モーツアルトの交響曲にこの町を冠した曲もあるモーツアルトとも縁の深いリンツ。クラシック好きなら一度は訪れたことがあるかもしれないですね。そんな町に出張? テクノロジー屋の出番か? と私自身、当初予定を見て驚きました。あの出張はミュンヘン(ドイツ)を最初にリンツ、そしてロンドンだったはず。ミュンヘンとロンドンはわかりますがクラシック音楽の町、リンツ。。。
Intelがドイツにある大きな会社を買収したのです。そのドイツの会社がその前年にリンツにあるとても小さな会社を買収していたのです。オーストリアの工科大学教授が始めたベンチャー企業でワイヤレス関連のアナログ技術で優れた会社だったのですがそこのエンジニアたちが私が扱っていた製品、技術に興味をもってくれたとかで“呼んでくれました”。
大陸ヨーロッパはそれ以前はイタリアを家族と2週間ほど旅行したことがあるだけでほぼ初めてだったのです。それまではヨーロッパと言えばUKでしたが、口悪い人に言わせるとUKはUSAの第51州(英語を話すし、政策もUSAよりですからね)だとかどうとか。。。私はUKはとても好きですよ。QEIIの大ファンです。まあUKと大陸ヨーロッパでは道路も含め違いますからね(右側か、左側かなど。。。)。
ドイツから陸路、著名なドイツのアウトバーンを”ビュンビュン”と。実際はレンタカーなのでビュンビュン追い抜かれる一方でしたがね。とにかくビュンビュン抜かれました。ビデオ等で見たことはありましたが実際にあんなふうにどんどん抜かされるのを体験すると自分も”いつかやってみたい”と思うようになります。あれ以来私はAudiが欲しいのですが未だに実現していない。。。 アウトバーンはオーストリアに続きますがオーストリアに入ったら制限速度はあります。この建物が確か国境の場所だったはず。 EUですからひとたび域内に入るともう国境でのパスポートチェックなどはないのですが確かここで一休みしたはずです。
リンツはドナウ川が流れています。河沿いのカフェで遅めの昼食を取りました。残念ながら古いIPHONEなので映像があまり美しくないです。とても残念。このあたりではドナウ川の川幅も狭く流れはかなり急だったと記憶しています。
たった一泊。出張の途中というのは特に時間の融通が利かないのです。それでも本来日帰りも可能な(ミュンヘンに戻る)行程を一泊するように現地のセールスが図らってくれた。旧市街地はとてもきれいでした。夏場だったので広場を囲んでカフェとレストランが沢山ありました。ヨーロッパはトロリー(路面電車)が多く走っています。リンツでも路面電車を見かけました。私は京都近郊出身で私が大学生になるころまでは京都も沢山路面電車が走っていたので路面電車大好きなのです。
早朝丘に登ってみました。確か朝5時ごろ起床。朝食までの2時間だけが”自由時間”になるのでとにかく歩き回りました。旧市街をどんどん抜けると大きな公園があるとマップには出ていたのですがそこまで行くと朝食のミーティングに間に合わずドナウ川沿いにある丘に登るのがやっとでした。旧市街をあるくと長い歴史の間に蓄積した富を感じることができます。店は夕方早く全部閉まってしまいます。広場でピザとビールの夕食をとる前に少しぶらぶらしましたがもうその界隈(ショッピング界隈)は閑散としていました。とても静かになります。
この日の仕事場はリンツの新市街。モダンな街になっています。歴史的な趣はほとんどありません。どこにでもあるような光景。エンジニアはもう世界中どこにいってもジーンズにTシャツ。スニーカー。若い。 あ~ テッキーだね、とすぐにわかる容姿です。エンジニア同志の会話というのは世界中どこに行ってもあまり変わりません。家族曰く、エンジニア語でもあるんじゃない?と。確かにありますね。お陰でどこに行ってもあまり違和感を感じなくて済むのかも知れない。エンジニアという狭い範囲では、地域性はあっても従事していること、教育、興味(仕事上の)などに共通性がありますからね。それがたとえリンツのようなところであっても。
もっとぶらぶらしたかったです。いずれまた戻るでしょう、自分のスケジュールで。
Mapで見るとLinzはこんなところに位置します。ミュンヘン、プラハ、ウイーン、そしてBrno仕事で全て行きました。リンツはこの三角の中にあるんですね。