やる気が一番大事

タイトルを見るといかにも昭和世代なおやじの言葉ですね。若い人になるともう昭和世代が周りにいないのではないと思いますので聞いたこともないような言葉でしょうか?

でも時代は変わってもやる気が一番大事なのは変わらない不変な真実だと思います。真実とまで書くと語弊がありそうなので私自身の経験から得たこれまでの事実に近いものだという程度にとらえてください。

私は片頭痛持ちで週に二日ほどダウンする生活をこの15年ほど続けています。そんな中出張が多い生活だったので飛行機の中やホテルの部屋でも片頭痛にバッタバッタしてきました(もっとも最後の7年ほどは特効薬を知りおかげで人生がずいぶんと明るくなりました。)頭痛中は全くやる気がでない。やる気が出ないとはこのことか~とまさしく痛感するわけです。以前もう10年以上も前に読んだ京セラを創業された稲森和夫さんの著書 生き方 に松下幸之助さんの言葉として ”ダムを造ろうと思わないといけませんな”というのがあります。詳しくはこの著書を読んでいただきたいですがダム(お客様としておきましょう)が欲しいとなったらそれを作ろうと思わないかぎり作れないというしごく真っ当なことをいっておられるだけなのです。 

”無理” という言葉を最近よく聞くようになりました。 XXXXがないから無理  XXXXにはお金、資格、学歴、など色々な言葉が入ると思いますがほとんどは言い訳に近いのではないか? 唯一言えるなら やる気 でしょうか?やる気がないから無理 となればこれは致し方ない。 やる気が大事

今はコンピュータが発達し普通にIPHONEなどを子供も使っています。でもね、人類が初めて月面に降り立った時、宇宙船にはまともなコンピュータはなかったのですよ。それでも月にいこう、その月に行こうというやる気がアメリカ人をして月面まで到達させた。いっぽうやる気が全くないのに国策でベトナムまで行って戦争をしましたが超大国にも関わらずベトナム戦勝ではアメリカは敗戦国(そうは言っていませんが事実は敗北です)になった。国民に全くやる気がなかったんですね。

なんでこんなことを書いているかというと、このブログは昭和世代のシリコンバレーに来て人生の半分以上をエンジニアリングの世界で過ごしている頑固親父の勝手な書き物ですが日本に再び大きなやる気という木を植えたいなと密かに思うからです。

ではやる気だけで本当に’人生変わるんだろうか? 人生はセールスだと先のブログに書きました。人生どこかの段階でセールスな機会がきっと訪れます。私はもう還暦がすぐそこですが今でも懸命に自分をセールスしています。若い人、私が男だから言いますが意中の女性がいたら一所懸命セールスされると良いと思いますよ。かく言う私はあまりしてこなかった。。。セールスの極意は?私は仕事としてセールスをやった経験はないですがマーケティングとしてずっとセールスを担当する同僚と仕事を共にしてきましたがスーパーセールスと辞めていくセールスの違いはというと変な話ですがスーパーセールスはおそらく薔薇を育てる技量も優れているんだろうなと思わせます。

薔薇を育てたことがありますか? 私は趣味とまでは行きませんが庭に何本も薔薇を育てています。薔薇は挿し木もできるので気にいった薔薇ができると挿し木をしてその花を増やしてもいけるのです。そんな薔薇ですが手入れがとても大変ですし、すぐに拗ねる。水を定期的に十分挙げて土壌管理もきちっとすると見事な美しい花を咲かせてこちらの行為に好意を見せてくれますが手入れを忘れてしまうとその後いくら水をあげて手入れをはじめてもおいそれとは花を咲かせてくれません。それをあきらめずに お前は大事なんだよ、と頑張るとようやく拗ねるのをやめて再び花を咲かせてくれますが頑固な薔薇になると一年くらいは平気でこちらを待たせるからたまったものではない。

セールスも同じかな。 顧客を滞りなくケアし、かりに顧客を他社に取られてもそれにもめげずしっかりフォローを継続する、その辛抱強さがある人がセールスとして成功しているように思います。やる気ですね。

また書籍を上げますが以前よんだ本 The 80/20 Principle (これは日本語訳もでています)の中に昔の軍人政治家(だったと思う)の言葉として 優秀なとても働き者は雇って十分働かせてそれに報いなさい、 能力のない怠け者はもう組織にいたらそのままにしておきなさい(害がないから)。優秀でかつ怠け者なのは昇進させてリーダーに抜擢しなさい。能力のない働き者は直ちに解雇しなさい。とこれが組織を有能にして大きくする秘訣だ、 というくだりがありました。やる気が十分にあってもその組織内では無能ということも多々あります。他の組織だったら十分有能なんだけどな~と思うんですがなぜかその組織内にずっといる。そしてやる気は十分あるのでとても働き者なのです。これはその人にも組織にも報いがないケースになってしまいますね。 自分が能力を発揮できそうな場を探すこともですから必要になります。 その場合得てして失敗するのが自己判断をすること。自分はXXXが好きだから、XXXが得意だ。確かに好き嫌いはあるかと思いますが得意、不得意は実は自分の思い込みであることもとても多いのです。日本ではあまり人生、仕事、学業等でコーチをつけることがないかと思いますがコーチを見つけて客観的に見てもらいアドバイスを受けるのも実は必要になると思います。会社の上司、友達、家族というのもありますが自分に近すぎない人のアドバイスというのも人生必要な時が出てくると思います。やる気を継続するためにも。私はこれまで8度転職しています。 こんな歳になってもまだ転職しているわけでそれはカルチャーが違うから。。。なのかもしれませんがすべてにおいて優秀な人というのは実はいないものです(はたから見るとそう見える人はいますが)。自分が優秀になれる場にうまく移っていっているんだと思うのです。そこで働き者としてやる気をだすのか、怠け者としてやる気を出すのかそれはそのひとの好きだと思いますが自分が優秀になれる場に移っていけるともっと成功(幸せ)になると思いますよ。 私はずっと開発エンジニアでしたがセールスが誘ってくれてアプリケーションに移り、ほぼ勝手な形でCEO (社長)が私をマーケティングに転部させたりしたのですが実は移る度にやる気が増えたのを実感しています。その時はそこが自分にとって一番優秀にできる場だったのでしょうね。開発エンジニアは好きだったし得意だと自分では思っていましたよ。

今はまた開発エンジニアに戻っていますがこれも誘われたからで、入ってみると自分が活躍できるちょうどその場で職歴の最後を飾るにはとてもふさわしいかなと誘ってくれた同僚には感謝しています。

写真は薔薇です。

80/20 日本語でもでも沢山出てますよ。マンガ本にもなっていました。 

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今の人には古臭いかもしれませんが稲盛さんの生き方という著書はご本人の人生からの経験をつづっておられ一度読む機会があってもよいと思います。アマゾン、電子本でしか無いようですね。地球環境を考えるとキンドルのような電子書が良いのですが私は良書は紙の書を揃えています。紙の書を読むほうが頭に入ってきやすいからですが自分なりのコメントなども簡単に書けますから。2度目読んだときに前回読んだときはそんなことを考えていたんだと驚くこともありますよ。

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薔薇