上司

先のBLOGで上司には恵まれたほうだと書きました。

じゃあ、どんな上司が理想なのだろう?

日本で理想の上司というアンケートを取ると例えば

黒木瞳さん、

などが上がるようですね。

私の35年に及ぶ仕事人(ずっとサラリーマンです、コンサルタント業もしていますが)の立場でいうと、もちろん日米で違いはあるのですが、

まず、運の良い人。自分の上司が順調に出世していってくれないと困るでしょう?出世する毎に一緒に引っ張ってくれる上司は会社人としてやはり理想です。自分だけさっさと出世していく人もいるようですが、実は少ない。出世するには部下が必要なのです。自分だけさっさと出世していく人は部下が着かないですから早々に出世も止まるようです。

出世をするのに運が良い人(運が良い人は実は実力がありとても努力している)と社内政治を使ってする人に分かれたように思います。

出世しない人の典型は”良い人”。 

良い人だけでは出世しません。虎視眈々とした部下に抜かれた友人も沢山います。

上に上がればそれに伴って違った能力が必要となりますからその時々で必要となる能力を上手く出せる上司を見つけたらついていくと良いですよ。上司を見る目は人をみる目の中でも飛び切り重要ですね。

次が、失敗したときに一緒にいてくれる上司。

仕事をすると色々と失敗をします。以前に書きましたが対外的(社内、社外問わず)な失敗、その最終責任は責任者である課長、部長にあるのです。部下にその責任を負わせようとする上司も多々いますが課内、部内での責任と対外的な責任は別次元なのでそこのメリハリをきちっとした上司は信頼できました。

そして出し惜しみせずに何でも教えてくれるが、自分でやってしまわない上司ですね。

出来る人ほど自分でする? 実はこんな人は上には向かないそうですよ。できる、かつ自分でやってしまう人はスタッフなのです。できるが誰かにさせる人、が上に向いているそうです。私もそう思います。できるので方向や方針を立てたりできたものを適切に評価することは誰よりも優れているけれど自分ではやらない。

でもやったものを自分だけのものにもしない、つまり部下がしたことをあたかも自分が全部やったかのようにはしない。

中々いないですね。頭が飛び切り切れる上司をマーケティング部門に在籍していたころ持ちましたが批評などはくれましたが彼は自分ではなにもしていなかったですね。それでもビジネスはどんどん伸びて行ったのですから戦略、戦術にぶれは無かった。

 

最後に少し評価が甘めな人。

昇進、昇給など人事権は上司の力の源泉です。

やはり昇給、ボーナスが良かったり昇進すると嬉しいですね。

甘めな人が良い。会社の予算などありますが昇進させる、昇給させるために頑張ってくれる上司が良いに決まっています。そのために戦ってくれる上司に当たると良いですね。

遥か以前、確か1991年かな。当時勤めていた会社はだんだん業績が落ちていき昇給と昇進が止まっていたのです。ちょうどその2年ほど前にUS本社勤めとなったばかりだったので運悪く一度も昇給していなかった。。。 何かの機会にそんなことを言ったらしいのですがある時給与明細をみたら金額が違っていました。増えているのです。名前をみると私の名前だし、何らかの間違いだろうとペイロールを扱う人事に電話したら間違えていないと言います。変だなと思って時の上司に聞いたら”昇給させた”と言いました。へ? 特別な昇給でしたがずいぶんと許可を取るのに時間を使ったと後で同僚から聞きました。

もちろんこれら以外にも 

―プライベートを持ち込まない

ー性格がいびつでない

ー差別しない

ーネガティブでない

などありますが、私の経験をかくならこういった面で問題ある人は実際には上に立っておられることは少ないように思います。もっともいつもそうではなかったですよ。全く無経験な上司になる人が雇われて私の上司となったことがあります。USは上層部が変わると新しく入って来たエグゼクティブがまずするのはマネージメントの入れ替え。それまでのマネージメントに問題があるなしに関わらず自分が影響力を持つために入れ替えることをよく行います。エグゼクティブはスタッフレベルのマネージャではないですから誰かの助けを得て自分の部下たるマネージャを雇えば良いのですが数々の理由(通常非常に政治的)から一人だけで選ぶことがあります。そのようなケースに当たると良くわかっていないですから適材を配置することが出来なくなることが多いのです。そのとばっちりを受けるのはその下です。入って来たシニアレベルのマネージャ、自己に自信がないケースが多いですが何としても自分がその地位にふさわしいことを証明するために自分の持つ権力(人事権)を最大限に利用しようとします。こうなるともうチームや業績は一気に下降線を取ります。

さてこんなケースどう進んでいくと思いますか?

Exectuiveは他部署などがら盛んに攻撃を受けるようになります。売れないのは製品が悪い。。。とか、セールスの戦略が間違っているとか。。。

攻撃を受けたExectuiveですが自分が雇った部下を自分で首にすることはありません。それは自分の汚点につながります。どうするかと言うと自分の権力を使い組織変更をするのです。することはというと自分とその失敗だった部下の間のポジションを作ります。これで直接の上下関係がなくなるのです。その間に入った人(昇進させてか、新たに雇うかはその時の情勢による)に処分させるのですね。その人が最初に期待されるのはその失敗だった人を処分することです。通常このような非常に政治的なことは長い休暇中に行われることが多く、Xmas休暇からもどったら体制が変わっていた。。。というのいは何度も経験しています。こんなきな臭い政治的なことも35年も会社人をしていれば何度も見てきています。

性格がいびつな上司に遭遇したら?

私の友人曰く

親以外はすべて替えが効く

とか。。。

でも実際には大変ですね。転職を選ぶか(私は基本的に転職した)、転部するか、USの場合その上司が居座るつもりか、腰掛かを図り腰掛なら我慢するか。。。

腰掛というのは大会社には少ないですが小さな会社の場合、運よくタイトルの良いポジションについたらそれを元に次に行く人です。例えばそれまでManagerだった人がDirectorというポジションで小さな会社に入った。小さな会社ではDirectorといってもManager程度ですがタイトルは何か上ですね。1年もいたら”箔”がつくのでそれを元にもっと大きな会社のDirectorを狙う。こんなことは日常茶飯事です。こんな人はそこに留まるつもりが無いですから少し接していればわかります。こんな人がDirector (日本で言えば部長級でしょう)がやってきたらやはり悲惨な結末になることもあります。早く腰掛には次に行ってほしいと思ったことがあります。直接の上司では無かったのですが方針を決めることがなく(するつもりがないですから)、自分たちの裁量だけを元に物事を進めていましたがそれがトップの意向と合っているのかいつまでもわからずハラハラしていました。

とまあ、会社人をすると

ー上司

ー顧客(セールスやマーケティングのように顧客と関わる場合)

は重要ですね。

私は元上司のほとんどは今は友人でかつ 良き相談相手でもあります。というわけで恵まれてきた方です。もっとも会いたくもない元上司も数人いますよ。

部下も沢山(現在、過去)います。先のBLOGに書きましたが運が良かったと思ってもらえるように心がけているつもりですが おせっかいだったり一言多かったりする面もあるようで自重しているのですが”しまった”の連続です。こんな歳ですが元来がスタッフ向きなので上に立つのは上下関係がなく立てるほうが性には合っているようです。”教え魔”だそうですよ。

教わりたいと言う方いましたら連絡ください。学校の先生が一番性格に合っていると誰かに言われたことがある爺さんエンジニアです。

料理は教わりたいですが。

 

 

古い時計を細々と集めていますが素人です。 誰か詳しいひとに教わりたい。雑誌等を見ても良くわからないです。実物に触れて一つ一つ教えてもらうことで一気にエキスパートを目指したい!!

料理も、こんな風な盛り付けができるところまで鍛錬したいです。今は失敗の少ない中華や肉(グリル)を主にしています。日本食は難しい。味付けのコツを本で読みますが分量通りのつもりでも”XXX少々”とあり、その少々がわからず思った味になりません。