フロリダ

フロリダと聞いて何を思い浮かべますか?

―ディズニーワールド、ブッシュガーデンなどアトラクションのあるリゾート(バケーションの地)

ーキーウエストあり、ヘミングウェイの地

ーハリケーン

でしょうか? USに住んでいたら

ー引退後に住むところ(暖かいですから)、

―大統領選挙で重要な州

もありますね。カリフォルニア、テキサスなどは大事ですが態勢は選挙前からわかるのでフロリダなど選挙ごとに熱戦になるしかも大きな州が大事なのです。今年はペンシルバニアがインパクトありましたがフロリダはいつも取り上げられる重要な州なのです。選挙方針が変わったらずいぶん様変わりするはずですがなにしろ憲法事項なので変わることはないでしょう。

とこんなところがフロリダに抱くことでしょうか?

そんなフロリダ、3度ほど行きました。すべて仕事で!

最初は面接で。1993年のことですからもうずいぶん前です。ボストン近郊に住んでいましたが92年ごろから仕事を探し始めていたのです(会社がドンドン傾き始めた)。IBMとIntelがそのころ共同でPowerPCの設計をするという今考えると嘘のような話がありその設計拠点としてフロリダ州にあるボカラトンという町が選ばれたのです。この町、行って分かったのですが裕福なひとの町でお金持ちしか住んでいない。。。住人の平均年齢は45歳だったかな?で若い人はあまりいない。大きなお屋敷街のような通りは出入り口のところに必ずと言ってよい程にセキュリティが居た。道はどうやら私道扱いで通るのにパスを持っているかライセンス番号を記録するかが必要でした。そんなところに会社があり、まずそれでびっくり。。。インタビューに来たと言ったら怪訝な顔をされましたよ。”働くところ”なんかあるのか?ですね。

フロリダは初めてだと言ってあったので面接をはさんで3泊もさせてくれました。残念ながらハリケーン通過直後でマイアミなどでは数々のところが閉鎖していたのですが宿泊はマイアミにしてくれたので夜も出歩いたのですがそんな話を面接でしたら”XXXXには行ってないだろうな?”とずいぶん聞かれました。マイアミというとドラッグのメッカだったんですね、知らなかった。。。です。

面接後次の日の過ごし方として受けたadviceはフォートローダレールに行って海岸沿いをぶらぶらすること。 行ってきました。真っ白なビーチが延々と続く。。。 いや、だから行けと言われたのではなく、とにかくビキニ姿の女性で溢れかえっていたからなのです。ニューイングランドからやってきた30代前半の私にはそれはもう驚きでした。ボカが年配の人の町とすると差し詰めこちらは若者の街。延々と続く真っ白な砂浜に若いビキニ姿の女性がそれこそ溢れかえっていてフロリダの不思議を見た。。。

ここにリンクがあります。

 

日本庭園があり、日本食の雑貨店がいくつもありました。これにも驚きました。Boston近郊でも吉野家(ケンブリッジ)があるだけでしたからね。調べたら江戸がおわり開国後、日本人労働者がこんなフロリダまで農園で働くために来ていたのですね。パイナップル農園だったと思います。そんなことがあり一定数の日系人(と言っても今では純粋にアメリア人です)がいるようで日本庭園や雑貨店もあったわけです。日本庭園などBoston近郊にはまだ無かったころです。確か本願寺関係の寺院もあったはずです。開国後まもなくこんな最果てまで農園で働くためにやってきた人たちがいた。勇気あったのですね。

この会社、OfferをもらいそれをAcceptしたのですが上司にそのことを話そうと思った日の朝電話があり”取り消したい”と言ってきました。”へ?” なんでもIBMとIntelの共同事業を解散するとかでIBMのNYでなら働けるがそれでどうだ?というのです。もしくは確か5000㌦だったかな?有給をとって面接に行ったのでその有給分をカバーする。どちら? NYオフィス、どうも会ったことも無い人が上司になるらしくさすがに危険と思い5000㌦もらっておしまい。 危なかった。。。

遥かに時間がたって25年もたって?今度はマーケティングの技術担当としてフロリダに行くようになりました。フロリダもテクノロジーの会社はあります。

Magic Leapという会社を聞いたことがあるでしょうか?数年前華々しくデビューし巨額の資金を調達したベンチャー企業でAR/VR関連のヘッドセットを開発しています。AR/VRというとGoogleも出しましたが時期が早すぎて上手くいきませんでした。マイクロソフトがホロレンズを出しましたがこのチーム私の上得意な顧客で開発に十分貢献したつもりです。そんな関係でMagic Leapも私が担当する顧客でした。イスラエル(テルアビブ)にも大きな開発チームがいます。もちろんシリコンバレーにも。考えてみるとこういった顧客を持ったことが今につながっているのかもしれません。私はいまFacebookでAR・VR関連の開発のある部分の開発責任エンジニアをしていますから。

さてそのMagic Leap。私が中国に出張している間に不都合を発見したとかで急遽Meetingがしたいと言ってきたことがあります。 中国にいるから電話かビデオでと言ったらFace2FaceのMeetingが必要だと絶対にひかないのです。躊躇っていたら会社の担当するセールスが会社上層部に苦情を上げた結果(アカウントが大きすぎた。。。)、なんと中国出張を途中切り上げして上海からフロリダ直行でMeetingに出ることになってしまいました。今度は中国側が怒る。以前も書きましたが基本コミッションで働くセールスは社員とは言え個人業。自分のアカウント第一なのです。そこをマーケティングなどがうまく差配するのですが大きなアカウントを持ったセールスの場合頭を飛び越して上層部に上げることが多々あるのですがそうなると軋轢だらけになります。

結論を書くと、上海からLA経由でフロリダに行ってフロリダからSFに戻り自宅で一泊して次の日上海に戻りました。一週間の出張が一泊自宅に戻ったとは言え2週間に。55歳ごろ、まだ体力があったのですね。マーケティングとセールスは体力も大事。

さてその会社、なんとフォートローダレールにあります。LA経由で時差があっても3時ごろ着。時差はもう通り越してましたが宿泊したホテルはあの白い砂浜のすぐ間際。しかも時期はいわゆる大学生のSpring Break。この時期大学生が大挙してこの地を訪れるのです。歳は取りましたがまああれだけの数の若い水着姿の世代と遭遇したのは最近ではないくらいで時代は変わってもここは全然かわってないな~と思いました。ただ、とにかくうるさくで、30代の頃はそんなこと思わなかったのですが、歳を取ったかなとあの時思いました。

 

 

借り物ですがフォートローダレールのビーチと大学生のSpring Break。 そこら中にパラソルとビーチバレーのこーとなどがあります。とにかく大学生だらけ。 

砂浜はとても白いです。とってもきれいな海を見ることができます。

これも借り物ですがマイアミの日本庭園。ここに行ったのかどうか覚えていませんが25年以上も前にマイアミに行ったとき行きました。確かどこか日本食の雑貨店にも行きましたがボストンの吉野家よりずっと充実していた。日系人アメリカ人がいるのを知って本当驚きました(その歴史を知って)。