学生の間

私の書いているBLOGはどちらかというと若い社会人を念頭にしている。若い日本人と話をする機会もありますが仕事がらみが主ですから私が接する若い人は大学生ということはほとんどないのです。それでも時折学会やトレードショーなどに出席している学生に私の発表後やブースで学生にも質問を受けますが数は少ないです。

BLOGを読んでいただくとそれでも時折学生に充てたような内容もあります。学位だとか、勉強といった項目です。

そこでこのBLOGでは私が経験から思う、学生の間にやっておくと良いんじゃないかということを箇条書きにしてみたい。独りがってな意見ですが少なくとも35年間社会人として生きてきたという自負はあります。参考になると幸いです。

1.学位をえる。大学は卒業するだけではないです。学位を学位にふさわしい勉強、研究をして得る。幾度か書いていますがエンジニアリングであれば博士を目指してほしい。博士は学位として世界で通用します。名刺に自慢げに書ける学位はPh.D, Drだけです。卒業と学位は違うのです。単位を取得して卒業するだけなのは私たち昭和の時代で終わり。 

2.専攻分野問わず、ぜひとも数学をじっくり勉強してください。数学はきっと役立ちます。線形代数、確率、統計理論、三角関数など。学問に価値をつけるつもりはありませんが数学は第一級の価値があるとこれは経験でよくわかりました。これは理系に限らず経済、経営いや法律を専攻するにしても数学力はきっと生涯役立ます。

エンジニアリングでもそれ以外でも語学(英語と中国語)、それと歴史(年号などではないです)も価値あるとおもいます。

3.日本人以外の友人を10人作る。ゴールは10人、すべて異なる国籍。その中には必ず中国人、韓国人、台湾人などアジア近隣の国の人を入れる。欧米だけに偏らない。インド、アフリカ、南米、中東、などにも友人がいるともっと良いです。バーチャル、オンラインの友人ではなく実際に会うことが重要です。

4.お金を貯め始める。アルバイトなどでお金を得たら、例えどんなに少額でもいいです、全部使わないで貯める、投資する癖を作る。お金について学生時代にしっかり学び実践練習しておくことはとても重要です。

5.良書を沢山よみ教養を付ける。教養はきっと役立ちます。特に歴史。歴史は立場、見方が変わると全然違ったものになります。ということは色んな角度から考察する必要があるのです。その考察する過程で”歴史から学んだ”の言葉の通り事象をどのように考察するのかという実力をつけることができます。だから歴史を学ぶのはとても有意義なのです。また偉人の伝記も最近はあまり読まなくなっていますが知識人と言われる人と話をすると皆さん沢山よみ研究されていますよ。

6. 料理。 そう料理です。私が大学に入学した年、最初のオリエンテーションで当時の工学部長が”これからの世の中、世界に出ていくには社交ダンスくらいマスターしなさい”とおっしゃった。私は社交ダンスはできませんが今私が工学部長の立場で学生に語るなら”料理しなさい”とアドバイスします。料理ほど人をひきつけるものはないです。

作る側もですが食べる側でも料理についての経験と知識はきっと役立つと思います。

7 海外。日本のパスポートは世界で一番使えるパスポートだと知っていますか? 観光で出るだけではなく、学生ですから例えば大学院課程に在籍していれば他大学の研究室など。聴講もできますよ。昨今オンラインが盛んですが確か今でもMIT, Stanford大学などが単位はとれない聴講の学生も受け入れているはず。3か月のコースならビザなしでも滞在できます。

博士課程ならもっと色々と機会があるのです。こんな歳ですが私は引退したら博士課程に編入してこれまでやってこなかったことがしたい。例えば水とゴミの問題など。

最後に変えよう、変わろうと思ったら自分が行動するしかないです。決して他人任せにしない

写真は私のパスポート。10年期限のパスポートでこれが4冊目になりますがどのパスポートも追加ページを後でつけてもらっています。出入国にあたり基本的にスタンプを押してくれます。またビザが必要な国に行くにはビザもパスポートに張り付けるのですぐページが足りなくなります。仕事柄出張が多かったですが今は設計エンジニアに戻ったので学会以外飛行機に乗ることはなくなりました。特に今年2020年は飛行機搭乗がわずか一度と記録に残る年になります。来年は学会でスペインとギリシャそして会社の関連するチームがスイスのチューリッヒにいるのでそこを訪れる予定です。日本も学会の活動で一度行く予定ではいます。COVIDな世の中、その予定通り進むかどうか。。。進んでほしいですね。

アルゴリズムも数学と密接に関係していますね。プログラミングを勉強するならアルゴリズムとデータ構造をしっかりと勉強したいです。これらの書、コンピュータサイエンスを大学で勉強しているなら一度は見たことがあるのではないでしょうか?

最後に、以前のBLOGでも書いてますが就職か入(就)社か?、ぜひとも入社でなく就職を目指すように考えてみてください。

同じようで全く違うと思います。

会社選び、職業選び、いずれにしても就職というまさしくその言葉通りな考えを持つことは大切だと思います。