世界中どこでも同じだと思いますが企業、政府機関など大きな組織は大本を一つどころに集約(集中)する傾向があります。そして規模がもっと大きくなるとそんな大規模な組織を至る所で(企業なら海外も含め)作っていく。。。
シリコンバレーで今最も知られた企業の一つがアップルです。 その製品は世界中で販売されていますね。今のアップルは私たち年代者には新生アップルとでもいうのでしょうかね、古いころのアップルを知っている層には違った会社にも見えます。
アップルは私が学生時代にはもう有った古くからある会社になります。IBMがインテルのプロセッサを使ったのに対しアップルはモトローラ製のプロセッサを使った。。。日本のマイコン(古い言葉ですな)では富士通が当初モトローラを採用していました。プロセッサって、性能もあるのですがソフトウエアが豊富かどうか、プログラマが豊富かどうか、も大きな要素になりインテルの圧勝で一度は終わりましたね。
アップルはマニアに人気でした。技術的にもあのマッキントッシュが発売されたときはとても驚きました。しかし値段がとても高くマニアには受けましたが一般に広く広まることはなかった。私は1990年にアメリカでマッキントッシュクラシックという画面が白黒のマシーンを買いましたがそれでもいわゆるPCより割高でした。画面も小さくエンジニアリングには使い勝手が悪かった。カリフォルニアに引っ越す折当時の同僚にあげました。
とアップル、ビジネス的には成功せずスティーブジョブズさんも出されてしまった。倒産寸前だった時期もあるんですよ。
あのころ丁度シリコンバレーに移ってきました。当時は今と違うところに住んでいましたが時々通勤などで旧本社の横を通りましたがまさしくあのビルしかなく(今もありますよ)、広いパーキングが埋め尽くされているという光景は見覚えが無かった。。。今のように輝いてはいなかったのですね。
ジョブズさんの復帰はニュースになりました。 それからの発展は皆さんご存じの通り。 デザイン重視、とにかくカッコいい。 スペック重視、 漸進なスペック。
若い層に入り込んでいきましたね、当初は。製品は高いしコンピュータのソフトも高めかつ、数も限られているのですがね。
そしてiPhone。これがアップルを決定づけましたね。新生アップル。
その昔、ソニーの創業者である井深さん、盛田さんが健在だったころ、80年代ですかね?ジョブズ氏やマイクロソフトのゲーツさんなどが日本に行く機会があればソニーを訪れて盛田さん、井深さんに会いたがった(あっていた)というのを聞いたことがありますが、今は逆転しているのではないでしょうか?2社とも世界的大企業で売り上げ、利益とも日本の大企業がもう束になっても敵わないような存在になっています。
アップルが鎮西するのはクパチーノ市。ここはクパチーノ学区内にあります。この学区カリフォルニア全州内でもトップ5には入る優秀な学区です。アジア系(インド、中国、韓国)の比率が高く皆教育熱心なところもありますが小学校から高校まで優秀な学校が多く高校生の多くはアイビーリーグ、スタンフォード、UCの上位ランキングなキャンパスへと進んでいくのです。アメリカは学区が良い地域は基本的に不動産の値段が高くかつ、治安も安定する傾向にあります。
元々はそんなベッドタウンで大きなショッピングモールなどは無かった(今もないですが)。 企業も少なくアップルが有った程度かな。 市の面積も広くありません。
今は アップル村化 しています。 オフィスビルというオフィスビルでれのロゴを見かけます。全部が自社ビルではなさそうですから空きビルはアップルが入居なのでしょうね。
アップルは写真にも示すように自社内のロケーションを通りの名前(世界各国、日本を除くと、道には名前があります)に番号を付けるということで認識しています。 旧本社ビルは 1 Infinite loop。 これはプライベートな通りでアップルしかないのですが。De Anza Blvdにあります。De Anza地区は元々からアップルが有るところでこの道とその周辺の道沿いはほぼすべてアップル。 少しわかりにくいですがDe Anzaは大きな交差点までずっとアップルが連なっています
今の本社、スペースステーションなどと言いますが、Wolfe、Tantau地区にあります。 元々この土地はHP (ヒューレット、パッカード)の研究機関があり木々が生い茂る小さな森のようなところだったんです。そこをアップルが購入し大きな本社をもってきました。 全面ガラス張りのオフィスです。このオフィスを建設するにあたりその特殊なガラスを作る会社を買収したとも聞きます。巨大なオフィスでそこの従業員を集約するのかな?と思ったのですがそれまであったオフィスはそのままですし、それ以降もどんどん新しい大きなビルを造っています。
私はこの本社ビルまで徒歩15分の所に住んでいますが今や不動産の宣伝をするのにアップルまで15分と言うのはとても大きなセールスポイントにもなるそうですよ。
この地域にビジターセンターがあります。
さて、アップルで働きたいか? 以前面接をしてオファーまでもらったのですから興味はもちろんあります。友人、知人、元同僚も沢山働いています。でも私が今働くフェースブックとアップルなら? 私はフェースブック。
会社のカルチャーに違いがあるのです。
フェースブックがオープンだとするとアップルはクローズ、と端的には言えるでしょうか。
また今もジョブズさんの性格を強く残しているそうです。ジョブズさんの下で働くのは大変だと聞いています。まあ、フェースブックだって大変なのですがね。
クパチーノの隣町はサニーベール。ここはテクノロジーの世界ではヤフーが知られていますが元々はロッキードのある軍事産業の町なのですが、クパチーノのビルと言うビルを占拠しつくした?アップルが隣町にもどんどん進出しています。 元々リンクトインが入っていた大きなビルがあるのですが今はアップル。どんな会社がはいるんだろうなあと思っていた大きなビル建設が有ったのですがある日通りかかったらそこにも例のロゴを見つけました。
COVID19で在宅勤務、リモートサイトでの勤務が進む。。。とも言いますが私は
エンジニアリングの世界は実は人と人の交流を必要とする
職種だと思います。
在宅勤務が主体となっていく会社は長い目でみるなら競争力を失っていくように思います。おそらくシリコンバレーの会社同じように考えているのでしょう、グーグル、アップル、フェースブックにかぎらず今もオフィススペースの拡充を続けています。
仮に在宅勤務が企業のコストダウンが目的であるなら、そのような会社は5年もせずに淘汰されるように思います。企業って、競争はとても激しいのです。