投資

教養としての投資 という書籍の推薦をしました。 でも教養とするだけではなくぜひと自分のこととして実行なさいと言いたいです。 それもできる限り若いうちから、たとえそれが最初はごく少額からであっても。 アインシュタインも言ったとか聞いたことがありますが、複利は人類の一番重要な発明(発見)だとか。。。これは人生の事実だと歳を経てよくわかります。その投資にとって一番重要なのは時間なのです。そこが複利の一番重要なポイントです。人生の時間はしかしながら限られています。何事も早めに始めることが成功、幸せに近づけてくれる一番の要因だと歳をとるとわかりますが資産形成はわけても時間をかけることが大切です。歳をとってからではもう遅し。 なぜなら人生には限りがあるからなのです。時間を大切にとはよく聞きますがこれは投資、いや財産形成にとってはもっとも重要ですよ。

80/20の法則というのを知っていますか? これをタイトルとした書籍も先のブログで紹介しましたが人類の歴史を通してほとんどのことはこの法則に則るそうです。その中には富ももちろんふくまれます。著者はいまや90/10に近い状況にまで近づいていると書いておりましたがこの法則の言わんとすることは富を例にするなら全富の80%は20%の人が持っている、ということになります。日本に当てはめてみると先の財務省のデータをみると日本の個人資産は大体1800兆円だそうです。これを国民数で平均すると一人当たり1800万円程度でしょうか? でもあまり意味を持つ数字にはなりません。日本の全戸数は大体4500万戸数だそうです。 このルールを当てはめると、20%の総資産大体360兆円。80%の戸数は3600万戸 この平均をとると1000万円 これは3人家族で平均的に1000万円の資産(現金、株式、債券、国債など)があるということになります。 単純に平均でわると一人当たり1800万円で一家3人(夫婦と子供一人)だと5000万円以上になりますから大きな違いですね。 実際のところとして1000万円というのが実はより現実を表しています。多いか少ないか? 我が家はもっと貯蓄があるという家庭もあるでしょう。 それは20%を80%の家族が単純平均した数値だからでこの20%を再び80・20のルールを当てはめるとより現実にちかいものになっていきます。以前この本を読んだ後USA、日本、UK等のデータをもとに色々とモデルとつくってどれだけ当てはまるか検証をしたのですが著者の言うように今はもう90/10のルールが当てはまるくらいにまでなっていますが非常にモデルと現実が近いものになっており我ながらびっくりしました。

このモデルは富だけに当てはまるのではなく、仕事、人生の充実度、幸せ度、などありとあらゆる場面に当てはまるというのが著者の言い分で、では振り返りどのように人生を送ればよいのかについての洞察を幾つか挙げています。教養のためにも一読する価値はあると思います。日本語訳も出ています。

投資に話をもどします。私がUSAに来てまもなくの頃、上司、同僚から聞いたのはアメリカの公的年金を信用するな、当てにするな。401K(税引き前投資のシステム)を最大限に使って収入をセービングしろ(投資しろ)。。。 と。 401Kが何か知らなかったので幾人かに聞いてみたところみなこぞってこのように説明してくれました。以来30年ほどたちますが最初は年に20万円程度がやっとで始めましたが30年も続けているとそのご積み立ての増やして行けたのと会社によってはマッチングと言って従業員が1ドル出すなら会社が30~50セント積み立てを補助する仕組みがあり、今では日本の標準でいうならずいぶんと裕福になります(カリフォルニアの水準では普通)。

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ウイーン
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日本でお金、資産のことを言うとなんだかよくないような風習がありますが私は投資、資産形成はしっかり学びそして実行していくことはとても重要だと思います。どんな学校教育よりも重要だと言いたい。しかも学校の先生は教えてくれません。 資産形成を学ばないままそうですね、突然お金が入った(例えば相続、定年退職)という場合往々にしてその資産を間違って使い(もしくは騙される)資産が資産とならないこともよく聞く話です。そのためにも若いうちからきちっと資産形成については学びそして実践をしておきたい。今は色々と優れた書物も出ています。銀行、投資会社と関係がないファイナンスプランナーのアドバイスを得るのも良いかもしれません。 もっとも銀行、投資会社のアドバイスをそのまま聞くのだけは辞めたほうが良いです。彼らは商品を売るのが目的だからです。しかも契約書を見るとわかりますが売った商品には一切責任を負いません。責任はすべて購入した側になりますのでいわば詐欺行為に近い場合が多いので極力避けることです。

ところで資産ということでよく間違って考えられているのが’自宅’を資産として計算することです。 どのまともなファイナンスプランナーも言うことですが自宅は資産に入れてはいけないです。たとえもうローン等がなくても。自宅は最後の最後に処分可能なもの程度にとらえておかないといけないです。そのうえで資産形成を検討する必要があります。 

写真はウイーンの街並みです。オーストリアは小さな国なのですが裕福です。不動産と金融だけかと思っていたらモーツアルトで知られるリンツにはハイテク企業が沢山あったりします。したがってリンツも行ったことがあります。ドナウ川がながれ旧市街と挟んだ新しい地域には多くのハイテク企業がありました。そこを訪れた際には昼食は顧客とメキシカン料理を食べ???(アメリカ的)だと思いました。旧市街はとても美しい。 やはり富の蓄積もあるのでしょう、高級ブティックもたくさんひしめいていました。ウイーンはもっと大きく市街地は高級ショッピングアーケードと教会などが融合しておりとても美しいたたずまいでした。 日本人にはしたの写真(ウイーンのオペラハウス)がよく知られているかな?トム クルーズのミッションインポッシブルで場面がでていました。

しっかり投資等も勉強しそして実践をしてください。 人生でとても大切なことです。

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ウイーン オペラハウス内

 最後に、お金持ちになりたいですか? 以下は私の友人で長く一緒に仕事をしてきた人から教えてもらった話です。彼は私の業界内ではよく知られた人で世界中どこにいっても友人がました。セールスのVP(副社長)を色々な会社でしているからですが。

その彼と一緒に出張したある夕食の場でのことです。ひょんなことからお金の話になりその際 ”お金持ちになりたいか?”と質問してきたのですよ。私もまだまだ若いころ(?)でした。投資家、事業を起こすというのはかなりなリスクを伴うがリターンは大きい、ができる人は(やろうとする人は)限られている。 リスクを少なくしてお金持ちになるには会社勤めになるか、個人業で収入のある職業(医師とかですね)につくかだろう? 今お前は会社に勤めている。その場合お金持ちになりたいのなら方法は一つしかないと言うのですね。”お金に近いところにいないといけない”、が彼の持論であり彼曰く真実であると。 どういうことか?と言いますと会社でお金に近いのはエグゼクティブとセールスである。だから昇進していってお金に近い地位に上るか、キャリアを変えてセールスになるかの道がある、というのですね。

お金に近い程お金が入ってくるというのは、どこでこの話をしても皆さん、同意してくれるのでお金持ちにとって真実なのでしょうね。 

私はどちらにもつかずずっとエンジニアをやってますが。。。