チャンスが来たら

フランクシナトラのマイ ウエイ という曲、知っているでしょうか? 私はシナトラというより テイラー スイフトのファン(実は年配のファンも多いのですよ)ですがシナトラの声は良いと思いますよ。

さてその曲でも言っているんことですが、チャンスができたら ためらわず、怖がらずにまずはとってみるのですね。 それから考える。逆じゃなく。

昨年一年ほどチェコの会社のコンサルタントをしました。一番の仕事はちょうどそのころ始まった会社の運命を左右するほどの大きな商談、シリコンバレーにある会社ですが、それを成功させるというのが私のメインな仕事でした。それが取れたら会社はあと5年は予算的に大丈夫なくらい大きなビジネスだったのです。チェコの小さな会社にするともう考えられないような話です。しかも私の上司と私は商談がとれたら早いうちに吸収合併させる方向に進めていく予定でもいたのです。かれはボードメンバーでしたからボード(取締役)を説得し、わたしは顧客サイドにそれとなく探りをいれてその可能性も十分検討してあったのです。競合は2社。一社はシリコンバレーの会社でもう一社はアジアの会社でした。

良いところまで話を持っていくことができ、こちらのエンジニアリングの責任者(CTO)を交えたミーティングにまでこぎつけたのです。その大事なミーティングに先立ち作戦会議のミーティングをチェコでしましたが私は出席する予定の人すべてに ”絶対にスケジュールの話はするな。技術的な点のミーティングに特化すること”と何度も釘をさしておきました。技術的に非常に難しい課題があったのですが、相手は技術面というよりスケジュールを気にしていたのです。小さな会社ですからスケジュールにコミットできるのかどうか。。。

さて、ミーティング当日。当初の予定通り進んでいったのですが(朝から夕方までのそれは長いミーティングでした)、最後にその日の締めくくりをしたとき、相手が”最後に何か質問があるか?”と聞いてきたのですね。 私は”今日の議題を持ち帰って検討するまで今のところない”と答えようとしたのですがCTOが最後に”スケジュールは少し融通性があるのか?”と言ったような質問をしてしまった。。。 あれほど絶対にするなと言ってあったのに。。。 顧客側は少し確認してみると言ってくれましたが私は”おとした”と思いましたよ。実際ビジネスは結局取れませんでした。

怖くなったのですね。とにかく厳しいスケジュールを提示されていましたから。だから確認してみた、となるのですが、あの場合”やる、できる”という意思表示が何よりも重要だったのです。何度も言ってあったのですが、若いCTO(30代)で最後にやはり怖くなったのだと思います。後ほど顧客からスケジュールは多少融通が利くと言ってきたのですが”それみろ、聞いてみるものだ”と彼らは言ったのですが”あれはもう選択から落ちたというのと同じだ”と私はわかっていました。

どうやってやるかは後で考える そんなときもあります。ビジネスに限ったわけじゃないですがまずは取らなくてはいけない場合があるのです。得てして逆になるのですがこんなチャンスはない、という機会が訪れたらまずは”とってしまう” それからさてどうするかと考える。できるようになってから ではチャンスを逃すことがあるよ、ということです。

とくに若いうちは自分の前にチャンスがやってきて、そのチャンスを取りたいと思ったらまずは”とること”、これは覚えておいて損はないです。

写真はビバリーヒルズ。ハリウッドの映画スターも沢山住んでいますね。新人で無名だった俳優が一躍スターになることもできるのです。そんなチャンスがやってきたら、できるか、できないかなんか考えないでしょう?オファーがやってきたらまず”やります”と言うに違いない。それからかんがえるでしょう?仮に自分に力不足を感じたら、と思います。 チャンスは逃すな!です。

彼もなんども挑戦した結果今がある。。。