(人生の)履歴書

履歴書、書いてますか?書いたことがありますか?再び終身雇用を望む声が増えているとも聞きます。私世代の方々の大半は終身雇用でしょうね。事実私の大学時代の学窓の大半は卒業時に入社した会社で今も働いていると思います。定年は60歳ごろでしょうか?そうだとするともうそろそろ定年を考える頃ですね。

終身雇用だと履歴書を書く機会なかったかもしれないですね。でもね、人生で一番長くやっているのは”働く”ことなのです。自分史の大半はその”働く”ことに関連しているのです。履歴書は人生の縮図ともいえる。

そんな大それた話で無くとも履歴書は定期的に更新すると良いです。卒業時、真っ白でしょう?学歴とひょっとするとなんらかのボランティアをしたとかインターンで働いたといった程度ではないですか?学生時代になにか資格を取ったかもしれないですね。それも履歴書に書くのかな?でもそんなところでしょう。つまりまっさらなわけです。その履歴書を定期的に更新することで自分の進路や自分の目標を振り返る機会にもなります。

履歴書、日本では書式が決まっていたりしますが自由な書式で良いと思います。日本以外では全く自由な書式です。私は韓国、中国、カナダ、ドイツ、チェコ、UKそしてUSAで採用候補の履歴書を見てきましたが書式は皆ばらばらでした。書くべき項目はある程度決まっていますがそれも人によって順序も含め自由。形式ばった履歴書でなくて良いと思います。自分が一年なりの間に達成したことを簡潔に記録していく。とても役立つと思います。

私は5つの履歴書を定期的に更新しています。なぜ5つあるのか?私の職歴、人生の経験を一つの履歴書ではあらわせないからなのとその履歴書は実際に就職活動する際の原本になるからです。5つの履歴書は

ーエンジニアとしての履歴書。これは仕事、会社としてエンジニアのポジション(求人)に応募する際の原本になる。

ーマーケティングとしての履歴書

ーエンジニアリングマネージャとしての履歴書

ープロジェクトリーダー、プロダクトリーダーとしての履歴書

ー人生の履歴書

人生の履歴書は就職活動のためではないです。

会社、かかわった仕事は同じでも”見方”が変わってくるのです。エンジニアのポジションで応募するならそれに見合った点を強調するでしょう。マネージャの経験もあります。そしてそういったポジションに応募するならその観点から自分の履歴を記述しておきたいでしょう。

そういったわけで現在この5つの履歴書を持っています。私は自分の誕生日に前後したあたりで履歴書の更新をしています。ですから自分がいつ何時どんなことをしたのか誰にでもすぐ説明することができます。記憶を新たにしておくとでもいうのでしょうかね。

就職活動、そんなに頻繁ではないですがそれでも転職8回。就職活動にはこれらの履歴書を基に自分が応募しようとするポジションに合わせて履歴書を作成していました。はるか昔、初めてUSAで履歴書を書いたとき、書き方がわからなかった。インターネットの無い時代です。書店で履歴書の書き方の本を買って勉強しました。今はインターネットでノウハウを学べます。履歴書はそのポジション、会社ごとに書くべきです。同じ履歴書を使いまわすというのは経験上うまくありません。求人のページをよく検討してそれに沿うように書くのです。履歴書はいかに自分を売るか(アピールする)が重要になりますから嘘は書かないにしても採用者の目にとまり連絡をしてもらえなくて次に進めないわけです。履歴書の目的はそこにあるわけです。

履歴書に何も書くことがないな~ というのは自分が何もしてこなかったということ。アップデートもないな~というのは前回のアップデートから何もなかったということです。そんなことで良いのでしょうか?履歴書を定期的に振り返り更新することで自分を振り返ることができます。また自分の進む方向を考える手助けにもなるはずです。”そろそろXXXを考える時だ”といったことが履歴書を振り返ることで分かってきます。

履歴書、これまで書いてこなかったならぜひ書いてみてください。

プロのスポーツ選手。履歴書はあるのかな?と思ったら彼らも履歴書を持っていると聞き、プロでも履歴書を持っているのです。ならば、我々凡人は履歴書を持つべきです!!と言いたい。