台湾 Part1

台湾、ああ台湾。 日本を除くアジアの国、私は仕事も含め、韓国、中国、台湾、マレーシア、タイそしてつかの間のシンガポールに行ったことがありますが台湾は一番好きな国です。 なぜか?

ー親切。 とにかく台湾人は親切。

ー食事が美味しい

ー大切な友人がいる

台湾の人々はとにかく親切なんです。中国語を話しますが(当たり前か?)、大陸中国人と違いとてもソフトに聞こえます。これは大陸中国の友人が皆言うことですから真実なのでしょう。しかも台湾では大陸中国でのような殺人的なスケジュールを一度も経験しなかった。国が小さいからというよりこちらを気遣ってくれているのです。同時にやはりビジネス第一。この感覚はやはり鈍らない。

食事は美味しい。中華料理は出来てすぐ食べると特に美味いですね。台湾風中華(大陸中華)もありますが台湾料理が美味しい(当たり前ですが)。私がしたくてまだできていない台湾経験に台南にまで出かけて行って本場の台南料理を食べることがあります。我が家の近くに台南料理の店があります。オーナーシェフは台南出身なので本当に台南料理なのでしょうが本場はどんなものか知りたい。残念ながら出張で出かけると台湾は台北と新竹と決まっております。 新竹の方が多いです。台湾のサイエンスパークがありテクノロジー関連の本拠地です。TSMC, Mediatek, Phisonを始め世界的に知られる会社が軒を連ねています。サイエンスパークは税金の恩恵があるそうでこれらいずれも既に巨大企業なのですが本社を移さないですね。新竹は働く町ですから食事に期待するのも。。。なのですが、台湾にいた同僚(彼、彼女ら)、いつ行っても新しいレストランを探してあり皆で出かけました。彼ら自身食べることが好きなのです。私はアジア人(当たり前か)でアジアの食事ほとんど全部大丈夫。あの当時のUSAの同僚(いわゆるアメリカ人やインド人など)とアジアに行くと食事で困ることがありましたが一人で出かけるときはどこにでも行くことができ食事は楽しかった。色々と試すことができますからね。出張の楽しみは食事です。内臓料理などアジア人だけでないと中々行くことはできませんよ。また日本の新幹線を導入した高速鉄道に乗れば一時間もたたずに台北です。台北には台北101という高層ビルもありますが台北には美味しいレストランが沢山ありよく仕事後出かけました。お昼に飲茶したいと言ってあったら台北で顧客ミーティングを予定してくれたことがあります。台北に美味しい店があるのです。普段は本社のある新竹でミーティングしていたのです。どうも私がその店に行ってみたいと言ったことがありそれを実現するために図らってくれたのです。親切ですね。相手が台北のオフィス(私どものオフィスでなく相手の台北オフィスです)まで出てきてくれたわけです。日本でも中々こんなことはないですよ。顧客と一緒にその店に行って食べました。そうそう接待はというと”相手が”していました。わいろ?にならないようにこちらの接待ではなくいつも相手が支払ってくれていたのですよ。台湾の同僚にずっと後で聞いたのですが”自費”でした。つまり経費にしない。いずれ一度こちらが自費で接待したいと思っていましたが出張で台湾に行く機会はほぼなくなりました。またいずれ。。。

その台湾の元同僚二人(友人)とはもう10年以上の関係です。小さな国なのでわずか二人です。顧客数はとても多かったですが大きな3社をカバーすれば年次ゴールは達成できていたようです。セールスはコミッションですからその3社にPLUSしていくつか取れれば大きなボーナスになります。ある歳、運よくそれまで何度も訪問していた大きな会社が技術を採用してくれたのです。しかも台湾のアカウントではとても大きな商談になりました。当然ながら彼らのコミッションは跳ね上がります。同僚の一人はそのコミッションを元にメルセデスベンツのAクラスを購入しましたよ。一度空港まで迎えに来てくれたことがあるのですが、Aクラス、自慢ですね。その出張時、皆でお祝いもしました。料理はとても有名な北京ダックのお店で山の中腹にありました。5年越しの挑戦だったのですがあの年あの会社たまたままとまった予算があったのですね。そうするとAクラスが買えるほどのコミッションにもなるんですね。

ビールはあまり美味しくないが料理は美味しい。冷えていないビールに氷を入れたのは台湾だけ。。。”冷えていない”といったら氷を持ってきました。瓶を冷やすのかと思ったらグラスに入れるんだと身振りで説明していました。
全部食べた。2羽を4人で平らげた。ここは予約しておかないと入れない有名な店で山の中腹にも関わらずとても繁盛していました。

台湾では昔ながらの漢字を使っています。中国は簡易書体になっていて一瞬ではわからない文字にも出会いますが台湾は旧書体の漢字で日本人にはなじみやすい。ですから日本人は台湾発行の新聞を読むことができます。中国ではミーティングでてこずると中々抜け出れないこともありますが台湾では話がてこずったら白板に漢字で書いたりもしました。相手も漢字を書いてきます。”奥の手”なのですが緊張が解けたりすることもありました(親密感がでるからかな?)実際には顧客とのミーティングであまり言語に困ることはありませんが、街を一人で歩いていても大体のことがわかります、字を見れば。 でも、字を共有するのですが日本語の意味と中国語の意味が同じとは限らないので注意も必要です。とんだ誤解を招くこともありますからね。

親切といえば、China Airlines。ややこしいことにこれは台湾の航空会社です。Air Chinaは大陸中国。混乱します。台湾出張ではよく日本にも寄りました。事実最近の5年ほどは日本だけの出張は皆無になっていました。日本の実力が落ちて行っているのを肌で感じることができます。以前は日本だけで十分な日程を作れたのです。APACと言う言葉聞いたことがありますか?アジア、パシフィックの略で日本を除くアジア圏の国々を指すのです。大陸中国もその中に入ります。しかしながら今多くの会社ではAPAJとCをJに置き替え始めていると聞きます。JはJapanです。しかもAPAJの本社は日本ではなく大陸中国のことが多い。つまり今のGDPを反映しているのです。中国が圧倒的にGDPで日本より大きい現状、日本の組織は今や中国にあるAPAJの下位組織になっているということです。15年前には考えられなかったことなのですが私個人の出張スケージュールを見ても日本の地位は落ちて行っているのを感じます。

さて台湾から日本、日本から台湾のフライトはほとんどいつもChina Airlinesでした。私の航空券はエコノミークラスのはずなのですが、座席はいつもビジネスクラスになっていました。このAirline SkyTeams(Delta)系列です。私はUnited (Gold以上)、American (Sapphire)なのですがDeltaはこれまでにわずか一度乗っただけ。アップグレードしてもらえた理由が全くわからないのです。でも短いフライトですがビジネスクラスは快適ですからね。親切ですね。人違いをされているのかなと思いますが嬉しい限りでした。 

日本から台湾に行く便(China Airlines)で撮れた富士山

台湾の桃園空港も好きですよ。大陸中国と違い、セキュリティーは無いに等しい。人も多くない。。。飛行機を降りてチェックポイントを全部通過するのに早ければ15分で済んでしまいます。夜遅い便で到着するのでこれはとても嬉しかった。本当にあっという間です。”好きだ”と書いておいてなのですが、帰国の際、搭乗まで空港にいましたがとにかく”寒い”。冷房が効きすぎなのです。もっともこれは空港にかぎらずホテルのロビーも本当に寒かった。冬なら日本にもよるので長袖を持参しますが夏、半そでだけだった時があり、あまりに寒く空港内の店でジャケットを買ったこともあります。空港ではまず航空会社のラウンジで食事をするのですが(台湾ではEVAのラウンジ)、ラウンジ内もまるで冷蔵庫にいるように寒かった。 あれは冷蔵庫内の寒さだった。いらぬ買い物をしてしまうくらいに。。。台北には松山空港があります。小さな空港です。一度だけですがこの空港からJAL便で羽田に行ったことがあります。寒くなかったですよ。この出張は顧客を回るのではなく台湾の同僚に新製品をトレーニングするために行ったのでとても楽でした。つまり遊んだということです。台北にあるライブミュージックのバーに行ったり台北101の展望台に行ったり、台北の夜を始めて歩きました。夜遅くなりすぎて次の日の予定(トレーニング)を昼からにしたりと。。。台北にあるHOOTERSにも行きましたよ。知ってる人は知っていますね。

ひだの数で美味しいかどうかわかるんだそうですが。。。
食べてばかり。 台湾は食べるために行った。。。

リンツ(オーストリア)

モーツアルトの交響曲にこの町を冠した曲もあるモーツアルトとも縁の深いリンツ。クラシック好きなら一度は訪れたことがあるかもしれないですね。そんな町に出張? テクノロジー屋の出番か? と私自身、当初予定を見て驚きました。あの出張はミュンヘン(ドイツ)を最初にリンツ、そしてロンドンだったはず。ミュンヘンとロンドンはわかりますがクラシック音楽の町、リンツ。。。

Intelがドイツにある大きな会社を買収したのです。そのドイツの会社がその前年にリンツにあるとても小さな会社を買収していたのです。オーストリアの工科大学教授が始めたベンチャー企業でワイヤレス関連のアナログ技術で優れた会社だったのですがそこのエンジニアたちが私が扱っていた製品、技術に興味をもってくれたとかで“呼んでくれました”。

大陸ヨーロッパはそれ以前はイタリアを家族と2週間ほど旅行したことがあるだけでほぼ初めてだったのです。それまではヨーロッパと言えばUKでしたが、口悪い人に言わせるとUKはUSAの第51州(英語を話すし、政策もUSAよりですからね)だとかどうとか。。。私はUKはとても好きですよ。QEIIの大ファンです。まあUKと大陸ヨーロッパでは道路も含め違いますからね(右側か、左側かなど。。。)。

ドイツから陸路、著名なドイツのアウトバーンを”ビュンビュン”と。実際はレンタカーなのでビュンビュン追い抜かれる一方でしたがね。とにかくビュンビュン抜かれました。ビデオ等で見たことはありましたが実際にあんなふうにどんどん抜かされるのを体験すると自分も”いつかやってみたい”と思うようになります。あれ以来私はAudiが欲しいのですが未だに実現していない。。。 アウトバーンはオーストリアに続きますがオーストリアに入ったら制限速度はあります。この建物が確か国境の場所だったはず。 EUですからひとたび域内に入るともう国境でのパスポートチェックなどはないのですが確かここで一休みしたはずです。

国境

リンツはドナウ川が流れています。河沿いのカフェで遅めの昼食を取りました。残念ながら古いIPHONEなので映像があまり美しくないです。とても残念。このあたりではドナウ川の川幅も狭く流れはかなり急だったと記憶しています。

ドナウ川

たった一泊。出張の途中というのは特に時間の融通が利かないのです。それでも本来日帰りも可能な(ミュンヘンに戻る)行程を一泊するように現地のセールスが図らってくれた。旧市街地はとてもきれいでした。夏場だったので広場を囲んでカフェとレストランが沢山ありました。ヨーロッパはトロリー(路面電車)が多く走っています。リンツでも路面電車を見かけました。私は京都近郊出身で私が大学生になるころまでは京都も沢山路面電車が走っていたので路面電車大好きなのです。

暗いですが旧市街の広場。
暗いですが路面電車。見えるかな?線路は見えますね。

早朝丘に登ってみました。確か朝5時ごろ起床。朝食までの2時間だけが”自由時間”になるのでとにかく歩き回りました。旧市街をどんどん抜けると大きな公園があるとマップには出ていたのですがそこまで行くと朝食のミーティングに間に合わずドナウ川沿いにある丘に登るのがやっとでした。旧市街をあるくと長い歴史の間に蓄積した富を感じることができます。店は夕方早く全部閉まってしまいます。広場でピザとビールの夕食をとる前に少しぶらぶらしましたがもうその界隈(ショッピング界隈)は閑散としていました。とても静かになります。

丘なら臨む

この日の仕事場はリンツの新市街。モダンな街になっています。歴史的な趣はほとんどありません。どこにでもあるような光景。エンジニアはもう世界中どこにいってもジーンズにTシャツ。スニーカー。若い。 あ~ テッキーだね、とすぐにわかる容姿です。エンジニア同志の会話というのは世界中どこに行ってもあまり変わりません。家族曰く、エンジニア語でもあるんじゃない?と。確かにありますね。お陰でどこに行ってもあまり違和感を感じなくて済むのかも知れない。エンジニアという狭い範囲では、地域性はあっても従事していること、教育、興味(仕事上の)などに共通性がありますからね。それがたとえリンツのようなところであっても。

もっとぶらぶらしたかったです。いずれまた戻るでしょう、自分のスケジュールで。

Mapで見るとLinzはこんなところに位置します。ミュンヘンプラハウイーン、そしてBrno仕事で全て行きました。リンツはこの三角の中にあるんですね。

私はこの橋のそばにある小さなホテルに宿泊した。今でいうブティックホテルのようなこじんまりとしたでもとてもモダンなホテルでした。

掛け算、足し算、引き算?

新たなページを最近作りました。”就職指南”などと書いてますがもし当地などUSAでテクノロジー関連(エンジニア、マーケティング、カスタマーサポート)に興味あればそちらもアクセスしてください。

人生は掛け算だ、足し算じゃないとか言ったこと一度や二度は聞いたことがあるのではないですか? 私のような年寄りやちょっと知ったかぶりの方々、言っては語弊があるかもしれないですがあなたの身近な人々からも聞いたことがあるかもしれないですね。”ふ~ん”と思うかもしれない。何度か書いてますがそんなことをおっしゃる方々のどれだけがそんなことを口にできる経歴や人生経験があるのか?”口だけ”な御仁も多いですからよく吟味することですね。私?こんなこと言ったことがありません。

掛け算の根拠はというと何かの機会に聞いたことがあると思いますが

人生(成功:幸せ)= 能力(実力)* 運 * 仲間 * 。。。  一体全体どれだけの要素(パラメータ)があるんだい!!と思うのですがそれらが掛け算なのですって。しかもマイナスもあるとかで、例えば犯罪を犯してもいいという態度はマイナスだとか(でもそれでも幸せっていう人にはプラスなのですが勧善懲悪を好む日本ではマイナスだ)。これ、良く聞きますね。一つくらい良いのは有っても他がだめなら掛け算の結果はあまり大きくならないよ~っていうのですね。私はこの掛け算大っ嫌いでした。よく言うでしょう、”彼女はとても切れるんだが、人情味がない。。。”とかね。余計なお世話と言いたい。 

このアンチが”一芸”ですか? 全然知らなかったのですが今日本の大学には何か一つできることがあればそれで入学できる制度もあるとかですね?

引き算は、遥か昔に聞いたことがありますが公務員の人事評価は引き算だとか。。。確認したことはないのですがね。時々ニュースなどで、高級官僚が訓告、訓戒、などの処罰をうけたとか言ったような記事を見ます。あるレベルの処罰を受けるともう昇進の目も立ち消えるとかどうとか。しかしながら良いことをしたと言って”おほめ”に当たる処分(処置)を受けたという記事は見ませんね。ということはやはり引き算なのかな?

引き算のアンチが足し算ですね。ポイントを貯めていくように成功、幸せを貯めていくわけですね。人事評価に足し算を使っている会社もあります。私はずっと以前そんな会社にいましたが足し算の会社は鬱陶しい。 とにかくちょっとでも助けてもらったらポイントを付けてあげなくてはいけない、ポイントになりそうなことには皆が首を突っ込んでくる(パイを欲しいのですよ)。ポイントになりそうになければ働かない。”うまいことやる”連中が増えます。これはもう確か。

割り算がない!ではないですか。人生は割り算だって聞いたことがありますか? あまりないでしょう?割り算は算数の中でも高等なのです、難しい。ややこしい。小学生は最初にぶつかる壁ですね。それまでの整数から離れて分数が現れるのですから。

割り算は掛け算にできるから必要ないのかもしれないですが実際掛け算より割り算の方が考えやすい場合もありますよ。人生って複雑ですからそんなに単純に答えはでない。

さてこのどれも私は嫌い、一芸も含め。ライフコーチと言った方とも話をしたことがありますが、こんな話をされたら私はそのコーチとは上手くやっていけないと断言できます。もっとももうこんな歳で偏屈もの。ライフコーチの方から”願い下げだ”と言ってくるでしょうね。

経験のみからですが恐らく真実だと思えるのは

ー良い仲間

ーイベントに参加すること (その時その場にいること)。運とも言えるかな 運度とでもしておきますか。

ー当事者度 (傍観者でなく)

運と当事者。良い仲間って運と当事者の結果かもしれない。運と当事者。この二つのべき乗。

そう私は べき乗 を取りたい。

べき乗のカーブ好きです。 嫌いなのは SIN, COS (周期がある)。TANはリスクを取るなら良いかもね。+になるか、-になるか。三角関数、今技術的にとても難しい問題に直面しているのです。嫌いなのですが周期をもつこの関数奥深いところがあります。この歳になって本格的に大学、大学院数学を再勉強しているこの頃なのです。三角関数と線形代数(LAという)。もっと大学でやっておくのでした。べき乗ですから、どちらをべき数にするかにもよりますが1のべき乗は1。つまり変化がなければ変わらない。人生、掛け算でも、足し算でも引き算でもないのですがね、実際には。もちろんべき乗でもないです。エンジニアを生涯の仕事にされるのであれば、数学はやっておいた方が良いですよ。きっと役立ちます。とりわけ線形代数。きっと役立ちます。

sin(): 人生は紆余曲折。でもいつまでたってもピークは1だ。 tan() 大成功と大失敗の連続か。これぞ波乱万丈な人生?
マイナスにならない? いえいえ実はバイアスがあってX=0ではY=-10かもしれない。2だと良いのですが1だといつまでたっても増えない。1より小さいとXが増えれば減っていく。

ところで一芸。もし一芸が人生を変えるというなら、どんな一芸が欲しいですか?私は

セールス

この一芸は長い私の人生経歴のなかで一番価値ある”一芸”だと断言できます。セールスって突き詰めれば自分自身を”売り込む”ことなのです。 以前のブログでも触れたことがありますがソフトの開発能力でも、数学でも、語学力でも、容姿でもなく、セールス。自分を売り込むセールススキル。これほど重要な一芸はないです。線形代数以上に役立つ一芸です。若いうちから意識しておくと人生を豊かにしてくれるはずです。

一芸と言えばシャチやドルフィン? 表題の写真はサンディエゴのシーワールドにて。

パンダは寝ているだけでも人がやってくる。。。

(人生の)履歴書

履歴書、書いてますか?書いたことがありますか?再び終身雇用を望む声が増えているとも聞きます。私世代の方々の大半は終身雇用でしょうね。事実私の大学時代の学窓の大半は卒業時に入社した会社で今も働いていると思います。定年は60歳ごろでしょうか?そうだとするともうそろそろ定年を考える頃ですね。

終身雇用だと履歴書を書く機会なかったかもしれないですね。でもね、人生で一番長くやっているのは”働く”ことなのです。自分史の大半はその”働く”ことに関連しているのです。履歴書は人生の縮図ともいえる。

そんな大それた話で無くとも履歴書は定期的に更新すると良いです。卒業時、真っ白でしょう?学歴とひょっとするとなんらかのボランティアをしたとかインターンで働いたといった程度ではないですか?学生時代になにか資格を取ったかもしれないですね。それも履歴書に書くのかな?でもそんなところでしょう。つまりまっさらなわけです。その履歴書を定期的に更新することで自分の進路や自分の目標を振り返る機会にもなります。

履歴書、日本では書式が決まっていたりしますが自由な書式で良いと思います。日本以外では全く自由な書式です。私は韓国、中国、カナダ、ドイツ、チェコ、UKそしてUSAで採用候補の履歴書を見てきましたが書式は皆ばらばらでした。書くべき項目はある程度決まっていますがそれも人によって順序も含め自由。形式ばった履歴書でなくて良いと思います。自分が一年なりの間に達成したことを簡潔に記録していく。とても役立つと思います。

私は5つの履歴書を定期的に更新しています。なぜ5つあるのか?私の職歴、人生の経験を一つの履歴書ではあらわせないからなのとその履歴書は実際に就職活動する際の原本になるからです。5つの履歴書は

ーエンジニアとしての履歴書。これは仕事、会社としてエンジニアのポジション(求人)に応募する際の原本になる。

ーマーケティングとしての履歴書

ーエンジニアリングマネージャとしての履歴書

ープロジェクトリーダー、プロダクトリーダーとしての履歴書

ー人生の履歴書

人生の履歴書は就職活動のためではないです。

会社、かかわった仕事は同じでも”見方”が変わってくるのです。エンジニアのポジションで応募するならそれに見合った点を強調するでしょう。マネージャの経験もあります。そしてそういったポジションに応募するならその観点から自分の履歴を記述しておきたいでしょう。

そういったわけで現在この5つの履歴書を持っています。私は自分の誕生日に前後したあたりで履歴書の更新をしています。ですから自分がいつ何時どんなことをしたのか誰にでもすぐ説明することができます。記憶を新たにしておくとでもいうのでしょうかね。

就職活動、そんなに頻繁ではないですがそれでも転職8回。就職活動にはこれらの履歴書を基に自分が応募しようとするポジションに合わせて履歴書を作成していました。はるか昔、初めてUSAで履歴書を書いたとき、書き方がわからなかった。インターネットの無い時代です。書店で履歴書の書き方の本を買って勉強しました。今はインターネットでノウハウを学べます。履歴書はそのポジション、会社ごとに書くべきです。同じ履歴書を使いまわすというのは経験上うまくありません。求人のページをよく検討してそれに沿うように書くのです。履歴書はいかに自分を売るか(アピールする)が重要になりますから嘘は書かないにしても採用者の目にとまり連絡をしてもらえなくて次に進めないわけです。履歴書の目的はそこにあるわけです。

履歴書に何も書くことがないな~ というのは自分が何もしてこなかったということ。アップデートもないな~というのは前回のアップデートから何もなかったということです。そんなことで良いのでしょうか?履歴書を定期的に振り返り更新することで自分を振り返ることができます。また自分の進む方向を考える手助けにもなるはずです。”そろそろXXXを考える時だ”といったことが履歴書を振り返ることで分かってきます。

履歴書、これまで書いてこなかったならぜひ書いてみてください。

プロのスポーツ選手。履歴書はあるのかな?と思ったら彼らも履歴書を持っていると聞き、プロでも履歴書を持っているのです。ならば、我々凡人は履歴書を持つべきです!!と言いたい。

席位置

座席のエチケット、習慣、例えば上座などを書くつもりはありません。私には日本の仕事、催事、祝におけるエチケットを語る資格はないですし、経験もほとんどありません。ですが最近やはり歳を取ったのでしょうね、いわゆる上座を薦められる機会も増えています。いわゆる良い席です。誰と出かけてもこちらが年上になる機会も増え私は上座を進められるようになりました。歳だけは誰でも取ることができますからね。。。

でもここで話題にするのはエチケットではなく仕事に関することです。会議、顧客訪問、コンファレンス等に参加する時に自分がどこに座るか考えていますか?なんとなく座っていたとしたら考えるようにしたほうが良いですよ。私はこれまで凄腕のセールスと一緒に長く仕事をしてきました。またマーケティングやセールスの責任者(副社長クラス)の上司からも色々とセールスやマーケティングについて実践で教わりました。その中には自分の座る位置についての経験も含まれています。すでにいくつかの書籍や誰かの話で聞いていたり実践されているかもしれませんがおさらいのつもりででも読んでください。

ケース1 会社で新製品、新方針の発表の集まり(会議)があった。どこに座りますか? 

 自分がその新製品に深くかかわっている当事者だったら? 新製品について知る立場だったら? そう、立場によって座る位置は変わってきます。当たり前ですがこれまでなんとなく座っていたのでしたら席位置かんがえるのも良いかもしれません。席位置は自分の立場とその集まりでの自分が達成したい目的で決まります。 例えば開発の責任者で出席者がどう思っているかを知りたいとします。この場合どこかいいでしょうか? 自分は責任者だが発表者ではないという想定で考えましょう。この場合、出席している人の顔が見える位置が良いですね、しかも目と目が直接合わないような。。。となると発表者の側だが横にずれたような場所になるでしょうか? 椅子がないかもしれないですね。往々にして椅子はありません。だから私はこんな場合早めに会場に行って椅子を自分が座りたいあたりにそっと置いておくようにしていました。もちろんその椅子を取られないように席に私物を置いてその椅子はもう先着者がいることを知らせておきます。発表内容はもう熟知しているのですから私の興味は出席者です。顔って気持ちがでます。腕も気持ちがでます。目と目が合わないようにしながら見て回すとその製品、方針がどう受け入れられているかよくわかりますよ。

直接担当の部下に発表させるのだが合図を送りたいときもあるでしょう?出席者に知られないように合図を送れるように後ろの方だが自然と目線があうような場所に席を取る場合もありますよ。不自然に目線があうと出席者の中には後ろを振り返る人が必ずでるので良くないです。これなど早めに会議室、会場に行って様子をみるのも重要です。

もちろん席の配置によっては、とくに狭い会議室では制限が出てきますが考え方は同じです。その日の目的、何を結果として得たいのかを事前に自分なりにそしてグループとしてしっかり理解、共有したうえで臨む、そしてそれには自分たちの席位置までしっかりと把握しておく。細かいことですが結果に差が出ると思います。

ケース2 顧客を訪問したとき

立場として自分はマーケティングかエンジニアで一緒に同行しているのはセールスだった場合。つまり商談のための訪問です。この場合そのセールスの実力がものを言います。セールスはその日なにを達成したいのかをはっきりと伝える必要があります。たとえ同席者に上司、社長が居てもです。社長はこの場合セールスに従うべきなのです(商談だから)。上下は社内での序列、顧客を訪問したとき肩書はありますが誰もが直接担当になっているセールスに合わせて行動するべきなのです。社長がその商談に責任をもつわけじゃないでしょう?セールスが責任を持つわけです。ここを理解していない社長を見かけることがありますが”威張るのは社内だけ”、を鉄則としていただきたい。ひとたび社外にでたら特に顧客先では社長はセールスの方針(プラン)に則り話を進めていくことです。できない!という人の下では働かないほうが良いくらいの鉄則だとおもいます。これまで何度もひどい場面に出会っていますが後味は決してよくありません。とくに金銭面等で色々と食い違いがあるような場面で運悪くCEO出席な会議になったような場合に、CEOが何かしゃべってしまうともう取りかえしはつかないのです。幾度かそういったことが続くとそのうちセールスは社長が決して変更できないようなスケジュールの時に重要な顧客ミーティングを予定したりといったたくらみまでするようになりますよ。せっかく自分が作ってきたプランを一変にぶち壊すのですからね、たまったのもじゃないですからね。さて、席ですがセールスの顔がちらりと見れる位置が良い場合が多いです。セールスは色々と合図を送ってきます。 ”そこまで”、 ”もっと”といった合図ですね。”もうそれ以上は言うな”と言ったケースもあるでしょう?なんらかの形で合図を読み取れる位置。場合によっては白板に近いほうが良い、プロジェクタの関係で自分の席が決まることもありますがそんな場合セールスはそれとなく合図を送れる位置に座る。私は最初のころ、しゃべりすぎたりしてミーティングが終わった後でずいぶんと説教されましたがそのうち合図を知るようなりうまく歩調を合わせることができるようになりました。それでも合図を見逃すこともありました。

ケース3 デート

これは色んな本にありますね。食事等ではテーブルをはさんで向かい合わせになるより90度の位置が良いと言います。 この90度の位置はデートだけじゃなく個人的に近づきたいとケースでは最適な位置だそうです。 二人でレストランに行くと2人席(対面)になることが多いですね。もし仮に今、私がデートできるとするなら、事前に調べておいて4人席が多くあるレストランを選ぶようにするでしょう。そして先に相手を座らせて(エチケットですからね)、自分はその人の右手側(可能なら)に座ってしまいます。これくらい歳を取ると図々しくできるのは特権でしょうかね?向かい合っての場合手を伸ばさないと相手に触れることもできないのですね。90度の位置だとなんとなく触れることもできますよ。いやらしい気持ちで言っているのではなくちょっとしたスキンシップも重要で、対面はそれが不可能に近い。。。

こんなケーキを食べながら時間を過ごすと良いですね。

まだまだ色んな場面、状況に遭遇すると思います。たかが席ですが結果に差が出ることがあります。先にも書きましたが実力あるセールスと長年仕事をしてきましたが彼はその日の目的、得たい結果をはっきり伝えてきましたし席位置についても会議室で指示していました。XXXは彼の横に座れとかね。細かいところにまで気を配る。ミーティングの後は必ずそのミーティングのレビューをして色々と教えを受けました。細かいことをおろそかにしない。

またコリンパウエル将軍の言葉になるのですが

If you are going to achieve excellence in big things, you develop the habit in little matters. Excellence is not an exception, it is a prevailing attitude.

大きなことを成し遂げるには細かいことにまで気を配りなさい。と言っているのですね。これはこの本からとりました。 少し難しいですが一度読んでみる価値はあると思います。

日本語訳は残念ながらないです。 
還暦間際にして初めて銀座千疋屋のカフェに行った。残念ながらデートではないです。

Execution matters

行動力、実行力、実行することは意味がある、大切だ とでも訳しますか。先国務大臣で統合参謀本部議長だったパウエル将軍の言葉です。

昨日も含め何度がVisionについて書いたので、なんかそれだけで成功、幸せになれる、と私が書いていると誤解されないようにこの言葉を添えておこうと思います。

実行しなくては、試してみなくては、やってみなければ結果はないのです。母はやってから文句言いなさいと教えていました。

この”やる”ことが一番大変なのですね。 だから私は未だに何の達成もない。もっともビジョンすらとても弱いのですが。

出来るかどうかわからなくてもとりあえずチャンスが来たら取れ、これだけはこんな意志薄弱な私ですが心掛けてはいます。今の仕事だってAI全くのずぶの素人でありましたがその開発責任者をやってます。なんとかやってます。ありえないと思いますがチャンスあれば若い女性と夕食も一緒にしたいですな。そんな機会あれば取りますよ。 おっとそれを目頭に焼き付けてみるかな、ビジョンとして。。。

言葉があまりに悪いので薦めるわけではないですが、しかも英文。ですが、非常に簡易な文章で書いてあるので若い人はこんな書物も良いかもしれないです。

https://www.amazon.com/dp/B01MZWKPYD/ref=sr_1_1?crid=1SYH5JBTYNL0F&dchild=1&keywords=dan+lok+books&qid=1598743770&sprefix=DAN+LO%2Caps%2C218&sr=8-1

口悪いですよ。言葉も悪い。

でも文章はとても平易です。

行先はどちらですか?
どんなスピードで行きますか?
山の上から遠くを見つめ、どちらの方角に歩いていきますか?

PRAHA Part 2

東欧のプラハやブタペストにあこがれ(行ってみたい)と思っていたのは別に深い理由はなく単に昔見たタイトルも忘れた映画にこれらの街並みが出てきたからです。だたそれだけの理由なのですがどこかに行きたいってそんなことが理由なことが多いのではないでしょうか?

Brnoは大学町でこじんまりとしていたのですがそれでもチェコ第2の都市。プラハはおそらくそのBrnoと比べ10倍は大きいのでは?と思うほどに大きな都市でした(実際にどのくらいの差があるか調べていません)。Brnoでは一度日本のお客さんを招いてミーティングをしたのですがプラハ経由で日本からやってきたそうです。プラハに来たかったからBrnoでミーティングをしたのではないか?と思う程に楽なミーティングでしたよ。出張は会社の費用で行ける海外旅行と考えると出張も楽しくなりますよ。ちなみに学会(コンファレンス)は参加者を増やすためだと思いますがスペイン、ギリシャだといったところでの開催が多いです。特に大学の教授が沢山参加する学会はリゾート地が多いように思います。私は顧客ばかり回っていましたがマーケティングにはCESをはじめとしたトレードショウを扱う人員もいました。こういったイベントはバルセロナ、ロンドン、アムステルダムなど人々が行ってみたい地での開催が多いように思います。そういったイベントはみなが行きたがるので抽選になります。残念ながら上の人も行きたがるのでこれまでCES(ラスベガス)以外いけた経験がありません。

さてパート1に続いてプラハ パート2。IPHONEで撮った写真を添付して終わり。

並木道はプラハ一の高級ショッピング街。たしかに高級ブティックが並んでいましたがお客と思われるのはほとんど全てアジア(中国?)からか。 若い北欧からきていると思われる学生たちは誰一人として歩いておりませんでした。
昔は王国だった。
パブ。 何らかの形で由緒あるはず。由来は忘れましたが写真にしていた。

時期(タイミング)と 磁気(魅力)

物事にはタイミング(時期)があるとよく言います。自然が身近な職業(農業、漁業など)に従事されている方々はそれをよくご存じですね。種をまく時期と言うのがありますし、漁にでる時期もありますからね。もっとも最近はこういった領域も温室だったり、工場における水栽培だったり、養殖だったりと変わってきているそうですが旬、時期は今でもありますからね。

人生、仕事にもそのタイミングはあります。以前”成功”について書いたことがありますが、その成功のリストに付け加えるものがあるとするなら、タイミングはきっとその一つになりますね。

エンジニアなので技術的な面での話になるのですが理論、アイデアがあってもそれを実現するための基礎技術がまだ出来上がっていないか、未熟なことが多々あります。基礎技術が確立していない時期に製品開発、会社を興すようなことがよくあります。華々しく発表があることも多々あるのですが、なんとなくその後消えてしまった、という会社、製品、本当に多いのです。例えば私自身今かかわっているのですがARグラス(AR眼鏡)。Googleが華々しく発表しましたが売れなかった。日本でもSONYなどが出したのですが町で掛けている人見たことがありますか?ないと思います。VR(バーチャルリアリティー)も同様です。一方、時期が旬なタイミングで発表された 会社(創業)、製品は大成功を収めています。当たり前ですが、時期を見る目はとても大切です。私の技術分野、日本の大企業は数々のコンセプト(製品やアイデア)を80年代、90年代に発表していました。企業がとても元気だったころです。ただ、多くのコンセプトは実現しなかった、もしくは出来上がった製品が”使えなかった(使いにくかった)”。例えばいくつかの企業がVR(バーチャルリアリティー)の製品を出したと記憶していますが大きすぎ、重いヘルメットを頭にのせ、大きな眼鏡をかけるようなものだったと思います。大学の研究ならわかりましすが、製品となると時期が早すぎたのですね。 一方、遅すぎるのも問題です。IPHONEが出た時、真っ先に飛びついた企業は?というと日本の企業ではないですね。”日本も頑張った”と思うのですが、現実はというと日本の企業はマーケットシェアでは”その他”に含まれてしまうほどに少ないです。タイミングを逃した、と言えるでしょう。人々、社会の需要も時期を考慮するうえで大切ですね。人々、社会が求めようとしている製品、サービス、テクノロジーをその”旬”な時期に出せると大成功ですね。車で言えばTeslaでしょうか?Tesla以前にもEVはあったのですよ。TeslaがイノベーターだったわけではないのですがTeslaは売れた。Tesla以前はなんかちょっとデザインがかっこ悪かったりしますが、Teslaはスポーツカーの要素を全面に出しましたね。それにカリフォルニア人の環境に対する関心事にも訴えることもできた。電池がよくなり走行距離も飛躍的に上がった。。。製品の質(特に初期の車は色々と問題がありました)は良くななかったが売れましたからね。

アマゾン、創業したときどう思いました?多くは”それまでのドットコムの会社同様いずれ資金が底をついて倒産するさ”と思ったはずです。ですが長期にわたり利益がなかったにも関わらず倒産しなかった。多くの人が”あの時投資しておくんだった”と悔しがったかもしれません。私はAppleには投資しましたがAmazonはしなかった。。。Teslaもしなかった。。。見る目がないんですね。3社とも時代のタイミングに乗り”且つ”、社会(人々の生活)をリード、創造してきたからその先行投資の利益を得ているのですね。

私は”時期”、人生にとっても重要だと思います。自分のことですから企業、国家よりもっと重要だと思います。時期を逃した、時期早々、旬、これまでの人生を振り返るとまあ色々と思い出せます。時期と並行する形で”居場所”も重要だと思うのですね。”居場所”というのはまさしく”場所”です、例えば国、会社などを挙げることができるでしょうね。日本がバブル真っ盛りの頃にUSAにいたのでバブルの恩恵とそのすごさを全く知らないでいます。とにかく凄かったそうです。シリコンバレーがドットコムのブームで”イケイケ”だった時期があります。私はその時シリコンバレーにいましたが”ドットコム”とはあまり縁がない会社でエンジニアをしていたのでやはりあまり縁がありません。ドットコムという旬 (居場所:会社)に乗れなかったのですね。私がハードウエアのエンジニアでドットコムはソフトウエアが主体だったから。。。と言い訳は出来るのですがあの当時の友人たちの中にはソフトウエアの経験が少なくても”人手不足”に便乗するように華麗に?移っていった者も沢山います。シリコンがソフトエアに取って代わられるその転換期だったかなと思います。私が長く務めた会社がどんどん縮小していく中マイクロソフトそして華々しくデビューしたGoogleが一層勢いをつけたころですね。あの頃Appleは倒産寸前だったのですから。イベントに参加することの重要性とはこのことをいうのだな~と嵐が過ぎたころにつくづくと思いました。時期と居場所ですね。

今はAIが旬です。AIにも乗り遅れるかな~、いや、もうそろそろ引退を考える時期に入ったからと思っていたのですが、AIがやってきて(旬になって)、またシリコンが重要になった。AIって言っては悪いですがアルゴリズムじゃないのです。もっとも今盛んなAIであってそれがAIのすべてではないのですが、今が旬のAIはアルゴリズムというより、いかに効率よく巨大なデータを処理するか、なのですね。これってハードの問題なんですね、非常に簡単に言ってしまうと。色々なモデルを作っていますが私のようなハード屋さんから見るとどれも似たり寄ったり。次元が違ったりグラフの形が違うのですがそれくらい。AIを研究されている方の猛反発を受けそうですがね。さてハード?シリコン? この10年来優秀なエンジニアはソフトウエア領域に進んでくれたおかげで?私のようなもう第一線を離れようとしているエンジニアに再びチャンスがやってきたのですね。というわけで今はGAFAの一社でAI関連のシリコン開発責任者の一人になっています。実際の開発を担当するのですが旬が戻ってきたようです。ソフトウエアを担当するエンジニアの平均年齢とシリコンを担当するエンジニアのは私の部署でもすくなくとも10歳はハードが上かな~と思います。私のようなエンジニアが多いです。今回はうまく時期と場所が合ったようです。AIのシリコンをやっているというだけで今色々と新たなチャンスがやってきています。GAFAでやっているというだけでいろんなベンチャー企業から声がかかるようになりました。一躍また”求められる人材”に戻ったのですね。時期と居場所、これをして幸運と言うのかもしれない。仕事だけじゃないですよ。私の古い日本の友人でもう25年も前になりますがそれは、もうこれまで会ったこともないような美人な女性と結婚したのがおります。美人だけじゃなくとても気立てがよかった。同僚でかつ同じプロジェクトに従事していたのですが初めて紹介されたときさすがにうろたえました(それくらいの美人)。なれそめを聞くと”へええ”となるのですが居場所が本当に良かったのですね、しかもその奥さんはその時誰ともデートをしていなかった(時期)。居場所と時期そのものじゃあないですか!

時期と同じ音に磁気があります。私のようにメカニカルな腕時計をする者にはあまりうれしくない磁気ですが、磁力は引き付けるか、反発します。自分を引き付ける良い磁力に出会うと良いですね。悪い磁力もありますからその磁力、悪いと思ったらできるだけ離れるか、その悪い磁力に反発する、別の良い磁力を見つけることも必要でしょうね。良い磁気に人はついてきます。私の元上司に仲間と会社を作っては成功させていた人がいます。ほとんど全ての企業を大会社に買収された実績をもちます。かれには5人の”直属の部下”がいましたが、いつも一緒。一緒に会社を設立して一緒に辞めてまた一緒に始める。彼が磁力になっていたのです。残念ながら昨年初めに亡くなられましたがその直前にEMAILをもらいました。私がその当時ちょうど始めた仕事に大層興味を持ってくれていました。こんどコーヒーでも一緒にしようと言ってくれていたのですが突然亡くなり唖然としましたが”磁力”が私にもやってきたのかな?とあの時思いました。私自身は磁石になれない(そんな器ではない)ですからいつも良い磁力にさらされていたいと思います。そんな磁力の場に長くいると鉄でも少しは磁力を持つようになるのです。それが経験というのでしょうね。人を引き付けたいとは思いますよ。そうだな、それが先ほど書いた元同僚の奥さんのような絶世の美女だったら良いなあ。そうなるような磁力を授かりたいものです(残念ながら生まれながらの磁石ではないので)。

タイトルの写真はハリウッド界隈で。古い人なら知っているPretty Woman(映画)で最後のシーンで出てきます。 あ、知ってるとなればあなたは昭和生まれ!平成世代はこの映画を知らないことも多いのを最近知りました。ジュリア ロバーツさんはこの映画で一躍スターになりましたね。

戦時中の偉大な指導者 チャーチル あの時あの国にこのような指導者がいてよかった。今は世界のどこにも”指導者”(リーダー)はいない。

北京 Part 1

日本語で ペキンという。中国語(普通語)ではBeijingという発音になります。中国語は一つの字に通常一つの音です。京はJingと言う音になるのでペキンというよりBeijingが”おと”としては中国語になりますね。北京に住む私の友人は以前ペキンというのは台湾人が北京のことをそう発音すると言っていました。でも私には台湾にも沢山友人がいますが皆Beijingと発音していたので”おかしいなあ”と思っています。ちなみに北京にある首都国際空港はPEKだったと思います。ペキンからきているのでしょうか? 

中国で一番行ったところは上海ですがこの数年は北京に行く機会の方が増えていました。さすがに中国の首都、研究、企業助成金などは上海よりも北京の方が豊富なんだそうです。中国は発表されるデータだけを見ていると全容は計り知れません。実態(経験)では北京とその近郊の方が新しい企業はより多くあるように思います。中国ではほとんど珍しくありませんが兄弟で始めたという企業も多いのです。兄がハードウエアを担当するなら弟はソフトウエアだとか、兄は経営、弟はエンジニアリングと言ったようにです。北京ではそんな会社を沢山訪問しました。皆若い、30代が多かった。こんな場合どこに行っても私が一番年配になるのです。そうすると私に対する接し方が違います。こちらはベンダー側(サービスや製品を売りに行っている側)なのですが“老師”、”先生”扱いされるのです。彼らは私の経歴に興味をもち色々と質問します。アジアに来れば年齢はバレバレです。見ればたちまち年齢を見抜かれてしまいます。過去の質問をしつつこちらの信用度を調べているのではないかと疑うくらいですが、その後は”老師”扱い。まるで”教えを乞う”ような感じでしょうか?色々と教えますがほとんど私の会社とは関係がないようなことが多かった。売るためならなんでもする、と日頃言ってあるので現地のセールスも相手の調子に合わせていますし”何をしに行ったんだろう?”となる場合もありました。そんな場合得てして次の日に再訪問となりました(やっと仕事の話に)。ですから時間のやりくりが大変なのです。相手は夜中遅くでも朝早くでも全然問題ないのですが私の身体がもたない。以前にも書きましたが”なんでも学んでやろう”という精神はいまだに非常に旺盛です。”必ず次北京に来るときも寄ってください”と相手からお願いされる。しかもわが社の製品を採用しなかったにも関わらずどこから聞いたのか、”来ている”ことがばれると平気でWechatで連絡をしてきます。この辺りの事情、日本では決して考えられないですね。競合相手の製品を選んだ(金額面の場合もありますが得てして人間関係がその理由)。それと“会って話をする”は別事象なのですね。日本的に考えると不思議かもしれないですが不思議ではない。しかしながら”老師”を大切にしてはくれるので悪くはないですよ。これまで尊敬されたのは中国と台湾だけですから。台湾でもいつも大切にされました。歳をとりましたね。

北京は冬寒い。北京郊外にHuaweiの大きなオフィスがあるんです。市内からとても遠いところです。巨大なキャンパスです。そのすぐ横に大きな池(小さな湖か?)があるのですが真冬は凍り付いています。Huaweiは昼食後”お昼寝”の時間になります。大体30分くらいだったと思いますがオフィスを暗くして従業員はみな静かにしています。実際に眠っている人も多いのですが私は一度顧客のグループとその時間に外を散歩しました。冬の凍てつく寒さの中で。彼らは準備よろしく帽子や手袋をしていましたがこちらはジャケットだけ。散歩が終わるころには吐息で顔に霜まで着いていました。”今度来るときは帽子と手袋を忘れずに”とアドバイスを受けましたが”もう冬には来るもんか”と思いました。でも夏に行って今度はあまりに暑くて”冬の方がまだまし”と思いましたけれど。なんでこんなところに首都があるのか?といぶかるわけですが私の友人曰く、”今更首都移転は大 中国をもってしても不可能だ”とのこと。友人は北京出身。

北京はリング道路(環状線)が走っています。内側ほど不動産は高くなります。ちょうど東京でいうところの山手線内側、環状7号線。。。。といった塩梅ですね。私の友人たちは代々の北京住人が多くその山手線内側に住んでいるのです。東京で言えばもうそれだけでミリオネアなのですが彼ら曰一軒しか所有してないから貧乏だと。それに所有と言っても日本人の考える所有とはわけが違うようです(社会主義国家ですから)。確かにその家を売っても郊外に出る以外ないですからね。上海人同様3軒持っていればそれだけで悠遊と暮らせるそうです。2軒貸して1軒に自分たち家族が住むのですね。

北京は観光できる場所が沢山あります。 故宮、天安門広場、万里の長城。。。などなど。古の皇帝たちの庭園も沢山あります。出張で行っているだけですから時間は限られるのですがこれらの場所、”手ぶら(でもパスポートは持参)”で見て回りました。手ぶらだとセキュリティーポイントを早く通り抜けることができるのです。 以下に写真をいくつか添付します。

天安門広場から故宮を望む。私の友人の中国人で今カリフォルニアに在住する者の多くはあの事件以来北京を離れた。
故宮の横にある公園。
丘から故宮を望む
北京の友人との夕食。羊のしっぽの料理だそうです。
北京? 宿泊したホテルのロビー。クリスマスもサンタもイルミネーションもある。

Visionと潜在意識

”過去に何度か触れた言葉です。ビジョナリー、ビジョンを持て、ビジョンに沿って。。。とビジョンという言葉、良く聞きますね。 あるいは”君の発想にはビジョンがない(大きなお世話なのですが)”などとおっしゃるおじじも沢山おられます。”あなたはどこまでビジョンが有ったっていうんだい?”大きなお世話!と思ったりもするわけですがそれくらいビジョンと言う言葉、日常聞きますね。これくらいの歳になるとなんでも好き勝手に言いますがいわゆるビジョンの話をされる方の大多数は誰かの言ったこと、書いたことを”また聞き”されて話しているか書いておられます。そんなに世の中すごい”ビジョン”をもって仕事をされている方はおりません(と断言してしまいます)。私自身は何のビジョンも持っていません。ですから若い人にも同世代の人にも(その)ビジョンの話はしません。意見は持ってますよ。でも意見とビジョンは全然異なるんです。そんなこと知っているよ、と言われそうですがビジョンがあると噂などで聞いた人のビデオ等を見てもその大半は単にご意見を述べられているだけでビジョンとは程遠いのを発見することが多いです。ビジョンは実現できるものだと思うのです、絵空事はビジョンではない。語るだけで実際には何もしない御仁も多いですね。今はしゃべるだけでお金になる時代です。いわゆる評論家、コンサルタント、そして言っては悪いですが教授が多くなったように思います。ビジョンには苦労が伴います。これはあるビジョンを持った人の下で20年近くベンチャー企業の一員として創業時から働いた私の経験として語れます。最近の人ではTeslaのCEO Elon Mask氏はビジョナリーでしょうね。どのような人かはこのシリコンバレーでは知られており、私は決して彼の配下で働きたくはないです。それはさておき、そのTesla, 入社面接で最後に彼直々の面接があるそうです (今もかな?)。彼は”これまでの仕事で一番大変だった経験”を聞きただすそうです。彼はその人が実際に本当にその件に関わったのか、その周りにいただけの人間なのかを見抜く能力に優れているそうです。”周りにいただけ”の人はいらないそうです。周辺にいただけではわからないことは多いですよ。ぜひとも周辺ではなくその当事者(のひとり)になって苦労もしてください。周辺にいてなんか”要領の良いひと”沢山いるのですが経験の深さは断然違ってきます。

さて私がここで触れるVisionはその”ビジョン”ではないです。このビジョン、以前のブログでも少し書きました。いわゆる”ビジョンを持て、ビジョンに沿って”というのはそうですね、別な言い方をするなら、 ”アイデア、企画、方針など。。。”となるでしょうか? 現代の日本人は横文字を好む傾向がありますが、ビジョンと良く聞く言葉、一体どういうことなのかを理解するには”おと”としてのビジョンではなく”意味”としてのビジョンを理解する必要があると分かってきました。私の年齢ではちょっと遅すぎるのですがね。”おと”のままでは理解ができない。元々が日本語でないわけですから。振り返ってみるに明治時代、英語に初めて接された偉人たちは英語を”理解”しそれを伝えようとしたと思います。彼らは英語の単語に相当する日本語を探した。当時の日本語にはなかった言葉も多いのです。例えばVote(選挙)。選挙制度は江戸時代なかったわけです。Voteと言う言葉にであった明治の日本人はそれを”ボート”と”おと”の輸入をすることなく意味を理解してそれにふさわしい日本語を当てはめた。この辺りさすがだと思います。爺さん的発想ですかね?

なんて硬いことを書いてますがここで触れるVisionはまさしく”目に映る”、”頭に描く”ビジョンなのです。人生を成功に導く、幸せになる一つの大きな要素に”Have A Vision”があるとアーノルドシュワルツェネッガーさんのスピーチにあります(以前のブログにリンクと付けましたが再びつけておきます:ここです)。このスピーチをじっくり聞くとそのVisionはまさしく目に見え、頭に描けるとても具体的なことだと分かります。彼の場合、ボディービルダーとして成功し、そしていずれ映画俳優としてスターになる、ということですがスピーチを聞いていても私は当時の彼の頭、目にその自分自身の姿が鮮明に描かれていたと思います。この言葉 Vision を日本語にするとするなら”目頭にしっかりとそして鮮明に自分のなりたい姿を焼き付けなさい”とでもなるでしょうか? 巷で聞く”ビジョン”とはずいぶん異なるのではないですか?

鮮明に描く、これがカギです。成功された方の書物、インタビューに触れると皆さん同じことを書いています。自分の進む方向が鮮明に描き出されその上を歩いて行った、というような。アイデア、企画などもあるのでしょうが、決して抽象的ではなくとにかく具体的です。ある書物では例えば自分がその時食しているであろう食事に至るまで鮮明に頭(目)に描かれるほどに具体的に。それで初めてのデートの成功確率が上がるそうですよ。目に描く練習を積むことは重要です。スポーツのスーパースターたちは試合に先立って自分がその日するであろうゴール、ホームランなどを鮮明に描くそうです。それが鮮明であればあるほどその日の試合はうまくいくそうです。そのために一人になる時間を持っているそうです。

またビジョンは潜在意識にも働きかけます。 潜在意識について以前読んだことがありますがビジョンと潜在意識は切り離せないと思います。ふとしたときにそれが現れてくるのです。

これについては具体的な個人例があります。以前書きましたが私自身は全く覚えていないのですが私は母に”いずれ、遠いところに行く”と言ったそうです。でも、確か高校生3年生ぐらいのころ町の書店で雑誌を読んでいて”石油タンカーの無線通信士の日常”と言ったような書き物に出会ったことは覚えています。その号の記事では”マラッカ海峡で船が数珠つなぎになり通れる日を待っている”ような内容だった。マラッカ海峡、社会(地理)の授業で名前は聞いたことはあるが実際はどんなところか全然知りませんでした。1970年代のこと、写真、ビデオ、インターネットなどは無いに等しいです。その記事はとても鮮明で読んでいるうちに”一度見てみたい”と思ったのは覚えています。それからその雑誌のその記事だけを書店で立ち読みするようになったのも覚えています(雑誌名は覚えていない。)おそらくそれがあって”いずれ 遠いところ”に行くとなったのでしょう。マラッカ海峡が見たい、程度のことだったのでしょうけれど、よくわからないがマラッカ海峡に一種のあこがれをもったのは確かです。狭い海峡を沢山の船が往来するらしいのです。その光景は今でも目に映せます。そして事実こうしてマラッカではないですが遠いところにいます。おそらくあの時に潜在意識の奥底に自分の描いたマラッカ(遠いところ)が刻み込まれたに違いないと今では思っています。また、最近の話ではこの5年ほどAIが次のテクノロジーとして大きく脚光を浴びています。マーケティング部に属するエンジニアとして顧客との会話もAIが主体になっていました。そのころからいずれ自分自身もAI関連の開発に直接従事するんじゃないかと薄々思っていました。AI について経験ゼロ、学校で学んだこともありませんが。そして今現在本当にAIに特化したシリコン開発の責任者をしています。実はその少し前にAIではないがGAFAの一社にてエンジニアをする機会に巡り合えたのです。おそらく人に話したら”なんてもったいない”となると思います。とても良い条件の仕事でした。ですが、あの時にそのポジションは取らなかった(元上司を助けるためなのですが。)でもあの時あの仕事を取らなかったことで今AI関連の製品開発の責任者になったわけでこれも潜在意識が働いたのではないかと思うのです。あの時違った選択をしていれば今の仕事の機会はやってこなかったのですから。

ビジョンを深めるのは瞑想が一番だそうです。 潜在意識を深めるには沢山遭遇することだそうです。外にでて沢山遭遇して、瞑想の時間を持つ、簡単そうで中々できないですが意識するだけでも人生変わるかもしれないですよ。しかも瞑想は時間をかける必要はなく5分でもいや1分でも良いのでそうですよ。現代人、なぜか皆が忙しいと言っていますが(実際は絶対そんなに忙しいわけはないことも老齢になると知っています)、5分の瞑想を取る時間はあると思います。5分(300秒)、起きている時間が14時間としてわずか0.6%の時間。5分の瞑想を50年間毎日してもわずかに64日(2か月)分の時間。 この時間がないはずはない!と私は毎日のように呪文をかけて朝おきたらとりあえず座るようにしております。効果は? それが沢山あるのですね。会ってみたかった人にも出会えたし、行ってみたかったところにも行けたし、なんとなくするだろうなあと思っていた仕事にも就いているし。。。だまされと思って瞑想してみます?だまされても失うのは毎日5分の時間だけですし。

どんな写真かな~と思いました。写真はすべて自分がIPHONEで撮ったものを使うようにしています。写真は一度一緒に食事をしたいと思っていた人とした食事から。長い間こんな食事をしたいものだと思っておりましたら確か4年ほど前にそんな機会に巡り合ったというわけです。

 

ここがマラッカ海峡。あちらに見えるはシンガポールらしいです。タンカーが沢山。