人生の時間

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チューリッヒ 教会の時計


時間、 時間にまつわる格言というと

時間を無駄にするな、 時間を大切に、時間管理をしろ、時間はお金より大切。。。といったなんだか脅しのようなのが多いように思いあまり好きではありません。時間に関する好きな言葉というとアインシュタインの言葉だと聞きましたが ”相対性理論は例えば、好きな人、好きなことをしている時間はとても短く感じるが嫌なこと、苦痛なことをしている時間は永遠に長く感じる”というのが一番心に響いてくるように思います。

さてこの時間、どんなものだと思いますか? 私はこれは風船の中の空気のようだと思ったことがあります。子供のころ風船をもらったことがないですか?風船っていつかはしぼみますね。生まれたとき両親から生命という時間をもらった。遺伝からくる人の生命時間は生まれたときに決まっていると聞いたことがあります。これが風船の中の時間。使おうが使うまいが風船の空気が抜けるように時間も使おうが使うまいが無くなっていくのです。ただし、割れていなければ(古くなりすぎていなければ)風船に後で空気を入れてあげることができるように時間も足してあげれますが。これが一人ひとりの時間じゃあないかなと思ったことがあるのです。

時間はしかし対価と交換できるのですよ、しかも格言にもあったようにお金よりも大切(貴重)に。 そのもっともたる例が以前にも書いた投資です。複利の原則があるので先に投資を始めた人はあとからもっと沢山のお金を投資に回した人より圧倒的に資産を増やすことができる(可能性で言っています)。まさしく時間はお金より貴重な例ですね。早く始めることで差が出るのは他にも色々とあります。歌舞伎など、子供は3歳くらいからけいこするそうです。20歳になったころにはもう17年もの経験を積んでいることになりますから後から始めた人との差は歴然としますね。稽古も複利の法則成り立ちます。つまり時間を有効に使うにあたり時間が対価を生み出すか、その対価と時間の関係はどうか?というのを考えてみると良いと思います。

後から時間を足すというのは時間を買うこともその一つです。私ごとですが大学(日本の大都市圏の国立大学)を出ていますがあの当時は今と比較にならないくらい受験戦争(?)が厳しかった。片田舎に住んでおりましたので予備校も進学塾もなく家で参考書とにらめっこして勉強していましたが受験って勉強にやり方があるんですね。予備校などそのやり方を色々と教えてくれるわけです。やり方をしって勉強するのとそうじゃないのでは受験に限って言えば効率が全く違います。お金でやり方を買っているわけですが、時間をあまりかけなくて済むわけですから時間を足したとも言えます。 ただね、やり方ばかりならうでしょう? 実際の勉強、人生、仕事ってやり方はいっぱいあって”これ”と言うのはないんです。試験は通るけれどそれだけ。。。になることもあります。だからというわけではないですがお金で時間を足すかは考えたほうがいいと私は思うこともあります。

もう一つ時間を足す方法があります。それは一緒にする、つまり仲間です。一人でするより二人、二人でするより4人。この場合時間は足し算ではなく掛け算に近くなりますから4人だと16倍ですか? そこまでいかないかもしれないですが4倍ではなく6倍、7倍にはなるでしょう。立派に時間を足したことになります。私は非常に大きな会社でマネージャーをしていた時期があるのですが元上司や同僚が誘ってくれた関係で小さなベンチャー企業に転職したことがあります。ベンチャーは仲間が大切で会社が大きくなるまでは特に採用に当たっては技術力もありますが一緒にやっていけるかということが採用の大きな基準になります。実際入って間もなく辞めていく人も沢山いましたよ。結局13年ほどして買収されましたが13年間残った本当のコアなメンバーは20人程度でした。未だに関係(絆)は強く当時エンジニアリングの責任者で引退された人の自宅で今も昼食会をしています(今年はコロナの関係で中止)。良い仲間がいると人生色々と楽しくなります。シリコンバレーは大きな仲間内の組織なのですよ。従業員が人を紹介してそれでインタビューが始まるというケースが多いです。私は8度転職していますがそのうちの5回はそういった元上司、元同僚の紹介によるところなのです。今の会社はなんと元顧客です。2年前まではお客様だったのですが今は同僚。こんなケースもありますが誘ってもらえるというのは嬉しいことですよ、実際のところ。

成功ための本として何度か80・20の法則について書いていますがその書のなかでも仲間作ることを述べています。もっとクラシックな書としてナポレオン ソロの書いた書物るのですがその書でも粒さにこのことに言及しています。しかし若いうちは仲間作りを勘違いすることがあるので注意する必要がありますよ。 友達 イコール 仲間ではありません。 友達の中には仲間になる人がいると思いますがイコールではない。上司になるような仲間もいれば同僚、部下になるような仲間もいるのです。一緒に働けなければ仲間にはなれない(難しい)かもしれないですが友人イコール仲間でいるのは高校生か大学の1,2年まで位と私は思います。 そして仲間の中にぜひともメンターとなれそうな人を入れておいてくださいね、若いうちは特に。

先ほどの時間を買うについて、例えば自分でするととても時間がかかること(例:法律関すること、例えば登記)をだれかプロ(弁護士とか)に委ねるというのはもちろん必要なことだと思います。でもね、弁護士の時間を買って作った自分の時間を有効活用することは常に考えておくとよいと思いますよ。誰かに代わってしてもらうことで自分に時間が生まれるのですがその時間をなんとなくインターネットをブラウズして過ごしたり(目的なくという意味です)して使うのではなくリフレッシュのためにハイキングするとか、本を読むとかね。

写真にはプラハにあるアストロノミカル クロックタワーも添付します。時間が来ると仕掛け時計が動くのはヨーロッパでよく見ますがこの壁の時計は天体の位置など色々な情報を伝えるとか(詳しくはオンラインで調べるとわかります)。Old Townの広場にあり観光の中心の一つです。ツアーで中に入りました。町の歴史も垣間見ることができます (ツアーに入ると地下にあった牢屋なども見て回れます)。

置時計の写真は北京のある故宮内の時計博物館で。昔の皇帝はヨーロッパの置時計をずいぶんとコレクション(贈呈してを含む)していたのですね。どれもこれも複雑な機構ついていて見ていて飽きなかった(複雑機構は動いていませんでしたが)。

チューリヒで見つけた時計塔(教会)の写真も。今では時間は腕時計、携帯電話をはじめありとあらゆるところで簡単にわかりますが昔は高いところに大きな時計をおいて人々はその時計をみて時間を知ったのですね。チェコのBrno市内地にもいくつもの時計塔を見つけましたが一つの位置から二つ見えることはまれで考えて設置されていたことがよくわかります。

時間、若いうちはわかりにくいですが風船のなかの空気と同じ。生まれたときにもらった時間を大切に。そしてその風船、途中で割ったりしないように(自分が原因の事故や不摂生)してください。 

最後に時間は後戻りができない。つまり 後悔はしなさんな、と私はいつも後悔ばかりするくせにここではそう書いておきます。後悔しなさんな わかっているけどする、それが人間かな。

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北京 故宮 時計博物館