以前働いていた会社の同僚が言ってくれていたのですが、会社を辞職してしまい達成できなかった。昨年上海で会ったら、”あのホテルに泊してから辞めればよかったのに”と言っておりました。チェコの会社でコンサルタントをしていた時期でそれまではいわゆる”外国人”が宿泊するホテルに滞在していましたが”中国人ビジネス客”が宿泊するホテルに滞在するようになりずいぶんとかってが異なり彼にぼやいたので。。。 今の会社、中国行くとするならコンファレンス出席になりますがあの河沿いのホテル宿泊できるかな~と思ったりします。逃したのは残念。

フレンチクオーターという一角は中国共産党発祥の地としても知られていますが今はとてもおしゃれな一角になっておりショッピングと食事のエリアです。一緒に行った同僚(私の上司になる)と着いた当日はその一角で時間を過ごしたものです。現地の同僚が一緒しますがそこで初めて実際の予定を聞き、作戦会議を開いたものです。難題があっていくことも多かったので飛行機に乗っている間進捗も知っておく必要がありましたから。とは言え、外のテラスでの食事は飛行機疲れをとるには良いところでした。 

上海は大きな町ですが歩くこともできます。地下鉄が至る所にあるので、一駅歩いてみると新しい発見を沢山することができます。ショッピングエリアは至る所にありまあ、もう世界中のありとあらゆるブランドのロゴを見つけます。アップルストアも何店舗のあり、しかもどれも大きい。中国はとにかく何でも”大きく”作りたがる(人口があるから仕方ない?)。大きいことは良いことだ(必要だ)なのです。スターバックスも沢山あります。これだけ米中いがみ合いをしているのに大丈夫かな?と思ったり、政治家はいがみあってるけど中国人は基本的にアメリカや日本のもの(そして私の経験だけでいうとアメリカじん、日本人)好きですから。ニュースだけ見ているのと実際に接してみるのはずいぶん異なると思います。

小さな店がひしめき合っていてとても楽しい中国的なエリアで。地下鉄が大体4元ですから18元というのは高い。。。

有名な公園(有料。中国人の友人曰く、社会主義の国だけど、中国に”無料”という言葉はない。。。とか、とにかく有料なところが多いように思いました)で。怒っているのかな?真っ赤な顔ですね。